異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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6章不穏

106話 試験

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「はあぁー武技『剛集剣』」


どうもリサです、私たちは今ミスリルランクの昇格試験の為に、マコッチのダンジョンの31階を進んでいます。


「はいヴェルちゃん」


「ん、しまっておく」


モンスターを倒し、ドロップした魔石と素材をヴェルのマジックバッグにしまい、出発しようとしたらダークエルフの試験官である、カカロンさんが言ってきました。


「皆さんお強いですね、これならボスまで行かなくても十分かもしれません」


「そうなのか?でもここら辺のモンスターはそんなに強くないぜ?」


「へ!?」


カカロンさんが驚いています、でもほんとなんですよ、ここら辺の熟練冒険者ならみんな来れます。

まぁ私たちの戦い方を見ての判断かもですけどね、今の私たちの攻撃速度や威力は恐らくノンさんを超え、アレイラさんと同じかもしれないんです、それほどマコッチがくれたネックレスはすごいです。

まぁネックレスの事は言えませんけどね、あんなすごい物言えませんよ。


私は他の冒険者の実力を予測ですが説明しました、私たちだってネックレスがなくてもここらへんは倒せますからね、他の冒険者も平気なはずです。


「って感じなんですよカカロンさん、だからここのモンスターを倒せるって事が合格基準なら、ここを探索してる上位の冒険者はミスリルって事になります」


「その話が本当なら困りますね、でもリサさんたちは相当強いと思います、大体のモンスターを一撃ですから」


そう言ってもらえるとすごく嬉しいわね、でもボスまでは行きたいわドロップ品の為に。


「そうですか、でも予定通りボスまで行きましょう」


「リサさんたちがそう言われるのでしたら、数回戦いを見ているだけですし、他の対策方法などをブツブツ」


カカロンさんが頷いたあとブツブツ呟きながら進んで行きました。

この試験に受かり、ミスリルに上がったら私たちは50階のダンジョンボスに挑むつもりです。


もう少しレベルを上げてからと思っていましたけど、どうやらマコッチが何かしていて、冒険者を鍛えているみたいなんです。

焦っているわけではないですけど、下の者たちが上がってきていると思うとね、まぁほんとにそうしているかなんて私にはわかりません、マコッチには世話になってるし強くなれるなら嬉しいわよね。


「じゃあここで休みましょう」


「ん、大賛成」


35階で私たちはここの定番である、銅貨1枚宿屋に来ました、カカロンさんが口を開けて驚いています。


「ど、どうしてこんなところに家が」


「精霊が経営してるのよ、危険はないから安心してね」


「じゃー入ろー!」


ティアとリンがカカロンさんに説明して、疑問に思いながらも私たちの後に付いてきて、そこで一泊しました。


「はぁ~凄い体験をしました、私はここに住みたいです」


朝出発してカカロンさんが独り言を言っていました、まあ気持ちは分かります。

あの宿の布団や食事は凄いですからね、最近はコルルやヴェルンでも使っている宿が増えたのよ、すごい人気で入れないことが多いけどね。


カカロンさんはきっと街で使えなかったのね、もしかしたらこの後コルル街に住むって言いだすんじゃないでしょうか。


「中継地点の村ですが、どうしますカカロンさん」


「ダ、ダンジョンの中に村があるなんて、ぜひ中を見たいです」


「えー!私たちの試験が優先じゃないの?」


リンが不満の声を発しています、まあ気持ちは解るわ、野営にはまだ早いし銅貨1枚宿の方で休んでもいいものね。


「どうせ皆さんの試験は間違いなく合格ですよ、私が責任をもって本部に報告します、何でしたら緊急って事で報告書を先に送りますよ、ですからどうかお願いします!」


そこまでですか!?カカロンさんにお願いされてしまいましたね、まあ合格を貰えるならいいですけど、いいのかな?


「まあいいんじゃねえか?あのガキどもにも会えるしよ」


「そんなこと言って、アンナはあのリバーシがしたいだけでしょ」


「う!ばれたか」


そうなんです、アンナはマコッチが広めたリバーシというゲームに夢中なんです。

まだこの国にしかなくてそれほど強い者はいません、他にもトランプとかショウギとか色々あります、そしてダンジョンの村にいる子たちがすごく強くて、練習になるって嬉しそうに話していました。


「まあいいわ、じゃあ今日はここで1泊ね」


「やったぜ!さすがリサだ愛してるぜ」


アンナが抱き着いてきました、まったくしょうがないわね。


「リバーシとは何ですか?リンさん」


「リバーシはねぇ」


カカロンさんが隣を歩いていたリンに聞いていました、村に入ったらきっとやるんでしょうね。

それから1日村に滞在しまして、次の日出発する時、カカロンさんが出るのを拒んできましたよ、私たちの試験の為に来たの忘れてませんよね!
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