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ドラゴン・レース
死の山とハイエナ
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アスランに投げつけられた言葉の通りに、イドリスはサキルと共にクヴァル山の裾野に近付いた。
巨大な山は冷えて固まった溶岩の塊で構成されており、草や木は一切生えていない。
火口付近の温度が高く、そこから常に熱風が発生しているせいか、斜面を上がる追い風もなく、しかもマグマ溜まりのある山頂以外は暗闇に閉ざされている。
そんな中で頂きへ向かうこと自体が、ドラゴンにとって消耗が激しい行為であることがすぐに分かった。
周囲を見渡すと、山裾を囲むようにして、ポツポツと幾つもの焚き火の炎が目に入ってくる。
その近くの闇の中には、伏せて待機しているドラゴンが何頭も見えた。
「竜騎兵が、山を囲んでいる……?」
上空から偵察していると、背後にアスランが飛んできて、炎の群れの正体を明かした。
「――アイツらはハイエナだ。誰かが苦労して火口から旗を取ってくるのを、今か今かと待ち侘びているのさ。――そいつから、旗を奪い取るためにな」
イドリスは呆れた。
「あれだけ揃いも揃って、全員がただ待ち伏せているのか? ……自分で取りに行った方が早いではないか」
「あれを見るがいい」
アスランが顎で山の向こう側の空を指す。
そこには乗り手のないドラゴンが数頭、当て所もなく夜空を旋回しているのが見えた。
「騎手が火口に落ちてしまって途方にくれているのだ。並のドラゴンでは、火口の温度と気流に耐えてまっすぐ飛ぶことなど出来ない。ああしてドラゴンだけはなんとか無事火口を出られても、人の方は溶けた溶岩の海に落ちてしまう」
イドリスの背筋がゾクリと寒くなった。
「そんなに過酷なことなのか……」
「火口の深さは人の身長の数十倍。広さは湖並みだ。そこに入り、なんとかドラゴンに乗ったままでいられたとしても、絶えず発生している凄まじい熱風で大火傷を負い、息を吸えば肺が焼ける。旗を取るどころではない。――やってみて出来なかった、あるいは出来ないことが既に分かっているから、ハイエナになるしか無い。――昨年の試合での俺もそうだった」
そこまで言われても尚諦められず、イドリスは尋ねた。
「……。旗はどんな形状で、火口のどの辺りにあるか分かるか」
「火口のド真ん中に、マグマにも溶けない竜骨で作った、一抱えほどの島がプカプカ浮いていて、そこに目的の獲物が刺さっている。熱に耐える糸で織った旗と、融点の高い特殊な金属で作られた旗竿の帝国旗がな」
「……なるほど……」
山の中腹でサキルを停空飛翔《ホバリング》させたまま、イドリスは考え込んだ。
淡々とアスランの説明が続く。
「……ここに旗が立つようになってから三年だが、それ以来あの旗を取ったことのある男はラファト皇子だけだ。悔しいかもしれんが、命が惜しければ彼が到着するのを待ち、旗取りは皇子に行かせた方がいい。その直後を二対一で襲い、奪った方がどう考えても安全で確実だ。俺とお前の腕ならば確実にやれるぞ」
確かに冷静に、そして合理的に考えれば、それが一番の安全策であることは間違い無いだろうと思えた。
今回アスランが自分に共闘を申し込んだのも、まさにこの為だろう。
だがイドリスは首を縦には振らなかった。
「いや。俺は自分で旗を取りに行く」
あっさりと言い放ったイドリスの言葉に、アスランは驚愕した。
「お前っ、今までの話を聞いていたかっ!? 初心者の癖に何を言っている。いくらお前が強くても、高温の溶岩には勝てん!! 本気で死ぬぞ!?」
かなりの剣幕でまくしたてられたが、決意は翻らなかった。
「……元より、貴国との戦争で失っていたはずの命だ」
微笑みすら浮かべてイドリスがそう返すと、アスランはもはやこれ以上説得する言葉を失ってしまった。
「クソッ、有能だと思ったらこんな頭のおかしいやつだったとは……」
「……そう思われても仕方がないだろうが、俺はラファトに負けたくない」
――例え命を失ったとしても、真正面から挑んで戦う。
ここで人生が終わるかもしれないが、それがイドリスの、王子として生きてきた矜持が出した答えだった。
アスランは怒り半分、やけくそ半分で叫んだ。
「まったく。本当に出来ると言うなら、やってみるがいい! 後から襲ってくるあの連中の半分は引き受けてやる!!」
