底辺回復術師の奮闘記 ~最弱回復術師かと思いきや、実は世界を滅ぼしかねない最凶の禁術師でした~

 地球世界に突如として巨大な門が出現した。後に、その門は|魔王門《ゲート》と呼称される。その頃、無知であった人類は、出現した門を前にしてもただ遠巻きに観察するばかりだった。それは、人類史上最悪と呼ばれることになる未曽有の大災害を引き起こすことになった。全世界同時多発|魔王門崩壊《ゲートブレイク》である。たった一つの門が崩壊しただけでも、大都市一つが消滅するほどの悪夢が全世界で一斉に発生したのである。その時、たった一日で十億人が死亡したと言われている。その後、人類は初めて共通の脅威を目の当たりにした。ゲートブレイク後に門より出現したモンスターによる襲撃である。未だ門とモンスターについて無知蒙昧であった人類は為す術も無く未知なる脅威の餌食と化していった。モンスターとの初接触と開戦より一週間。全世界の戦力は壊滅状態になり、もはや人類の滅亡は目前にまで迫っていた。
 その時、絶望した全人類の前に女神が現れた。女神は告げた。
『抗うならば、光の宝玉を手にせよ。勇ある者にのみ我は力を与えん』と。
 地球上に存在する全ての人類の前に光り輝く宝玉が出現した。
 その際、実に一億人もの人間が宝玉を手に取ったと言われている。
 宝玉を手にせし者は覚醒者と呼ばれ、モンスターに対抗しうる唯一の存在として認識された。
 後に『覚醒戦争』と呼ばれたそれは、一ヶ月間続いた後、二千万人もの覚醒者達の犠牲によって人類の勝利で終結した。

 物語はそれから十年の後、魔王門の存在が世界の日常の一部と化したところから始まる
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