異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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6章不穏

112話 50階のボス戦

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《時は少し戻って、獣人の国の作戦を始めて1か月半、リサたちがボスに挑んでいます》


「相手はオークキングとアイアンゴーレムとキングスジェリーか、まあ誘ったPTがバンヨウと転生者君のところだから、全然余裕なんだけど、油断はいけないもんね」


『いやいや実力が全然違うから余裕なんてものではないよマコッチ、恐らく1PTでも戦えるんじゃないかな?』


まああの中で一番苦戦しそうなのは、転生者君のところくらいだもんね。

それも普通の冒険者が4人だからでゼタたちがちゃんとフォローするし、普通の冒険者だけのリサたちはあの装備でかなりの強さになってるからね。


「じゃあ応援しようかみんな」


「はい主様」


「キュリー」


『おおー!』



私たちは早速画面を見始めました、もちろん大きくしてね。

なんと画面は大きく出来ました、最大で映画館並みですよ・・・まあそこまでにはしませんけど、今は100インチくらいですかね。


「あれ?転生者君の装備が変わってるね」


前は前衛で短剣を使っていました、どうやらゼタとファルが入る前から考えていたみたい、補助武器とメイン武器の切り替え式だね。


『なるほど、さすがマコッチの同郷だね、やることがすごいよ』


スイちゃんがチクチク言ってきたのを無視して私は画面を見ながら応援を開始しました。




《50階のボス部屋前》


「ジェヅ君バンヨウちゃん、準備はいいかしら?」


どうもサンダーボルトのリサです。


「こっちはいいですよリサさん」


「問題ありませんわリサさん」


私が誘ったPTのリーダーであるジェヅくんとバンヨウちゃんが頷きながら言ってくれました。

私たちは今50階のボス前に来ているんです、ホントは1か月前に挑戦しようとしてたのよ、だけどあの試験官の対応に時間を使ってしまって今まで掛かっちゃったの。


「じゃあ作戦通り、私たちがオークキングを相手にするわ」


「お願いします、僕たちはアイアンゴーレムの担当ですね」


「私たちがキングスジェリーってスライムですね、皆さん気を付けてくださいね」


みんなが頷いています、まあ1PTに一体なのでそれほど苦戦はしないでしょう、マコッチの情報でも私たちだけでもいいくらいだと言う話なの、安全を考えて3PTで来ました。


「じゃあ行くわよ」


扉を開け、私たちは各PTの担当モンスターに突っ込んで行きました。


「ヴェルとどめはお願いね」


「ん、任せて、詠唱する」


ヴェルが入って直ぐに詠唱を始めました、ほんとは援護に強化魔法を使うのが普通なのですが、私たちはマコッチから貰った装備とアクセサリーがあるのでそれぞれが一撃を当てれば倒せます。

最近私たちは周りから注目されるようになりました、ランクが上がったことも原因だと思いますが、ギルドに出している素材が一番先に行っている物ばかりですから、当然と言えば当然ね。


「リッちゃん先行くね、武技『疾風撃』」


「リン早いぞ、だあぁー!」


リンの武技の硬直時間をアンナがカバーしてくれました、まったくリンは調子に乗ってしょうがないわね。


「リサ私も行くよ『ホーリーアロー』」


ティアが攻撃魔法を使って私の援護をしてくれましたが援護って威力ではないですね。

オークキングがボロボロよ、でも私も行くわ、少し加減してね。


「はぁっ」


ティアの魔法の後すぐに攻撃して、オークキングは膝を付いて倒れています。

でも消滅してないから私の手加減は成功ね。


「ヴェルちゃんとどめだよ」


「もうほとんど終わり『サンダーレイン』」


リンにそう言われ、ヴェルが少しがっかりしながら中級魔法を放ちオークキングが消滅しました、中級は要らなかったものね。


「うし!終わったな、やっぱ楽勝だったな」


「当然よ、何せみんながすごい威力になってるのよ、ねぇリサ」


「そうね、他のPTは大丈夫かしら?」



そう思ってジェヅ君やバンヨウちゃんの方を見ると、とどめを刺すところでした。


「すごい!?」


「だな、やっぱりみんな強くなってるな」


アンナが私の顔を見ながら言ってきました、やっぱりみんなも気付いてるのね。


「絶対マコッチが何かしてるよねリッちゃん」


「でしょうね、みんなはスキル確認した?私はしたわ」


「当然でしょリサ、あたしも見た時驚いたわ、何もしてないのに覚えてるのよ」


そうなんです、スキルが知らない間に増えてるんですよ、それも筋力アップや状態異常耐性など、鍛錬をしたり毒とかを受けていないと覚えない物なんです。


「まあスタミナアップは俺たちがコルル街に戻る時に走ってるせいだろうがな」


「あれ、嫌」


「私もいやだよぉヴェルちゃん」


リンとヴェルが私の方を見て目を潤ませています、私だっていやなのよ、でも今のうちにそう言った事をして行きたいの。

マコッチの装備だけで強くなってるなんて言われたくないわ、それにそれはきっと油断になると思うの、そういう気持ちで戦っていると後で痛い目を見るわ。

それにそんなことして努力しないとマコッチに見放されそう・・・それが一番いやね!私たちの目標の為にもがんばるわ。


「ダメよ二人とも、マコッチも言ってたでしょ、ここのダンジョンはまだ先が長いのよ、今のうちにやれることをしなくちゃね」

「そうだぞ二人とも、お!向こうもドロップ品の回収終わったな、帰るか」



私たちは次の部屋に入り1階に転移して街に走って帰りました。

リンとヴェルが泣いていましたけどコルル街に帰って宴会をした時、ドロップしたオークキングの肉を料理に使ってもらうように頼んだら、すごく美味しくてリンとヴェルは疲れていたことを忘れているようでしたね。
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