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7章学校
閑話 あの子たちの教育
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「あれがラットたちが言ってた子ね、大人しそうだわ」
どうもケティーです、私はイビルディア先生との話し合いをして、今後の作戦を実行し始めました。
「ちょっといいかな君」
「はい?」
私が声を掛けたら返事をしてくれたんだけど、何処か元気がないわ。
「私ケティーって言うんだけど、カルロン君に話があるの、今いいかしら?」
カルロン君が少し考えた後頷いて私は彼の隣に座ったわ、彼は東の国ジェミルゴスよりも更に東の国、ライトルバレンってとこから来てるの。
そこでは戦争もなく平和なんだけど裕福でもないわ、まぁ小さい国でこれと言った特産品が無いのよ。
彼の父親はライトルバレンの南の領地で領主をしていて、そこの長男なの、そして彼をここに通わせるのに相当無理をしたらしいわ、爵位は男爵だからほんとに父親の期待を背負って大変だと思うわ。
この学園ってそんなに優秀な人材を作る為の場所だったのって調べたら、他より少し良い教育をしているって感じだったわ、だから他国の貴族と繋がりを作ってほしいんじゃないかな。
「それで僕にどんな御用でしょうか?」
「そうね、まずあなた!責任を感じ過ぎよ」
カルロン君が驚いた顔をしてこっちを見てきました、でも周りから見れば相当なプレッシャーなのは見なくても解るわよね。
「でも僕は父さまの」
「父親がどういった覚悟であなたをここに通わせてるかは知ってるわ、でもあなたはここで優秀な成績を出してるじゃない」
彼は一年生で私の生徒たちの次の順位に付いています、まぁ実技は全然ですけどね、でもこれはすごい事なのよ。
他の子たちなんてすごく離れてるの、これならカルロン君とつながりを作りたいと思うはずよ。
「でも・・・僕はそれ以上をしないといけないんです!」
「まぁそうね、だからここで密かに苦手な実技の訓練をしてるのね」
彼が頷いています、カルロン君は魔法士系なのは見れば分かるわ、でもラットたちの情報で火魔法の初級しか使っていないと報告があるの。
恐らく向こうで教育をするほどお金がなかったのね、今も得意な魔法の訓練ではなく、まだ覚えていない他の魔法を使おうとしていました。
「カルロン君、魔法はイメージが大事なのよ」
そう言って私は水魔法を手の平に出して見せました。
「ど、どうして!?魔法を唱えていないのに」
初歩の事も知らないのね、 道理で訓練の仕方が変だと思ったわ。
「これはね魔法の前の状態なの、そうねぇ準備段階かしら?」
ホントは魔力を集めているだけの状態が普通で、目には見えないのよ、そして必要量が集まったら魔法を唱えるの。
今は魔法を唱えないで魔力を変換した状態ね、これは魔石で水とかを出すのと同じ感じなの、まあ効率が悪いから誰もやらないわ、この前に魔法を唱えればこれの3倍にはなるかしらね。
私はそこら辺を説明して、彼が得意な火魔法をやらせてみました。
「ほんとに出来ます・・・知らなかった」
「まずあなたはこれを他の魔法でも出来るようになりなさい、これが一番の近道よ」
変換さえ出来れば後は魔法を唱えるだけになるのよ、まあ変換できるようになるまでが大変だし魔法も覚えないといけないんだけどね。
でもこの方法は魔力を多く使う分、習得を早めるのよ、カルロン君がやってた方法は一般のものなのよ。
「はい!有難うございます先生」
私は手を振ってその場を離れました、今日はこれでいいのよ、少しずつやって行けばいいの。
そして他の生徒にもこういった事を教えて行き、数日後再びカルロン君の番です。
「どうもケティー先生」
「カルロン君出来てるようね、良かったわ」
「はい、先生に教えてもらってからはすごく順調です」
嬉しそうに笑顔で言ってきました、前の暗かった顔は見る影もないわね。
「じゃあ今日は次の段階に行きましょうか」
「はい!」
彼はすでに闇以外の属性を覚え、全部が1レベルになっています、初めから才能があったのでしょうけどすごいわ、これはカルミラたち並みよ。
「どう?違いが分かるかしら?」
私はガラスのコップに二種類の水を入れています、不純物が入っている物とそうでない物ですね。
「少し濁りがあります?」
「そうそう、こう言った事で魔法の威力が変わって来るわ」
