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2章 魔法
26話 呼び出しを受けて
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妹たちと朝食を取った後、僕は学園に登校したんだけど、昨日のテストの件で生徒会に呼ばれ、一緒に登校したアネモネと別れてザッシュさんに連行されたよ。
「誓って言いますけどザッシュさん、僕たちは悪くありませんよ」
「それは分かっている、ザリハ会長が呼んでいるのは、教師がグルになっていた件だ」
「そっちでしたか、それなら納得です」
インチキしているのは知っていたらしく、教師まで一緒になっていたのがゆるせないっと、ザッシュさんも怒り心頭の様で、国王様にも報告してやめさせる様に言っていました。
それよりも、別な方に力を使ってほしくて、僕からの提案を伝えると、ザッシュさんは考え込んでしまった。
「平民側で座学を教えてくれる先生って、そんなに悩むほどにいないんですか?」
「そうだな、座学となると研究者しかいない、そいつらは地位の事しか考えてない者たちだからな」
「それは問題ですね」
だからスコティ先生も困っていて、平民の卒業生を探す方が速そうだから、ザッシュさんにお願いして雇える様に学園の改革をしてもらう事になった。
今回の件をちらつかせれば楽勝っと、ザッシュさんは笑っていたよ。
「僕から提案したことですけど、ほどほどにした方が良いですよザッシュさん」
「ふっふっふ、これくらい貴族の覇権争いに比べれば遊びさ・・・それよりも、貴族が平民相手にそんな事をした方が問題だ」
「それって、弱い立場の者を守らなければいけないってやつですか?」
頷きながらザッシュさんは貴族の考え方を問題視していて、こうなったらそちらも改革してやろうっと、なんだかとっても大事になり始めた。
ほどほどにしてほしいけど、成功すれば僕の不安も解決するので、丁度良かったと魔道具の件を伝えたよ。
「ほう、もう出来たのか、さすがアルサ君だな」
「予定が早まっただけです、これで貴族たちに危機感を持たせましょう」
「ふむ、全てのタイミングが合った絶好の時なのだな、これはザリハ会長が喜ぶ」
全てが上手くいけばの話で、その前に貴族たちの邪魔が入ると注意されました。
既に邪魔が入って撃退していて、僕の周りはそれだけの実力者がいると伝えたよ。
「しかしなアルサ君、貴族が本気になればもっと大規模になる、油断は出来ないぞ」
「そういえば言って無かったですね、僕の知り合いは全て強いですよ」
「全てって、そんな話は聞いた事ないぞ」
「それはそうです、秘匿するように言ってありますからね」
世間に知れ渡ったら戦争や遺跡探索を強要されるからで、僕はそれが嫌で隠していました。
実を言うと、魔道具を作ろうとしている理由がそれで、自分だけ使えるんじゃ守れないと思っていたからだった。
「でも、戦いになるのなら使いますから、貴族たちは手痛いダメージを受ける事になるよ」
「い、いったいどれほどの実力なのだ?」
「簡単に説明すると、ドラゴンで一番弱いワイバーンを一人で倒せる実力でしょうか」
「はい?」
良く分からないといった感じの顔をしてきたので、ワイバーンの強さを探索者で説明しました。
10段階に分かれている内、6つ星なら1つのPTでなんとかなるけど、5つ星なら5つのPTが必要で更に下ならその10倍はいないと勝てなかった。
「しかも怪我人死人はかなり出るよね」
「それが分かっていながら、どうしてそんなモンスターを掛け合いに出すんだ、そんな人物が大人数いる訳がない」
「そう思ってくれてるから、ちょっとの誤魔化しでなんとかなってるんだよザッシュさん」
でも、貴族が大規模で動くのならそれも不可能で、それなら隠さずに見せて返り討ちにするんだ。
探索者にも協力者が出来たし、本当にタイニングが良かったよ。
「でもねザッシュさん、争いを引き起こすんじゃなく、お互いを高め合う事に使おうよ」
「ザリハ会長の言っていた平和への道だな、それは素晴らしい」
