男恥話(短編集)

ザボン

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第11話★20分の仕掛

20分の仕掛

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車内は身動き1つとれないすし詰め状態だ。
おじさんを挟んで赤い縁のメガネの女子高生が立っている。
(あの子可愛い)
制服は見慣れた新井女子学院のものだ。
ターゲットに定めた。

次の駅に着き、満員電車から人が流れ出る。
乗っている人たちは一息突いて、これからなだれ込む人の波に備える。
ほら来た、毎日この繰り返しだ。
車内はさっきより増してすし詰めとなった。
ここからは快速なので20分は扉が開かない事を全員知っている。
そして僕の体は赤い縁のメガネの女子高生にピッタリとくっついていた。
自分から押し付けているわけではない。
後ろから押されるのでそうなってしまうのだ。
いまのところ。
ベルがなり扉が閉まった。
周りを見渡すと、今の姿勢を20分維持するのにそれぞれ工夫した跡がみられる。
中には、押されてずいぶんといびつな姿勢で、固まっている人もいる。
(あ、あの人失敗したな)と思う人が多くいる。僕もその中の一人だ。
周りからはそう見えているはずだ。
電車が動き出すと、周りに押されてたまたま挟まっている右手を動かした。
僕の太ももと、女子高生のお尻に挟まれている右手はお尻の方に指を向けて、スカートを少しずつ手繰り上げていく。
女子高生からは僕の顔は見えない。
女子高生の肩がピクッと動いた。気づいたのだ。このタイミングで悲鳴をあげなければ大丈夫だ。これまでの経験上残りのあと18分はユックリと楽しめる。

僕がこんなことを始めたきっかけは、大学の近くの居酒屋で同じゼミの女子たちが女子会をしていて、その話をたまたま聞いたからだ。
僕の存在は気づいてない。
「三浦ってイケメンだよね」
「あいつになら車内で痴漢されても許せるかも」
「逆にありがとうって言ったりして!」
酔っぱらった上での話だが、やってみたくなった。

それが三ヶ月前だ。
夏になって薄着になると余計に肌の露出が多くなり、ムラムラして痴漢行為に励んだ。
六月も終わりに近づくと暑くなり、それからは、ハーフパンツを履き、下着は着けないことにした。
その方が興奮するからだ。
満員電車の中でぺニスを出して女性の太股に擦り付けるのも気持ちがいい。

来週から夏休みにはいると、通学の女子高生が車内にいなくなり、やりづらくなるだろう。
そんなことを考えてホームで電車を待っていると、綺麗な女子大生が電車を待っている。
僕はさりげなく観察した。
そして、一緒のドアから車内に乗り込む。いい感じにつり革につかまった。
そして、次の駅に着く。
人の入れ換えが終わると、俺はその綺麗なお姉さんの横に陣取っていた。
いつものように、まず手の甲の方で軽くタッチしてみる。
何回か繰返し、その後、手のひらに変える。
顔は他に向けて全神経を手に集中する。

え?

俺は視線を下に向けた。
その違和感は、、ハーフパンツが切られている!
後ろの方から
なっ、なんだ!?
そして数ヵ所からハサミでジョキジョキと、、
俺の履いていたモノは単なる布となり、足下に落ちていく。
下半身が全て曝された。
着ているTシャツも後ろから前から切られていく、、混みすぎて身動きできない。
流石にそれはマズいだろ。

右から下からあらゆる方向から、俺の股間に数本の手が伸びてくる。ぺニスを揉みほぐす。すでに半分勃ちだったぺニスは完全勃起となった。俺の手は女子大生のケツと自分の体に挟まり、抜けない。
周りをみても、みんな普通の顔をして電車に揺られている。伸る手しか見えない。
俺を触りまくるか、スマホを俺に向けて撮影している。
周りの乗客は、おじさん、若いOL風の女性、大学生っぽい兄ちゃん、おばちゃん、背の高い外国人、様々だ。
あっ・・そこは、や、やめて。ケツ、あ、あな。あっ・・そんな!入れないで、指を、んふっ。