その乱暴な同意に、イドリスは心からの感謝を抱いた。
「有難い。それでこそ俺の相棒だ。では、近くまでは付き合え」
闇の中に不吉に光る火口を目指し、再びドラゴンを駆りたてる。
二頭のドラゴンは翼を懸命に羽ばたかせながら山を螺旋状に上昇していった。
少しずつ山頂が近付くと、硫黄の臭気が充満し、空気の温度が上昇するのが分かる。
地面から上がる熱気も強く、シャツと分厚い軍服の下にじっとりと汗が湧いてきた。
「火口近くの空気は毒を多く含んでいる。ドラゴンも人間も、長居はできんぞ!」
「分かっている。アスランはここで待機していてくれ。まずは試しに一度、火口の中に入ってみる。行くぞ、サキル……!」
イドリスはサキルの腹を蹴り、火口ににじり寄った。
山頂の真上まで一度上昇し、翼で起こす風で煙を吹き飛ばすようにしながら、上からマグマだまりを観察する。
やがて濛々とした煙の奥に、煮え立ち続ける恐ろしいマグマの坩堝が見えてきた。
火口の広さは、周りをぐるりと歩けば恐らく一刻ほどかかり、小さな町ならすっぽりと入る大きさだ。
その沸騰する赤い海の中央に、大人の腕一抱えほどの大きさの白い骨の島が見える。
そこに、人の身長と同じくらいの旗竿についた真っ赤な旗が斜めに刺され、熱風に吹かれていた。
「あれか……」
イドリスはサキルを操り、旋回しながら徐々に火口の奥へと入った。
だが、高度をある程度落としたその先で、光と熱を放つ溶岩が激しくたぎり始め、轟音と共に恐ろしいばかりの熱風が吹きあげる。
「!」
反射的にサキルの背中に身を隠し、すぐに上昇して避難した。
冷えた空気のある場所まで来てからブーツの先を見ると、完全に黒く焼け焦げ、ほとんど足のつま先が見えている。
「……!」
火と熱に動じないサキルでなかったら、火口に落ちていたかもしれない。
彼の頑丈な身体が盾になってくれたからいいものの、一瞬でも判断が遅ければ今頃自分が黒焦げになっていた所だった。
冷や汗を拭い、イドリスは空中でもう一度火口に入る方法を思案した。
だが、頭の中で試してみても、人間があの火口に入り、旗を取ってくる方法が思いつかない。
悩むイドリスの下で、地上に降りて待機していたアスランが叫んだ。
「おい! 大丈夫か!?」
どちらにせよ、飛んだままではドラゴンの体力を消耗するだけだ。
イドリスは一旦、サキルをアスラン達の待つ斜面に着陸させることにした。
巨大な山は冷えて固まった溶岩の塊で構成されており、草や木は一切生えていない。
火口付近の温度が高く、そこから常に熱風が発生しているせいか、斜面を上がる追い風もなく、しかもマグマ溜まりのある山頂以外は暗闇に閉ざされている。
そんな中で頂きへ向かうこと自体が、ドラゴンにとって消耗が激しい行為であることがすぐに分かった。
周囲を見渡すと、山裾を囲むようにして、ポツポツと幾つもの焚き火の炎が目に入ってくる。
その近くの闇の中には、伏せて待機しているドラゴンが何頭も見えた。
「竜騎兵が、山を囲んでいる……?」
上空から偵察していると、背後にアスランが飛んできて、炎の群れの正体を明かした。
「――アイツらはハイエナだ。誰かが苦労して火口から旗を取ってくるのを、今か今かと待ち侘びているのさ。――そいつから、旗を奪い取るためにな」
イドリスは呆れた。
「あれだけ揃いも揃って、全員がただ待ち伏せているのか? ……自分で取りに行った方が早いではないか」
「あれを見るがいい」
アスランが顎で山の向こう側の空を指す。
そこには乗り手のないドラゴンが数頭、当て所もなく夜空を旋回しているのが見えた。
「騎手が火口に落ちてしまって途方にくれているのだ。並のドラゴンでは、火口の温度と気流に耐えてまっすぐ飛ぶことなど出来ない。ああしてドラゴンだけはなんとか無事火口を出られても、人の方は溶けた溶岩の海に落ちてしまう」
イドリスの背筋がゾクリと寒くなった。
「そんなに過酷なことなのか……」
「火口の深さは人の身長の数十倍。広さは湖並みだ。そこに入り、なんとかドラゴンに乗ったままでいられたとしても、絶えず発生している凄まじい熱風で大火傷を負い、息を吸えば肺が焼ける。旗を取るどころではない。――やってみて出来なかった、あるいは出来ないことが既に分かっているから、ハイエナになるしか無い。――昨年の試合での俺もそうだった」
そこまで言われても尚諦められず、イドリスは尋ねた。
