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2章 魔法
31話 呼び出し
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ザッシュさんに呼ばれ、僕はお城の兵士たちに紹介されていますが、誰もが不審者を見る目をしていましたよ。
「お前たちの気持ちも分からんでもない、しかしその顔は敵国に向けるべきものだ」
「ああ~悪いんだけどザッシュ専属騎士殿、あなたは私たちの上司ではないわ、だから指示を出すなら騎士長であるお父様【ラルサ・ザイル】様を通してから言うのね」
手順が違うと言って兵士達が僕に向けていた視線をザッシュさんに向けてきて、嫌われているのが良く分かりました。
ザリハ王子の専属騎士でも、彼女たちの上司であるザッシュさんのお父さんからは聞いてないと、当然の文句が飛んできてしまい、僕はやれやれと思っていたよ。
「同じ平民の僕にもあの視線を向けてきたし、大人は嫌だね」
僕の知っている街の大人とは違い、何も考えずにその場の感情だけで文句を言っていたんだ。
少し考えれば分かるのに、どうして文句しか言わないのかっと、僕は一言だけ伝えてため息を彼女たちに分かる様に見せた。
「あなた、護衛騎士殿と仲が良いようだけど、その態度はいただけないわね」
「嫌なら良いですよ、僕もここには急に呼び出された身で、別にあなた達に教えたいわけじゃない」
「何よ、あなたみたいな子供に私達が何を教えられるってのよ」
「分かったぜ、お前魔法学園の生徒だろう」
学園の生徒と分かり、兵士の顔色が更に悪くなり、帰れという言葉が文句に追加されてしまった。
収集が付かなくなった所で、王子様の服装をしたザリハ会長が騎士数名を連れて現れ、兵士達は一瞬で黙って敬礼したよ。
「やれやれ、ザリハ会長の予定通りだ」
ザリハ会長は、にやにやして兵士達を見ていて、僕の言葉を聞いて頷いていました。
最初からザリハ会長がいれば話は簡単だったけど、兵士たちの本心が知りたくてこんな芝居をしたわけで、予想通りの不満が溜まっていることが分かって、ザリハ会長は喜んでいたよ。
「ザリハ会長、喜んでいる場合ではありませんよ」
「分かっているよザッシュ、でもこれで魔道具を渡す準備が出来るじゃないか」
「信頼できる者を選ぶのは分かります、ですがそれは調査すれば良いだけです」
「時間が掛かるじゃないか・・・それに訓練は他にも必要だろう?」
お二人が僕に注目してきて、気功術を兵たちに教えてほしいと頭を下げてきました。
呼ばれた時にそういう話だったけど、まさか頭まで下げられるとは思わなくて、直ぐにやめる様に伝えたんだ。
「教えて貰えなければ、ボクたちの国は危険なんだ、だから頼むよアルサ君」
「分かりましたから頭を上げてくださいザリハ会長、ザッシュさんもお願いします」
「ありがとう、兵士達を頼む」
「分かりましたけど、やる気がないと僕も嫌ですから、僕の方針でやって良いですよね?」
それはもちろんっと、お二人の了承は貰えたのだけど、お二人の表情は怒っていて、僕と気持ちが同じなのが分かったよ。
根性を叩きなおしてやるという気持ちのままに、僕は再度兵士達の前に立ち、改めて挨拶をしたんだ。
「今度は正式な依頼だけど、皆さんの気持ちは先ほど分かったので、ここで一つ提案があります」
「はぁ~一体何よ」
「どうせ訓練は変わらねぇだろう」
「まぁそういわずに、僕に参ったと言わせる事が出来たら、訓練はしなくても良いし、なんでも願いを叶えますよ」
兵士たちの根性がどこまであるのかも確認できるので、掛かって来いと宣言して始めたのだけど、装備も着けて良しと言ったら戸惑ってきたよ。
流石に怪我をさせる訳にはいかないとか言ってきたので、僕は笑ってそんな万が一はないと言ってやったよ。
「へぇ~言うじゃない、あなたどれだけの実力を持っているっていうのよ」