是非そうしようっと、生徒会室に到着して直ぐにザッシュさんがザリハ会長に報告し、ギラリとした視線を僕に向けてきた。
僕は論文を渡すだけのはずなのに嫌な気分になってきて、笑顔のザリハ会長に渡すのを躊躇ったよ。
「どうしたのアルサ君、早く見せてよ」
「それは良いんですけど、その笑顔怖いですよザリハ会長」
「いやだなぁ~怖くないってば」
ザリハ会長の背中から黒いオーラが見える気がしたけど、それこそ目の錯覚で僕は論文を渡しました。
ザリハ会長が読みだすと、後ろに回ったザッシュさんもじっと見ていて、結果がどうなるのか僕はドキドキしてきました。
「うんうん、これは凄いね」
「ザリハ会長、これなら直しはいりません、早速皆を集めましょう」
「そうだねザッシュ、頼むよ」
生徒会メンバーを集める事になり、僕は帰りたかったのにそれを止められてしまい、質問攻めが始まった。
研究の事だから僕は楽しく話が出来て、あっという間にメンバーが集まる時間となったんだけど、どうしてかザリハ会長が疲れた顔をしていたよ。
「ザリハ会長、みんな集まりましたが、平気ですか?」
「うん、ありがとうザッシュ、じゃあアルサ君続きはみんなにお話し願えるかな」
「まだ半分も話してませんけど、仕方ないですね」
「あ、あれで半分以下って・・・まぁいいや、みんな良く集まってくれたね」
魔道具の論文が出来上がったことを話すと、メンバーは驚きの顔をして僕を見てきて、さすがに早すぎると指摘された。
国でも諦めていた事だから驚くのも分かるけど、論文を見ればまだ初歩であることが分かると説明したら、驚くほどではないのが分かって安心された。
「それなら、アタシたちが来るほどじゃなかったんじゃないの?」
「そうだぜ、もっと進んでからにしてほしいぜ」
「ふっふっふ、みんなそう思うだろうけど、聞いたら驚くよ」
ザリハ会長が疲れた顔で呟き、ザッシュさんが頷いて僕に説明するように言ってきました。
仕方ないから説明を始めたんだけど、最初の部分でいきなり驚かれ、質問がラディッシュ様から飛んできました。
「そんなに難しかったですか?」
「そうじゃねぇ、魔法陣の光を作ったとか、普通じゃねぇって言ってんだよ」
「そこは僕も苦労しました、でもそれが出来ないとそもそも作れませんからね」
「苦労って、そんな一言では終わらねぇんだけどな・・・まぁいいや、どうせ難しい事は分からねぇ」
お話しを再開し先に進むことになったけど、魔法陣の改良で今度はオビシュラ様から質問が来て、また説明が止められてしまった。
なかなか進まないけど、今度はかなり深刻な様で、魔法陣の改造をどうやってするのか聞かれたんだ。
「どうやってと言われましても、新たに作っただけです」
「作ったって、武具にも強化魔法を付与する時に使ってるけど、そんなに簡単じゃないわ、精密で繊細なのよ」
「確かに、少し歪んでいるだけで発動しませんけど、原理が分かれば簡単ですよ」
「簡単なわけないでしょう、どうやって作ったのよ」
教えてほしいと言われたので、今度オビシュラ様の研究会に行くことになり、今直ぐ行こうと言い出したオビシュラ様をザリハ会長が止め、兎に角話を進める事になりました。
やっと魔道具本体のお話に入った所で、剣技の研究をしているミシューラ様から新たな質問が来てまたまた中断したからザリハ会長はため息を漏らしたね。
「素材って、普通に鉄などを使っていますよ」
「それは嘘よ、魔法の力に耐える事が出来ないわよ」
「それは魔法を素材を通しているからです、僕の場合は魔法陣に流しているだけなので、壊れる事はありません」
「「「「「はい?」」」」」
ミシューラ様だけでなく、他のメンバーにまで疑問の声が上がったので、そもそも耐える必要がない事を説明することになった。
素材は媒体で魔法を使う為にあるので、壊れるのなら魔法陣が先に壊れると説明しました。
「魔法陣が壊れるって、そんな事今までの魔道具にはないわ」
「そうだね、そこが違いでもあって、量産できる大きな要素だよ」
「量産って、それこそ遺跡がやっている事じゃない」
