異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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3章爆売れ

閑話 あの子の為に

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「んとここはこうして」


『マコッチまた何か作ってるの?』


どうもマコッチです、今私はある物を作っています、それはあの可愛かったフェアリーちゃんの為の装備です。


「そうなのよ、今ね体の小さい子用の装備を作ってるのよ」


『装備って防具って事?マコッチは防具製作のスキルは持ってないよね?』


スイちゃんが言ってきましたけど、そう言うスキルもあるのね、誰かほかのマスターが持ってるのかしらね?


「防具だけどちょっと違うのよ、私が作ってるのは中に乗れる乗り物みたいな物なの」


あのフェアリーちゃんはどうしてか、PTの人たちだけの時しか外にいません、それはそれで可愛いんだけど、きっと怖いのね。

ステータスを見てもMPは高いけど、それ以外がかなり低いもの、それを考えればね。


『ふ、ふ~んまた変わったことし始めたんだね、それでどうなの?』


「基盤は出来てるわ、これよ!」


私は組み立て終わって形だけの機体を見せました。

魔力を流せばとりあえず動くわ、とりあえずはね。


『へぇー結構大きいんだね、マコッチと同じ位じゃん』


「まあね、それ位じゃないと戦闘の時困るかなって思ったから、これくらいにしたのよ、名前は・・・魔導アーマー?それともダンマコインとかかな?」


フェアリーを乗せるならやっぱりあれかなっと思ったのよね、他の形でも良かったんだけど、素材を考えてもそっちがしっくりきたのよ。

なんせ外部装甲は虫系の素材で、内部の筋肉組織は魚系でクラゲとかの素材なの、だからあっちのロボットかなってね。


『名前を付けたんだね、でもそれって動くの?』


「それは何とかなったわ、だけどまだ問題があるの、見て」


私は今動力の研究をしています、まぁ研究っと言ってますけど、やってることは理科の実験レベルね。

だってね魔石を使ってるんだけど、ここの魔石の使い方って、そのまま付けて使うだけなの、それだとかなり効率が悪いわ、まあそれでも動くんだけど、大魔石を使うことになるのよ。


『小魔石をそんなに繋げてどうするの?』


だから私は、電池みたいに直列や並列に魔石を繋げてみたのよ。

もちろん電気回路みたいに色々組んでみてるわ、なかなか順調よ。


「そうするとね出力が上がるのよ、小魔石なのに大魔石並みよ」


『え!?』


スイちゃんが驚いてるわ、まあ無理もないわね小魔石が大魔石と同じだもんね、でもさらに先があるのよ。


「出力は上がったけど持続力がなくなったの、だからこうやって並列に並べて持続力も上げたのよ」


『そ、そうなんだね、じゃあそれを動力にするんだね』


「それはまだよ」


『え!?どうして?』



これはあの子の為に作ったけど、量産をするかもなのよ。


でもそうすると他国に調べられて簡単に作られてしまうわ、まあ私が外で使わなければ趣味の範囲で済むんだけど、情報ではまだ分からないわ。

だから出来るだけ難しくしたいの、機体自体は今でも相当大変で、恐らく利益より支出の方が多いはずなんだけど、今の動力はマネできるから、まぁ念のためね。


「って感じなのよ」


『なるほどね、じゃあ使わないことが大事なんだねマコッチ』


「そうね・・・でもあの子には贈ってあげたいのよね、まだまだ先の話だけど」


まだ動力以外にも問題点があるのよ。


『そうなの?もう後はあの子を乗せるだけって感じだと思ったけど』


「まだまだよ、魔力伝達に良い素材をもっと探したり、乗る場所の安全性とか色々ね」


あの子を乗せるのよ妥協は出来ないわ、座ったら羽が邪魔するとか、衝撃を吸収する素材を探さないとね。


『ふぅ~ん・・・でもさ、それあの子乗ってくれるの?』


私が一番心配していることを言ってきましたねスイちゃん。


「それを言わないでよ、もっと機体を可愛くしたいとか、化粧品の方が良かったかもとか、普通に装備を渡した方が喜ぶよね、とか思ってるんだから」


普通に考えればそれが普通よね、あの子の大きさの装備ってそれほどなさそうだもの、それならミスリル辺りで作ってあげればきっと喜んでくれたと思うわ。

でもこの機体があればそれを遥かに凌駕出来るの、私が知ってて作れたからなんだけど、出来ちゃったんだからやってあげないと私の気が済まないわ。


そう、たとえ使ってくれなくてもね。


『そ、そうなんだ・・・ま、まぁ頑張ってね』


スイちゃんのちょっと引き気味の応援をもらいながら、私は機体の研究を進めました。


私が頑張って作ってるんだもん、きっと気に入ってくれるわ・・・もしもダメでも服とか渡しましょ。
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