「簡単に言うと、君たち兵士30人が相手なら、1秒で倒すことが出来るかな」
「「「「「なっ!」」」」」
「まぁそれでも本気ではないし、それくらい今の学園にいる平民生徒なら出来るけどね」
スコティ先生のおかげでみんなは強くなり、以前のアネモネの半分くらいの実力がありました。
ここにいる兵士はそれだけの雑魚であり、僕はあえて言葉にしてあげましたよ。
「「「「「雑魚っ!」」」」」
「僕の実力が分からない時点でそうだし、手加減しないと死んじゃうから装備は必須だよ」
「そ、そこまで言うならやってやるわよ」
「それは良かった、皆さん宿敵と戦う意気込みで来てくださいね」
言われるまでもないっと、兵士達は装備を着けに一度離れていったけど、戻ってきて僕の状態を見て驚いてきた。
手加減と言うのが装備だけで済むわけもなく、僕は両手両足を縛り、目隠しまでしている状態だったんだ。
「あ、あなた正気なの、それじゃ動けないじゃない」
「ご心配なく、攻撃は元から避ける気はありませんし、僕が動くこともない、この拘束は分かりやすくしただけだよ」
「な、なんですって」
「どこからでも掛かってきてください、僕をこの場から一歩でも動かせたらあなた達の勝利です」
ここまでされたらさすがに躊躇う事も無くなり、30人の内5人が槍を構えて前に出てきた。
僕がそれを言い当てると驚いてきたので、気の動きで目隠ししていても見えていると気功術の凄さを少し教えた。
「あなた達も覚えればできます、そして今見せる防御力も得られる、それを身をもって味わってね」
「分かったわ、死んでも知らないからね」
「そちらも、衝撃には気を付けてくださいね」
最初の5人にはリーダーの女性も入っていて、彼女の一声で槍が僕を襲いました。
気で体を守っていたので、槍は僕に刺さることなく終わり、5人は衝撃で吹き飛んだよ。
「だから言ったんです、気の防御にはそれなりの反動があり、吹き飛ぶんですよ」
「あ、姐さん」
「さぁ皆さん、どんどん来てください、早くしないと訓練の時間が無くなりますよ」
「よ、よくも姐さんをお前たち行くぞ」
戦意は喪失しなかったので、そこから兵士達の総攻撃が始まり、5分後に僕の周りには倒れる兵士が山になったよ。
それを見てザリハ会長とザッシュさんが笑っていて、これで証明できたとお礼の言葉を貰ったんだ。
「それは良かったけど、この人たち弱すぎませんか?」
「魔法が使えない人の中でも強い方なんだよ」
「アルサ君、君が強すぎるんだ」
「そうでしょうか?・・・ザリハ会長、もしかして戦争が近くて焦ってますか」
僕を呼ぶほどだから予想は出来たけど、まさか本当に戦争が起きるとは思わず、驚いていつなのかを聞きました。
ザリハ会長が言うには、先延ばししても半年後になるとの事で、だから急いで兵力を上げていると正直に教えてくれた。
「アルサ君には申し訳ないけど、どうか力を貸してほしいんだ」
「それって、気功術以外にもって事だよね?」
「察しが良くて助かるよアルサ君」
気功術は出来ればと言う話だったので、まず魔道具の持ち主の実力を見せる為に僕を呼んだみたいでした。
これで、魔道具を盗む者は出ないと笑っていて、僕も納得できたので協力を約束したんだ。
「良かった、じゃあさっそく生産を始めたいのだけど、商会には言っておいてね」
「ああ~それなんですけど、まだちょっと準備が出来てないんです」
「それは困ったね、じゃあこちらでも職人を用意するよ」
「非常時だから仕方ないですね、じゃあどの魔道具を優先しますか?」
別次元で訓練中に作ったので、1等級火魔法以外にも沢山あり、戦争用なら身体強化魔法の方かと勧めてみました。
でも、持続力の改善がまだなので、リボルバー式の魔法弾系を求められたんだ。
「リボルバーを支給し、弾さえ補充すれば使えるのが良い、さすがアルサ君」
「僕的には、探索者たちの為に作ったんだけど、緊急時なので仕方ないです」
「ごめんね、本当はこんなことには使いたくないよね」
「そうですけど、国が平和でなければ僕たちは困りますからね」