電車がガタンと揺れた。
そのときが姿勢を変えるチャンスだ。挟まっていた手を抜いた。
しかし、ガシッと大きな手で捕まれてしまった。両手とも。引っ掛かっていた切り刻まれたTシャツも、小さい布となって足下に落ちた。完全なまっ裸だ。
前の外人が背負うリュックが俺の胸のところにあたり、自分の下半身の様子が見えなくなった。
なんか生暖かい、ぺニ、ぺニス、吸い込ま、、んんっ、ぺニス。き、気持ちいい。しゃぶってる?だ、だれ?この混んでる中で、どうやって??ち、チクビ。リュックが擦れる、あっふん。ケツ、ケツ、なに、ふと、ふとい。痛っ、や、やめて、入らな、そんな、ふと、んぐぐ、そんな、無理、あぁーっ。あっそんな奥まで、クーッ!ハフハフ、ケツ、あ、あ、だんだん、キ、キモチ、よく、、んふんふ。前も、、後ろも、、んふぅん。

ガタン、ゴトゴト、キキー
「急ブレーキ申し訳ありません。危険を知らせる信号を受信しました」
アナウンスが流れた。
また姿勢が変わり、僕の前からリュックが無くなった。
誰かの頭がサッと人と人の間に引っ込んでいくのが見えた。そして、ギンギンに勃起した自分のぺニスが一瞬見えたが、間髪いれず、別の方向からぺニスは握られた。
「安全が確認されましたので出発いたします」電車はまた動き出した。

あ、そんな、なんか、にゅるにゅると、あ、強い、鬼頭の、鬼頭の、
あっ、でる。でる。電車、電車の中で、ダメ、あっ、あーーっ でたー。
僕は車内で射精した。
僕の前に立っている男のスラックスにベットリと飛んだ。
そいつは気づいていない。

ケ、ケツの穴の、あっ、あっ、そんな、激しい。んーっ、あれ、一番奥まで押し込まれて、動きが。違和感、ん?「ドクッ、ドクッ」穴から伝わる、脈を打つ振動が。
俺、男に、、種付けされた・・・
背後からハアハアと激しい息使いが聞こえた。体が動かないので首だけ振り向いたが、顔は見えない。どんなやつに犯されたかもわからない。
太い(たぶん)ぺニスを抜かれた。
「うっ」
すぐにケツの穴に指が突っ込まれた。
指はすぐに抜かれた。
ホッとした。

えっ、ケツの穴がスースーする。
あぁ、下半身が全体的にジンジンとしてきた。
「御乗車ありがとうございました、次は新宿ー」
車内アナウンスが流れる。
今、出したのに・・・
ぺ、ぺニスが、ジンジンして、、
電車がホームに滑り込むと、俺の周りに伸びていた手が次々と引っ込んでいく。残されたのは全裸の俺だ。
電車がホームに止まり、扉が開いた。
人の波が車内からホームに流れでる。
切り刻まれて布辺と化した僕の服は、踏まれ蹴られて全てどこかにいってしまった。
そしてさっきまで混み合っていた車内に

「キャーッ」

と、おばさんの悲鳴が響いた。
俺の周りから人がいなくなる。
緊急通報ボタンが押され変な音のサイレンがなる。駅員が俺の周りに集まってくる。
遠くからパトカーの音が聞こえて、だんだん大きくなってきた。


俺は股間を手で隠しながらその場にうずくまった。
しかし勃起したぺニスは隠しきれない。
警察官が俺の腕をひねり上げ拘束した。
勃起したぺニスはその場で興味深く眺めている野次馬に曝された。その瞬間、本日2回目の射精をした。

(どんな仕掛けなんだ・・)
・・・俺は現行犯逮捕された

END
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