220 / 372
9章離れた場所
167話 定番で仲間が出来た
しおりを挟む
「これをお願いします」
ダブルガンムだ、俺たちは早速冒険者ギルドで仲間を募集することにした。
「わかりました、でもあなた達はここでは新人ですよ、前の街で集めた方が良いのではないですか?」
受付の女性が言ってくれた、そうだよな普通はそうだ。
「ありがとうございます、ですが俺たちはここで集めたいんです、お願いします」
俺たちがいた街では他の冒険者モンスターたちが勧誘してしまっているからダメなんだ、マコッチ様にもそう言われ何人か入れても良いと言われた、だがどうしても俺たちだけでやりたい、そう感じているんだ。
「そ、そうなの・・・分かったわ」
少し顔を赤くして俺の募集の紙を掲示板に張ってくれた、怒っているわけではないんだが何となく様子が変だったな、ちらっとみえたんだがにやけてた、なんでだろうか?
「受理されたぞグリューナク」
「そうガウか、でも良かったガウ?」
グリューナクが俺を見て言ってきた、何度も話し合ったんだ、俺は新人だから1人ならすぐにどこかに入る事が出来る、成長して大人になったしな、だがグリューナクは違うんだ、国に帰っても良いとすら言ってきた。
「何度も言っただろグリューナク、俺はアックスハントを無くしたくない、それにグリューナクとも一緒にいたいんだって」
ここはエントロス国だから大丈夫だと思ったんだが、グリューナクと一緒だと嫌がる冒険者が多いんだ、獣種ってだけでな。
獣種は大抵本能で戦っている者が多いらしい、なので連携がとりにくいと言われた、グリューナクは優秀なのに解ってくれないんだ、だから俺は自分たちで誘う事を諦めギルドを使うことにした、ここなら俺たちがいない時でも見てくれる冒険者がいる、そうすれば誰かが入ってもいいと言ってくれるかもしれないからな。
「そうガウか、わかったガウ」
尻尾を振って言ってきた、そんなに気にしてない風にしても尻尾で分かるぞグリューナク。
「さて適当なモンスターでも狩って時間を潰すか」
「そうガウね、オーク討伐が良いガウよ、肉は需要があるガウ」
街を歩きながら今日の予定を話していると、小道から言い争っている声が聞こえた。
「やめてください!」
「良いじゃねぇか1人なんだろ」
「そうだぞ、俺たちのPTに入れって俺たちはミスリルランクなんだぞ」
「冒険者として手取り足取り教えてやるって」
3人の男が魔法使い風の服を着た女性を囲んで言っている。
「確かにあの証はミスリルだな、だが強さ的には弱くないか?」
正確には解らないが感じ的にはそう感じる。
「ダブルガンムどうするガウ?」
「まあ見ちまったから助けるか、いやそうにしてるしさ」
そう言って俺たちは小道に入った、話せばわかってくれるといいんだが、まあ無理だよな。
「だから断ってるじゃないですか!やめてください」
「そんなこと言うなって、魔術師が1人なんて大変だろ」
「お兄さんたち、その子嫌がってるからやめてやれよ」
そう言ったら男たちが睨んできた、グリューナクは少し唸りだしたな。
「お!?何かと思ったらなかなか可愛い子じゃないか、どうだこの子と一緒に俺たちのPTに入らないか?」
「もちろんその犬っころも一緒だぞ、その子と一緒に色々教えちゃるぞ」
男たちが俺を見始めると何だか背中がゾっとし始めた、もしかしてアックスたちが言ってたことってこれだったのか?成長した俺を見て、余計女に見えて詐欺だ!!って言ってきたんだよ。
「悪いけどな、俺は男だ」
「またまた~嘘はいけないぞ、そんな可愛い顔した男がいるはずないだろ、じゃあ一緒に行こうぜ」
近くにいた男の1人が俺の肩に手を伸ばしてきた、軽く投げ飛ばしてやったよ。
「がはっ」
「嘘だと思うのは勝手だが、やめろと言っている」
「やってくれたな、俺たちがミスリルの冒険者、孤高の剣と知っててやってるのか、あぁー!」
急に殺気を出し始めたな、だがやはり弱い、これだけ殺気を出してるのに話にならない、これで本当にミスリルなのか?