折角食料生産も落ちついたのに、これでは僕も安心して研究が出来ないから、ここは裏で動いても良いとも考えましたよ。
ここら辺で一番好戦的な国も分かるので、長期休暇を使ってそちらに行こうと決めた。
「お前たちの気持ちも分からんでもない、しかしその顔は敵国に向けるべきものだ」
「ああ~悪いんだけどザッシュ専属騎士殿、あなたは私たちの上司ではないわ、だから指示を出すなら騎士長であるお父様【ラルサ・ザイル】様を通してから言うのね」
手順が違うと言って兵士達が僕に向けていた視線をザッシュさんに向けてきて、嫌われているのが良く分かりました。
ザリハ王子の専属騎士でも、彼女たちの上司であるザッシュさんのお父さんからは聞いてないと、当然の文句が飛んできてしまい、僕はやれやれと思っていたよ。
「同じ平民の僕にもあの視線を向けてきたし、大人は嫌だね」
僕の知っている街の大人とは違い、何も考えずにその場の感情だけで文句を言っていたんだ。
少し考えれば分かるのに、どうして文句しか言わないのかっと、僕は一言だけ伝えてため息を彼女たちに分かる様に見せた。
「あなた、護衛騎士殿と仲が良いようだけど、その態度はいただけないわね」
「嫌なら良いですよ、僕もここには急に呼び出された身で、別にあなた達に教えたいわけじゃない」
「何よ、あなたみたいな子供に私達が何を教えられるってのよ」
「分かったぜ、お前魔法学園の生徒だろう」
学園の生徒と分かり、兵士の顔色が更に悪くなり、帰れという言葉が文句に追加されてしまった。
収集が付かなくなった所で、王子様の服装をしたザリハ会長が騎士数名を連れて現れ、兵士達は一瞬で黙って敬礼したよ。
「やれやれ、ザリハ会長の予定通りだ」
ザリハ会長は、にやにやして兵士達を見ていて、僕の言葉を聞いて頷いていました。
最初からザリハ会長がいれば話は簡単だったけど、兵士たちの本心が知りたくてこんな芝居をしたわけで、予想通りの不満が溜まっていることが分かって、ザリハ会長は喜んでいたよ。
「ザリハ会長、喜んでいる場合ではありませんよ」
「分かっているよザッシュ、でもこれで魔道具を渡す準備が出来るじゃないか」
「信頼できる者を選ぶのは分かります、ですがそれは調査すれば良いだけです」
「時間が掛かるじゃないか・・・それに訓練は他にも必要だろう?」
お二人が僕に注目してきて、気功術を兵たちに教えてほしいと頭を下げてきました。
呼ばれた時にそういう話だったけど、まさか頭まで下げられるとは思わなくて、直ぐにやめる様に伝えたんだ。
「教えて貰えなければ、ボクたちの国は危険なんだ、だから頼むよアルサ君」
「分かりましたから頭を上げてくださいザリハ会長、ザッシュさんもお願いします」
「ありがとう、兵士達を頼む」
「分かりましたけど、やる気がないと僕も嫌ですから、僕の方針でやって良いですよね?」
それはもちろんっと、お二人の了承は貰えたのだけど、お二人の表情は怒っていて、僕と気持ちが同じなのが分かったよ。
根性を叩きなおしてやるという気持ちのままに、僕は再度兵士達の前に立ち、改めて挨拶をしたんだ。
「今度は正式な依頼だけど、皆さんの気持ちは先ほど分かったので、ここで一つ提案があります」
「はぁ~一体何よ」
「どうせ訓練は変わらねぇだろう」
「まぁそういわずに、僕に参ったと言わせる事が出来たら、訓練はしなくても良いし、なんでも願いを叶えますよ」
兵士たちの根性がどこまであるのかも確認できるので、掛かって来いと宣言して始めたのだけど、装備も着けて良しと言ったら戸惑ってきたよ。
流石に怪我をさせる訳にはいかないとか言ってきたので、僕は笑ってそんな万が一はないと言ってやったよ。
「へぇ~言うじゃない、あなたどれだけの実力を持っているっていうのよ」
「簡単に言うと、君たち兵士30人が相手なら、1秒で倒すことが出来るかな」
「「「「「なっ!」」」」」
「まぁそれでも本気ではないし、それくらい今の学園にいる平民生徒なら出来るけどね」