「……。旗はどんな形状で、火口のどの辺りにあるか分かるか」
「火口のド真ん中に、マグマにも溶けない竜骨で作った、一抱えほどの島がプカプカ浮いていて、そこに目的の獲物が刺さっている。熱に耐える糸で織った旗と、融点の高い特殊な金属で作られた旗竿の帝国旗がな」
「……なるほど……」
山の中腹でサキルを停空飛翔《ホバリング》させたまま、イドリスは考え込んだ。
淡々とアスランの説明が続く。
「……ここに旗が立つようになってから三年だが、それ以来あの旗を取ったことのある男はラファト皇子だけだ。悔しいかもしれんが、命が惜しければ彼が到着するのを待ち、旗取りは皇子に行かせた方がいい。その直後を二対一で襲い、奪った方がどう考えても安全で確実だ。俺とお前の腕ならば確実にやれるぞ」
確かに冷静に、そして合理的に考えれば、それが一番の安全策であることは間違い無いだろうと思えた。
今回アスランが自分に共闘を申し込んだのも、まさにこの為だろう。
だがイドリスは首を縦には振らなかった。
「いや。俺は自分で旗を取りに行く」
あっさりと言い放ったイドリスの言葉に、アスランは驚愕した。
「お前っ、今までの話を聞いていたかっ!? 初心者の癖に何を言っている。いくらお前が強くても、高温の溶岩には勝てん!! 本気で死ぬぞ!?」
かなりの剣幕でまくしたてられたが、決意は翻らなかった。
「……元より、貴国との戦争で失っていたはずの命だ」
微笑みすら浮かべてイドリスがそう返すと、アスランはもはやこれ以上説得する言葉を失ってしまった。
「クソッ、有能だと思ったらこんな頭のおかしいやつだったとは……」
「……そう思われても仕方がないだろうが、俺はラファトに負けたくない」
――例え命を失ったとしても、真正面から挑んで戦う。
ここで人生が終わるかもしれないが、それがイドリスの、王子として生きてきた矜持が出した答えだった。
アスランは怒り半分、やけくそ半分で叫んだ。
「まったく。本当に出来ると言うなら、やってみるがいい! 後から襲ってくるあの連中の半分は引き受けてやる!!」
その乱暴な同意に、イドリスは心からの感謝を抱いた。
「有難い。それでこそ俺の相棒だ。では、近くまでは付き合え」
闇の中に不吉に光る火口を目指し、再びドラゴンを駆りたてる。
二頭のドラゴンは翼を懸命に羽ばたかせながら山を螺旋状に上昇していった。
少しずつ山頂が近付くと、硫黄の臭気が充満し、空気の温度が上昇するのが分かる。
地面から上がる熱気も強く、シャツと分厚い軍服の下にじっとりと汗が湧いてきた。
「火口近くの空気は毒を多く含んでいる。ドラゴンも人間も、長居はできんぞ!」
「分かっている。アスランはここで待機していてくれ。まずは試しに一度、火口の中に入ってみる。行くぞ、サキル……!」
イドリスはサキルの腹を蹴り、火口ににじり寄った。
山頂の真上まで一度上昇し、翼で起こす風で煙を吹き飛ばすようにしながら、上からマグマだまりを観察する。
やがて濛々とした煙の奥に、煮え立ち続ける恐ろしいマグマの坩堝が見えてきた。
火口の広さは、周りをぐるりと歩けば恐らく一刻ほどかかり、小さな町ならすっぽりと入る大きさだ。
その沸騰する赤い海の中央に、大人の腕一抱えほどの大きさの白い骨の島が見える。
そこに、人の身長と同じくらいの旗竿についた真っ赤な旗が斜めに刺され、熱風に吹かれていた。
「あれか……」
イドリスはサキルを操り、旋回しながら徐々に火口の奥へと入った。
だが、高度をある程度落としたその先で、光と熱を放つ溶岩が激しくたぎり始め、轟音と共に恐ろしいばかりの熱風が吹きあげる。
「!」
反射的にサキルの背中に身を隠し、すぐに上昇して避難した。
冷えた空気のある場所まで来てからブーツの先を見ると、完全に黒く焼け焦げ、ほとんど足のつま先が見えている。
「……!」
火と熱に動じないサキルでなかったら、火口に落ちていたかもしれない。
彼の頑丈な身体が盾になってくれたからいいものの、一瞬でも判断が遅ければ今頃自分が黒焦げになっていた所だった。
冷や汗を拭い、イドリスは空中でもう一度火口に入る方法を思案した。
だが、頭の中で試してみても、人間があの火口に入り、旗を取ってくる方法が思いつかない。
悩むイドリスの下で、地上に降りて待機していたアスランが叫んだ。
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