「怪我をしないうちに帰ってほしいんだが」
「っるせぇー!」
PT名を名乗った男が殴り掛かってきたが。
「遅い!」
「ぐえっ」
俺は直ぐに蹴りを入れてやった、かなり手加減をしたが吹っ飛んでしまったな。
「な!?」
「すごい!」
魔法使いの子が驚いている、手加減してこれじゃ、ここの冒険者をPTに加入してもその後大変そうだな。
「お前はどうする?」
「ぐぬぬぅ」
男に向かって構えたが相手はもう戦意がない、唸ってるだけだ。
「時間の無駄だな、君こっちに来なよ」
「は、はい」
魔法使いの子に手招きしてこっちに来てもらった、俺が動くと男が攻撃してきそうだからな、こいつには倒れている2人を担いでもらわんと困る。
「ありがとうございます」
「いやいいよ、じゃあ行こうか」
「油断したな、くらえ!『アイシクルアロー』」
俺たちが背中を見せたからか、男が魔法を使ってきた。
街中で魔法を使うなんてな、ミスリルになる者はギルドの審査があるはずなんだが、どうなってるんだ?後でラクロナイト兄さんに聞いてみるかな。
「させないガウ『炎狼牙』」
グリューナクが炎を牙に纏わせて、魔法にかみつき消してくれた。
「そ、そんな!?」
「次はこっちの番ガウ」
「ひっ、ひぃ~~」
グリューナクが男に噛み付こうとしている、やり過ぎだ。
「グリューナク待て待て!」
「どうしてガウ?懲らしめた方が良いガウよ」
女の子が震えてるし、こいつには仕事がある。
「次に来たらどうなるか分かったさ、そんな奴ほっとけ」
「まあ良いガウ、命拾いしたガウな」
男を前足で殴ってグリューナクが俺たちの所に来た。
俺は頭を撫でてやったぞ、俺の為にしてくれたからな。
「あ、あの」
「ん!どうした?」
魔法使いの子が立ち止まって俺たちを見てきた、目が少し潤んでいるがそんなに怖かったか?
「助けてくれてありがとうございます、私はプレイニーって言います、冒険者になったばかりなんです、どうかお二人のPTに入れてください!」
ダブルガンムだ、俺たちは早速冒険者ギルドで仲間を募集することにした。
「わかりました、でもあなた達はここでは新人ですよ、前の街で集めた方が良いのではないですか?」
受付の女性が言ってくれた、そうだよな普通はそうだ。
「ありがとうございます、ですが俺たちはここで集めたいんです、お願いします」
俺たちがいた街では他の冒険者モンスターたちが勧誘してしまっているからダメなんだ、マコッチ様にもそう言われ何人か入れても良いと言われた、だがどうしても俺たちだけでやりたい、そう感じているんだ。
「そ、そうなの・・・分かったわ」
少し顔を赤くして俺の募集の紙を掲示板に張ってくれた、怒っているわけではないんだが何となく様子が変だったな、ちらっとみえたんだがにやけてた、なんでだろうか?