スコティ先生のおかげでみんなは強くなり、以前のアネモネの半分くらいの実力がありました。
ここにいる兵士はそれだけの雑魚であり、僕はあえて言葉にしてあげましたよ。
「「「「「雑魚っ!」」」」」
「僕の実力が分からない時点でそうだし、手加減しないと死んじゃうから装備は必須だよ」
「そ、そこまで言うならやってやるわよ」
「それは良かった、皆さん宿敵と戦う意気込みで来てくださいね」
言われるまでもないっと、兵士達は装備を着けに一度離れていったけど、戻ってきて僕の状態を見て驚いてきた。
手加減と言うのが装備だけで済むわけもなく、僕は両手両足を縛り、目隠しまでしている状態だったんだ。
「あ、あなた正気なの、それじゃ動けないじゃない」
「ご心配なく、攻撃は元から避ける気はありませんし、僕が動くこともない、この拘束は分かりやすくしただけだよ」
「な、なんですって」
「どこからでも掛かってきてください、僕をこの場から一歩でも動かせたらあなた達の勝利です」
ここまでされたらさすがに躊躇う事も無くなり、30人の内5人が槍を構えて前に出てきた。
僕がそれを言い当てると驚いてきたので、気の動きで目隠ししていても見えていると気功術の凄さを少し教えた。
「あなた達も覚えればできます、そして今見せる防御力も得られる、それを身をもって味わってね」
「分かったわ、死んでも知らないからね」
「そちらも、衝撃には気を付けてくださいね」
最初の5人にはリーダーの女性も入っていて、彼女の一声で槍が僕を襲いました。
気で体を守っていたので、槍は僕に刺さることなく終わり、5人は衝撃で吹き飛んだよ。
「だから言ったんです、気の防御にはそれなりの反動があり、吹き飛ぶんですよ」
「あ、姐さん」
「さぁ皆さん、どんどん来てください、早くしないと訓練の時間が無くなりますよ」
「よ、よくも姐さんをお前たち行くぞ」
戦意は喪失しなかったので、そこから兵士達の総攻撃が始まり、5分後に僕の周りには倒れる兵士が山になったよ。
それを見てザリハ会長とザッシュさんが笑っていて、これで証明できたとお礼の言葉を貰ったんだ。
「それは良かったけど、この人たち弱すぎませんか?」
「魔法が使えない人の中でも強い方なんだよ」
「アルサ君、君が強すぎるんだ」
「そうでしょうか?・・・ザリハ会長、もしかして戦争が近くて焦ってますか」
僕を呼ぶほどだから予想は出来たけど、まさか本当に戦争が起きるとは思わず、驚いていつなのかを聞きました。
ザリハ会長が言うには、先延ばししても半年後になるとの事で、だから急いで兵力を上げていると正直に教えてくれた。
「アルサ君には申し訳ないけど、どうか力を貸してほしいんだ」
「それって、気功術以外にもって事だよね?」
「察しが良くて助かるよアルサ君」
気功術は出来ればと言う話だったので、まず魔道具の持ち主の実力を見せる為に僕を呼んだみたいでした。
これで、魔道具を盗む者は出ないと笑っていて、僕も納得できたので協力を約束したんだ。
「良かった、じゃあさっそく生産を始めたいのだけど、商会には言っておいてね」
「ああ~それなんですけど、まだちょっと準備が出来てないんです」
「それは困ったね、じゃあこちらでも職人を用意するよ」
「非常時だから仕方ないですね、じゃあどの魔道具を優先しますか?」
別次元で訓練中に作ったので、1等級火魔法以外にも沢山あり、戦争用なら身体強化魔法の方かと勧めてみました。
でも、持続力の改善がまだなので、リボルバー式の魔法弾系を求められたんだ。
「リボルバーを支給し、弾さえ補充すれば使えるのが良い、さすがアルサ君」
「僕的には、探索者たちの為に作ったんだけど、緊急時なので仕方ないです」
「ごめんね、本当はこんなことには使いたくないよね」
「そうですけど、国が平和でなければ僕たちは困りますからね」
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