私は説明しました、不純物が入っていると魔力の流れが悪くなるとか、不純物が入っていても使い方はあるとかですね。
「どうかな分かった?」
「す、すごいですケティー先生!?」
キラキラした目でこっちを見てきました、解ってくれて良かったわ。
それから少し魔力を使って訓練し、休憩の時に故郷の事を聞きました、ホントはこれが本題なのよ。
「って感じで山と海があるんですよ」
「はぁ~いい所なのね、今度行きたいわ」
カルロン君の故郷は東に海があって西に山脈があるそうなの、山では山菜とか狩猟をしたり、炭坑も少しだけどあるそうよ。
そして海では魚を取ってるんだって、でも取り方を聞いたけどそれほど大量には取ってないみたい。
これは色々手を加える事がありそうね、さて何処からやろうかしら。
「ぜひ来てください、歓迎しますよ・・・あ!?でもそれほど期待しないでください、田舎ですから」
「それが良いんじゃない、静かで暮らしやすくて・・・でもそうね、何か特産品がほしいわね、何か考えはないのかしら?」
それとなく聞いてみたけど、頭を左右に振っていたわ、まあ急には見つからないわよね。
でもそこで育ったんだから、詳しいはずよ。
「そう・・・ねぇカルロン君取引しない?」
「取引ですか?」
「そう、私にあなたの故郷の情報をちょうだい、その代わり私は特産品の情報を渡すわ」
凄くビックリした顔をして考え込んでるわね、まあ美味しい話なのは確かだもんね・・・結構用心深いわ、いい領主になりそうね。
「僕が知っていることはそれほど重要な物は無いですよ、それでもいいんですか?」
「ええもちろんよ、それと信用をしてもらう為にこれを先に渡すわ」
私は植物から紙が出来る事が書いてある、本を渡しました。
かなり細かく作り方も書いてあるの、だから実験して出来ることが分かれば一大事業になると思うわ。
「ほ、ほんとに出来るんですかこれは!」
「ええもちろんよ、領地で実験してもらうと良いわ、私の報酬は成功してからでいいからね、じゃあ訓練頑張って」
そう言って立ち上がってその場を去りました、その日の夜にラットたちの報告でカルロン君が商業ギルドの転移であの本を送ったそうですよ。
あの子の国にはマーコト商会は行かせられないの、手前にジェミルゴス王国があるからね。
もう!それさえなければ行くのに・・・他の商会を立ち上げようかしら。
どうもケティーです、私はイビルディア先生との話し合いをして、今後の作戦を実行し始めました。
「ちょっといいかな君」
「はい?」
私が声を掛けたら返事をしてくれたんだけど、何処か元気がないわ。
「私ケティーって言うんだけど、カルロン君に話があるの、今いいかしら?」
カルロン君が少し考えた後頷いて私は彼の隣に座ったわ、彼は東の国ジェミルゴスよりも更に東の国、ライトルバレンってとこから来てるの。
そこでは戦争もなく平和なんだけど裕福でもないわ、まぁ小さい国でこれと言った特産品が無いのよ。
彼の父親はライトルバレンの南の領地で領主をしていて、そこの長男なの、そして彼をここに通わせるのに相当無理をしたらしいわ、爵位は男爵だからほんとに父親の期待を背負って大変だと思うわ。
この学園ってそんなに優秀な人材を作る為の場所だったのって調べたら、他より少し良い教育をしているって感じだったわ、だから他国の貴族と繋がりを作ってほしいんじゃないかな。
「それで僕にどんな御用でしょうか?」
「そうね、まずあなた!責任を感じ過ぎよ」
カルロン君が驚いた顔をしてこっちを見てきました、でも周りから見れば相当なプレッシャーなのは見なくても解るわよね。
「でも僕は父さまの」
「父親がどういった覚悟であなたをここに通わせてるかは知ってるわ、でもあなたはここで優秀な成績を出してるじゃない」
彼は一年生で私の生徒たちの次の順位に付いています、まぁ実技は全然ですけどね、でもこれはすごい事なのよ。
他の子たちなんてすごく離れてるの、これならカルロン君とつながりを作りたいと思うはずよ。
「でも・・・僕はそれ以上をしないといけないんです!」
「まぁそうね、だからここで密かに苦手な実技の訓練をしてるのね」
彼が頷いています、カルロン君は魔法士系なのは見れば分かるわ、でもラットたちの情報で火魔法の初級しか使っていないと報告があるの。
恐らく向こうで教育をするほどお金がなかったのね、今も得意な魔法の訓練ではなく、まだ覚えていない他の魔法を使おうとしていました。
「カルロン君、魔法はイメージが大事なのよ」
