異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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9章離れた場所

閑話 西の魔王

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「被害報告は以上ですなのだ魔王様」


「ウム、ご苦労」


我の名前はグレンドラゴス、西の魔王と呼ばれ我以外にもあと3人いるのだが、そいつらと一緒にされているのが気に入らん。

我が最強なのだ!知力だって優れている、それなのにそう言われるのだ、まぁ自称している魔王もいるが奴らは話にならんからな、目障りでなければ放っておく。


だが他の3魔王はちがう、確実に目障りだ!平和に暮らし戦争はしないだの、数がいればいいだの自分で戦う事をせんのだ、だから我は潰すことにした、我が唯一の魔王なのだと知らしめてくれるわ。


「思っていたより損害が出たな」


「はいなのだ、人族との戦争で被害が出なかったせいでしょうなのだ」


南の魔王デレザルドは自分でモンスターを量産できると噂だ、だから我が直々に相手をして最初に潰した。

準備をされ、数を増やされると長引くからな、我と5柱が出るのだ勝てないわけではない。

だが今後を考えると消耗はしたくない、作戦は成功し、戦力を整える前に倒すことが出来た、それでもこれだけの被害か。


「仕方ない、デレザルドの能力を使い我がモンスターを召喚する」


我の個別スキルに吸収と言う物がある、能力が少し落ちてしまうがデレザルドのモンスター召喚スキルを取ることが出来た、これで時間を掛ければ戦力は回復できるだろう。

くくく計画通りだ、これで我たちが出れば短期で他の魔王を潰すことが出来るだろう。


「魔王様、戦力はそれで整いますが武器や他の物資が足りませんなのだ」


今回の戦争で予想より消費してしまったからな、幸い他の魔王は温厚派だこちらを攻めることはせんのだよ、これも余の計画だ。

どんなにデレザルドとの戦いで消耗しても問題はないのだよ。


「出来るだけデレザルドの領土からかき集めろ、それで足りなければ生産しなくてはダメだろう、早速取り掛かるのだ」


デレザルドの領地を我が手に入れたが統治する気はない、それは5柱よりも下の者たちに任せている、我は戦争で忙しいのだ。


「すでに集めているのだ、それと魔王様足りない物資の件、私に考えがありますなのだ」


5柱である我の側近、鬼人のアガテミスが言ってきた、この者は強さは他の5柱よりも低いがなかなか使える女だ、我が言わなくても有効な作戦を実行してくれている。


「そうか、では存分にやるがいいぞアガテミス、我が許す」


「有難き幸せなのだ、では行ってくるのだ」


アガテミスが部屋から出て行った、いったいどんな作戦を考えているか楽しみだ、アガテミスはホントに使える奴だ、余の思想を理解し作戦に不備がない。


「さて我もモンスターを召喚しなくてはな」


召喚をする為の部屋を我は作った、どんなモンスターが出てくるか分からんし、その時の我は無防備なのだ。

その部屋は我の城の一番地下に作り広さもかなりの物だ、部屋の前にはサイクロプスを置き見張ってもらっている。


「魔法陣はこんな物か」


デレザルドのスキルは自分の血を魔法陣に垂らし、その量で強いモンスターが出てくるらしい。


「取り合えず一滴垂らしてみるか」


一滴垂らすと魔法陣が光、出てきたモンスターはゴブリンだった。


「やはり劣化したスキルではこんな物か、色々実験して強いモンスターを召喚しなくてはな」


血液を使っているから乱用はできん、だが出来るだけ多く召喚しなくてはいかんのだ。


「デレザルドの数までには相当掛かるな、どうしてこれだけであれほどの数を揃えられたのだ?時間を掛ければ出来るが余との戦争では情報の総数を上回ってきた」


もしかしたら他のスキルか、何か秘密があったのかもしれんが今となっては分からんな。

兎に角早めに戦力を整え、次は北の魔王ミルドラスゴーンを倒す、奴のスキルは補助系と聞いている、噂では進化を促進出来るとか。

今の我がそれを覚えれば・・・くっくっくモンスターを進化させることが出来、最強の軍隊を作れるのだ。


「早くスキルを把握し攻め込みたいものだな、くくく」


我は自分の手に傷を付けどんどん召喚して行った。
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