凄い事の様で、しばらくして作る予定の生産施設があることを知ったら、もしかしたら皆さんは倒れてしまうのではないかと心配になった。
そうならないためにも、僕は量産できるというだけに留めて話を進め、いよいよ本物の魔道具を見せる時が来ました。
「誓って言いますけどザッシュさん、僕たちは悪くありませんよ」
「それは分かっている、ザリハ会長が呼んでいるのは、教師がグルになっていた件だ」
「そっちでしたか、それなら納得です」
インチキしているのは知っていたらしく、教師まで一緒になっていたのがゆるせないっと、ザッシュさんも怒り心頭の様で、国王様にも報告してやめさせる様に言っていました。
それよりも、別な方に力を使ってほしくて、僕からの提案を伝えると、ザッシュさんは考え込んでしまった。
「平民側で座学を教えてくれる先生って、そんなに悩むほどにいないんですか?」
「そうだな、座学となると研究者しかいない、そいつらは地位の事しか考えてない者たちだからな」
「それは問題ですね」
だからスコティ先生も困っていて、平民の卒業生を探す方が速そうだから、ザッシュさんにお願いして雇える様に学園の改革をしてもらう事になった。
今回の件をちらつかせれば楽勝っと、ザッシュさんは笑っていたよ。
「僕から提案したことですけど、ほどほどにした方が良いですよザッシュさん」
「ふっふっふ、これくらい貴族の覇権争いに比べれば遊びさ・・・それよりも、貴族が平民相手にそんな事をした方が問題だ」
「それって、弱い立場の者を守らなければいけないってやつですか?」
頷きながらザッシュさんは貴族の考え方を問題視していて、こうなったらそちらも改革してやろうっと、なんだかとっても大事になり始めた。
ほどほどにしてほしいけど、成功すれば僕の不安も解決するので、丁度良かったと魔道具の件を伝えたよ。
「ほう、もう出来たのか、さすがアルサ君だな」
「予定が早まっただけです、これで貴族たちに危機感を持たせましょう」
「ふむ、全てのタイミングが合った絶好の時なのだな、これはザリハ会長が喜ぶ」
全てが上手くいけばの話で、その前に貴族たちの邪魔が入ると注意されました。
既に邪魔が入って撃退していて、僕の周りはそれだけの実力者がいると伝えたよ。
「しかしなアルサ君、貴族が本気になればもっと大規模になる、油断は出来ないぞ」
「そういえば言って無かったですね、僕の知り合いは全て強いですよ」
「全てって、そんな話は聞いた事ないぞ」
「それはそうです、秘匿するように言ってありますからね」
世間に知れ渡ったら戦争や遺跡探索を強要されるからで、僕はそれが嫌で隠していました。
実を言うと、魔道具を作ろうとしている理由がそれで、自分だけ使えるんじゃ守れないと思っていたからだった。
「でも、戦いになるのなら使いますから、貴族たちは手痛いダメージを受ける事になるよ」
「い、いったいどれほどの実力なのだ?」
「簡単に説明すると、ドラゴンで一番弱いワイバーンを一人で倒せる実力でしょうか」
「はい?」
良く分からないといった感じの顔をしてきたので、ワイバーンの強さを探索者で説明しました。
10段階に分かれている内、6つ星なら1つのPTでなんとかなるけど、5つ星なら5つのPTが必要で更に下ならその10倍はいないと勝てなかった。
「しかも怪我人死人はかなり出るよね」
「それが分かっていながら、どうしてそんなモンスターを掛け合いに出すんだ、そんな人物が大人数いる訳がない」
「そう思ってくれてるから、ちょっとの誤魔化しでなんとかなってるんだよザッシュさん」
でも、貴族が大規模で動くのならそれも不可能で、それなら隠さずに見せて返り討ちにするんだ。
探索者にも協力者が出来たし、本当にタイニングが良かったよ。
「でもねザッシュさん、争いを引き起こすんじゃなく、お互いを高め合う事に使おうよ」
「ザリハ会長の言っていた平和への道だな、それは素晴らしい」
是非そうしようっと、生徒会室に到着して直ぐにザッシュさんがザリハ会長に報告し、ギラリとした視線を僕に向けてきた。
僕は論文を渡すだけのはずなのに嫌な気分になってきて、笑顔のザリハ会長に渡すのを躊躇ったよ。