「受理されたぞグリューナク」
「そうガウか、でも良かったガウ?」
グリューナクが俺を見て言ってきた、何度も話し合ったんだ、俺は新人だから1人ならすぐにどこかに入る事が出来る、成長して大人になったしな、だがグリューナクは違うんだ、国に帰っても良いとすら言ってきた。
「何度も言っただろグリューナク、俺はアックスハントを無くしたくない、それにグリューナクとも一緒にいたいんだって」
ここはエントロス国だから大丈夫だと思ったんだが、グリューナクと一緒だと嫌がる冒険者が多いんだ、獣種ってだけでな。
獣種は大抵本能で戦っている者が多いらしい、なので連携がとりにくいと言われた、グリューナクは優秀なのに解ってくれないんだ、だから俺は自分たちで誘う事を諦めギルドを使うことにした、ここなら俺たちがいない時でも見てくれる冒険者がいる、そうすれば誰かが入ってもいいと言ってくれるかもしれないからな。
「そうガウか、わかったガウ」
尻尾を振って言ってきた、そんなに気にしてない風にしても尻尾で分かるぞグリューナク。
「さて適当なモンスターでも狩って時間を潰すか」
「そうガウね、オーク討伐が良いガウよ、肉は需要があるガウ」
街を歩きながら今日の予定を話していると、小道から言い争っている声が聞こえた。
「やめてください!」
「良いじゃねぇか1人なんだろ」
「そうだぞ、俺たちのPTに入れって俺たちはミスリルランクなんだぞ」
「冒険者として手取り足取り教えてやるって」
3人の男が魔法使い風の服を着た女性を囲んで言っている。
「確かにあの証はミスリルだな、だが強さ的には弱くないか?」
正確には解らないが感じ的にはそう感じる。
「ダブルガンムどうするガウ?」
「まあ見ちまったから助けるか、いやそうにしてるしさ」
そう言って俺たちは小道に入った、話せばわかってくれるといいんだが、まあ無理だよな。
「だから断ってるじゃないですか!やめてください」
「そんなこと言うなって、魔術師が1人なんて大変だろ」
「お兄さんたち、その子嫌がってるからやめてやれよ」
そう言ったら男たちが睨んできた、グリューナクは少し唸りだしたな。
「お!?何かと思ったらなかなか可愛い子じゃないか、どうだこの子と一緒に俺たちのPTに入らないか?」
「もちろんその犬っころも一緒だぞ、その子と一緒に色々教えちゃるぞ」
男たちが俺を見始めると何だか背中がゾっとし始めた、もしかしてアックスたちが言ってたことってこれだったのか?成長した俺を見て、余計女に見えて詐欺だ!!って言ってきたんだよ。
「悪いけどな、俺は男だ」
「またまた~嘘はいけないぞ、そんな可愛い顔した男がいるはずないだろ、じゃあ一緒に行こうぜ」
近くにいた男の1人が俺の肩に手を伸ばしてきた、軽く投げ飛ばしてやったよ。
「がはっ」
「嘘だと思うのは勝手だが、やめろと言っている」
「やってくれたな、俺たちがミスリルの冒険者、孤高の剣と知っててやってるのか、あぁー!」
急に殺気を出し始めたな、だがやはり弱い、これだけ殺気を出してるのに話にならない、これで本当にミスリルなのか?
「怪我をしないうちに帰ってほしいんだが」
「っるせぇー!」
PT名を名乗った男が殴り掛かってきたが。
「遅い!」
「ぐえっ」
俺は直ぐに蹴りを入れてやった、かなり手加減をしたが吹っ飛んでしまったな。
「な!?」
「すごい!」
魔法使いの子が驚いている、手加減してこれじゃ、ここの冒険者をPTに加入してもその後大変そうだな。
「お前はどうする?」
「ぐぬぬぅ」
男に向かって構えたが相手はもう戦意がない、唸ってるだけだ。
「時間の無駄だな、君こっちに来なよ」
「は、はい」
魔法使いの子に手招きしてこっちに来てもらった、俺が動くと男が攻撃してきそうだからな、こいつには倒れている2人を担いでもらわんと困る。
「ありがとうございます」
「いやいいよ、じゃあ行こうか」
「油断したな、くらえ!『アイシクルアロー』」
俺たちが背中を見せたからか、男が魔法を使ってきた。
街中で魔法を使うなんてな、ミスリルになる者はギルドの審査があるはずなんだが、どうなってるんだ?後でラクロナイト兄さんに聞いてみるかな。
「させないガウ『炎狼牙』」
グリューナクが炎を牙に纏わせて、魔法にかみつき消してくれた。
「そ、そんな!?」
「次はこっちの番ガウ」
「ひっ、ひぃ~~」
グリューナクが男に噛み付こうとしている、やり過ぎだ。
「グリューナク待て待て!」
「どうしてガウ?懲らしめた方が良いガウよ」
女の子が震えてるし、こいつには仕事がある。
「次に来たらどうなるか分かったさ、そんな奴ほっとけ」
「まあ良いガウ、命拾いしたガウな」
男を前足で殴ってグリューナクが俺たちの所に来た。
俺は頭を撫でてやったぞ、俺の為にしてくれたからな。
「あ、あの」
「ん!どうした?」
魔法使いの子が立ち止まって俺たちを見てきた、目が少し潤んでいるがそんなに怖かったか?
「助けてくれてありがとうございます、私はプレイニーって言います、冒険者になったばかりなんです、どうかお二人のPTに入れてください!」
22
あなたにおすすめの小説
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる