異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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7章学校

121話 二人の強さ

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「それは雑草だね、こっちはポーションの材料になる薬草だ」


「すみません、まだあまり分からなくて」


「大丈夫さ、もう少ししたら慣れるよ、それまで頑張ろイリム」


僕たちは今草原で採取をしています、森の方が採取にはいいのですが、二人の実力を安全に確かめたいのでここにしました。


「アルテス、ラビットが来たにゃよ」


「ほんとだね、イリムとフレア、二人の強さを知りたいから二人だけで戦ってくれるかな?」


「「え!?」」


しばらく採取をしていたらラビットと遭遇しました、なので二人に言って討伐してもらおうと思ったんだけど、何故か二人が固まっています、なんでかな?


「どうしたの?」


「い、いえ頑張りますわ、行きますよフレア」


「はい!」


冒険者ギルドの後に装備を買い、準備は万全です。

イリムは魔法を少し使えるそうなので長い杖を持たせました、フレアは片手剣(鉄のショートソードですかね)を持っていたので追加で盾を渡しました、これでイリムを守りながら戦えば良いと思っているんだけど。


「どうしてにゃ!なんでイリムが前に出てるにゃ」


僕の予想を裏切り、何故かイリムがフレアの前に出て、杖でラビットを叩き始めたよ、ラビットだからそれでも倒せるんだけど、これじゃ強さを見れない。


「はぁはぁや、やりました」


「おめでとうございますイリム様」


2人が笑顔でラビットを持ってきたよ、先が思いやられるね。


「初討伐おめでと、そろそろ日も暮れるから宿に帰って反省会だね」


「「え!?」」


2人がびっくりしてるよ、反省会は当然でしょ、これからどう戦うかを話し合わないと大変なことになりそうだ。


「ではまず今日の報酬な、銅貨10枚を4人で分けて1人銅貨2枚と戦貨5枚ね」


「す、すごいなアルテスは」


「そうですね、こんなに早く計算の出来る人は王宮でも、あ!?」


そう言ってイリムが口を押えていたよ、この人たちはこれで隠しているつもりなのかな?


「ありがと二人とも、それで次は今後の事だ、まずねイリム、君はどうしてラビットの戦闘で前に出たの?」


「そ、それは」


イリムが下を向いてしまった、事情が言えないから言い返しても来ないね、それかもしかして。


「もしかして魔法を使えるってのは嘘なのかな?」


「それは違います、使えるんですけど、その・・・初級しか使えないんです、だから」


なるほど、初級だから魔法ではなく打撃で倒していたと。


「でも前衛は出来ないでしょ、初級でも魔法を優先して戦ってくれないと今後困るよ、それとも剣に切り替える?」


「ダメです!」


フレアが声を大きくして言ってきた、まぁそうだよね、姫様を前にして戦わせたくないよね。


「じゃあ次だ、何でフレアはイリムを前で戦わせたの?」


「そ、それは」


「私が頼んだからです、私が魔法を使わずに戦えると証明したかったのです」


そうか、イリムの指示だから黙って前を行かせたと、これは重大な欠点だね。


「イリム、それにフレアよく聞いて、みんながそれぞれ得意なことをして行かないとPTとしてやっていけないよ」


2人が黙って聞いているけど、分かってるのかな?


「それにフレア、イリムの指示だからってイリムを先頭にして戦わせちゃダメだろ」


「そ、それは・・・」


「イリムはもうお姫様じゃないんだ、冒険者なんだよ、そしてフレアはその仲間なんだ、仲間なら助け合うのが当たり前だろ」


2人が驚いている、僕が姫と言ったからだけど、もういいよね。


「僕たちは君たちの事情は聞かない、でも僕たちは君たちの仲間なんだ、だから誰が上とか下とか思わないでほしい」


2人が下を向いてしまったね、これじゃ先に進めないかな。

気持ちは分かるけど、これから一緒に冒険者をやっていくんだから、今のうちに分かって貰わないと大変な事になる。


「アルテスたちは何も聞かなくてほんとにいいんですか」


「イリムがどうしても聞いてほしいっていうなら聞くけど、大体想像はつくし言いたくないならいいよ、それに最初に言ったでしょ、僕たちだって隠してることがあるってさ」


「そうにゃ!気にしないにゃ、それともうちたちの事情も聴くにゃ?」


僕たちが笑顔で言ったら、二人は顔を見合ったあと笑っていたよ。


「ふふ、そうでしたね」


「じゃあ話の続きだ、取り敢えずイリムは魔法をどれくらい使えるの?」


「火と水の初級しか使えません」


どうやら学園の子供たちと同じ感じのようだね。


「レベルはイリムが6でフレアが20なんだよね?」


「そうね、でもホントは剣よりも斧とか槍を使ってたのよ私」


なるほど、逃走している時は剣の方が身軽だからそうしていたんだね。


「そうなんだね、じゃあフレアはこれを使ってよ、イリムにはこれね」


「フレアのは分かりますけど、わたしのこれは見たことがありませんわ?」


フレアには長槍をイリムには魔法銃を2つ渡した、実はマコッチ様に言われて渡す予定だったんです。


「それはね、今ある人が開発中の新武器で魔法銃って言うんだ、使い方は」


僕はイリムに使い方を教えました、1丁は攻撃用で魔法の弾が出ます、そしてもう1丁は回復系の魔法を飛ばせるものなんですよ。


「ほ、ほんとですかそれは!」


「ああそうだよ、ここでは試射が出来ないから明日の平原で試してみようね」


「私もこの槍を早く使ってみたいです」


槍を眺めてフレアが言っています、まぁその槍は魔槍って種類の槍で、マコッチ様の新しい商品です、何でも使いこなせれば強力な攻撃が出来て、更に武技のように斬撃を飛ばせるらしいですよ。

それから僕たちは軽く雑談をして休みました。
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