「どうしたのアルサ君、早く見せてよ」
「それは良いんですけど、その笑顔怖いですよザリハ会長」
「いやだなぁ~怖くないってば」
ザリハ会長の背中から黒いオーラが見える気がしたけど、それこそ目の錯覚で僕は論文を渡しました。
ザリハ会長が読みだすと、後ろに回ったザッシュさんもじっと見ていて、結果がどうなるのか僕はドキドキしてきました。
「うんうん、これは凄いね」
「ザリハ会長、これなら直しはいりません、早速皆を集めましょう」
「そうだねザッシュ、頼むよ」
生徒会メンバーを集める事になり、僕は帰りたかったのにそれを止められてしまい、質問攻めが始まった。
研究の事だから僕は楽しく話が出来て、あっという間にメンバーが集まる時間となったんだけど、どうしてかザリハ会長が疲れた顔をしていたよ。
「ザリハ会長、みんな集まりましたが、平気ですか?」
「うん、ありがとうザッシュ、じゃあアルサ君続きはみんなにお話し願えるかな」
「まだ半分も話してませんけど、仕方ないですね」
「あ、あれで半分以下って・・・まぁいいや、みんな良く集まってくれたね」
魔道具の論文が出来上がったことを話すと、メンバーは驚きの顔をして僕を見てきて、さすがに早すぎると指摘された。
国でも諦めていた事だから驚くのも分かるけど、論文を見ればまだ初歩であることが分かると説明したら、驚くほどではないのが分かって安心された。
「それなら、アタシたちが来るほどじゃなかったんじゃないの?」
「そうだぜ、もっと進んでからにしてほしいぜ」
「ふっふっふ、みんなそう思うだろうけど、聞いたら驚くよ」
ザリハ会長が疲れた顔で呟き、ザッシュさんが頷いて僕に説明するように言ってきました。
仕方ないから説明を始めたんだけど、最初の部分でいきなり驚かれ、質問がラディッシュ様から飛んできました。
「そんなに難しかったですか?」
「そうじゃねぇ、魔法陣の光を作ったとか、普通じゃねぇって言ってんだよ」
「そこは僕も苦労しました、でもそれが出来ないとそもそも作れませんからね」
「苦労って、そんな一言では終わらねぇんだけどな・・・まぁいいや、どうせ難しい事は分からねぇ」
お話しを再開し先に進むことになったけど、魔法陣の改良で今度はオビシュラ様から質問が来て、また説明が止められてしまった。
なかなか進まないけど、今度はかなり深刻な様で、魔法陣の改造をどうやってするのか聞かれたんだ。
「どうやってと言われましても、新たに作っただけです」
「作ったって、武具にも強化魔法を付与する時に使ってるけど、そんなに簡単じゃないわ、精密で繊細なのよ」
「確かに、少し歪んでいるだけで発動しませんけど、原理が分かれば簡単ですよ」
「簡単なわけないでしょう、どうやって作ったのよ」
教えてほしいと言われたので、今度オビシュラ様の研究会に行くことになり、今直ぐ行こうと言い出したオビシュラ様をザリハ会長が止め、兎に角話を進める事になりました。
やっと魔道具本体のお話に入った所で、剣技の研究をしているミシューラ様から新たな質問が来てまたまた中断したからザリハ会長はため息を漏らしたね。
「素材って、普通に鉄などを使っていますよ」
「それは嘘よ、魔法の力に耐える事が出来ないわよ」
「それは魔法を素材を通しているからです、僕の場合は魔法陣に流しているだけなので、壊れる事はありません」
「「「「「はい?」」」」」
ミシューラ様だけでなく、他のメンバーにまで疑問の声が上がったので、そもそも耐える必要がない事を説明することになった。
素材は媒体で魔法を使う為にあるので、壊れるのなら魔法陣が先に壊れると説明しました。
「魔法陣が壊れるって、そんな事今までの魔道具にはないわ」
「そうだね、そこが違いでもあって、量産できる大きな要素だよ」
「量産って、それこそ遺跡がやっている事じゃない」
凄い事の様で、しばらくして作る予定の生産施設があることを知ったら、もしかしたら皆さんは倒れてしまうのではないかと心配になった。
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