そう言って私は水魔法を手の平に出して見せました。
「ど、どうして!?魔法を唱えていないのに」
初歩の事も知らないのね、 道理で訓練の仕方が変だと思ったわ。
「これはね魔法の前の状態なの、そうねぇ準備段階かしら?」
ホントは魔力を集めているだけの状態が普通で、目には見えないのよ、そして必要量が集まったら魔法を唱えるの。
今は魔法を唱えないで魔力を変換した状態ね、これは魔石で水とかを出すのと同じ感じなの、まあ効率が悪いから誰もやらないわ、この前に魔法を唱えればこれの3倍にはなるかしらね。
私はそこら辺を説明して、彼が得意な火魔法をやらせてみました。
「ほんとに出来ます・・・知らなかった」
「まずあなたはこれを他の魔法でも出来るようになりなさい、これが一番の近道よ」
変換さえ出来れば後は魔法を唱えるだけになるのよ、まあ変換できるようになるまでが大変だし魔法も覚えないといけないんだけどね。
でもこの方法は魔力を多く使う分、習得を早めるのよ、カルロン君がやってた方法は一般のものなのよ。
「はい!有難うございます先生」
私は手を振ってその場を離れました、今日はこれでいいのよ、少しずつやって行けばいいの。
そして他の生徒にもこういった事を教えて行き、数日後再びカルロン君の番です。
「どうもケティー先生」
「カルロン君出来てるようね、良かったわ」
「はい、先生に教えてもらってからはすごく順調です」
嬉しそうに笑顔で言ってきました、前の暗かった顔は見る影もないわね。
「じゃあ今日は次の段階に行きましょうか」
「はい!」
彼はすでに闇以外の属性を覚え、全部が1レベルになっています、初めから才能があったのでしょうけどすごいわ、これはカルミラたち並みよ。
「どう?違いが分かるかしら?」
私はガラスのコップに二種類の水を入れています、不純物が入っている物とそうでない物ですね。
「少し濁りがあります?」
「そうそう、こう言った事で魔法の威力が変わって来るわ」
私は説明しました、不純物が入っていると魔力の流れが悪くなるとか、不純物が入っていても使い方はあるとかですね。
「どうかな分かった?」
「す、すごいですケティー先生!?」
キラキラした目でこっちを見てきました、解ってくれて良かったわ。
それから少し魔力を使って訓練し、休憩の時に故郷の事を聞きました、ホントはこれが本題なのよ。
「って感じで山と海があるんですよ」
「はぁ~いい所なのね、今度行きたいわ」
カルロン君の故郷は東に海があって西に山脈があるそうなの、山では山菜とか狩猟をしたり、炭坑も少しだけどあるそうよ。
そして海では魚を取ってるんだって、でも取り方を聞いたけどそれほど大量には取ってないみたい。
これは色々手を加える事がありそうね、さて何処からやろうかしら。
「ぜひ来てください、歓迎しますよ・・・あ!?でもそれほど期待しないでください、田舎ですから」
「それが良いんじゃない、静かで暮らしやすくて・・・でもそうね、何か特産品がほしいわね、何か考えはないのかしら?」
それとなく聞いてみたけど、頭を左右に振っていたわ、まあ急には見つからないわよね。
でもそこで育ったんだから、詳しいはずよ。
「そう・・・ねぇカルロン君取引しない?」
「取引ですか?」
「そう、私にあなたの故郷の情報をちょうだい、その代わり私は特産品の情報を渡すわ」
凄くビックリした顔をして考え込んでるわね、まあ美味しい話なのは確かだもんね・・・結構用心深いわ、いい領主になりそうね。
「僕が知っていることはそれほど重要な物は無いですよ、それでもいいんですか?」
「ええもちろんよ、それと信用をしてもらう為にこれを先に渡すわ」
私は植物から紙が出来る事が書いてある、本を渡しました。
かなり細かく作り方も書いてあるの、だから実験して出来ることが分かれば一大事業になると思うわ。
「ほ、ほんとに出来るんですかこれは!」
「ええもちろんよ、領地で実験してもらうと良いわ、私の報酬は成功してからでいいからね、じゃあ訓練頑張って」
そう言って立ち上がってその場を去りました、その日の夜にラットたちの報告でカルロン君が商業ギルドの転移であの本を送ったそうですよ。
あの子の国にはマーコト商会は行かせられないの、手前にジェミルゴス王国があるからね。
もう!それさえなければ行くのに・・・他の商会を立ち上げようかしら。
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