フェロモン

ザボン

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第6章

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那覇に付くと、本郷は「お見せしたいものがあります」と言って、他の幹部スタッフは先に支部へ行かせて、第2秘書の運転で
一時間ほどかけ郊外の牧場に着いた。
その一角にあるやけに厳重な建物に案内された。
工場長と言う若い男性が鍵を開け中に案内されると、その光景に驚いた。
全裸の若い男が20人ほど檻にいれら繋がれているのだ。
マスクをした本郷は
「ここでフェロモンを採取して、メジロ粉を生産しています。マコト様は感じないでしょうが、ここの周りはフェロモン香がすごいです」
「そうなんですか?」と工場長に聞くと、「はい、私はこの仕事に付くために玉を摘出してますのでフェロモンには反応しないのです。そういうスタッフがここには5人いてそいつらから搾汁を行ない、メジロ粉を生産しています」
そう言うと他のスタッフを呼んで
「搾汁するところをお見せしますね」
といった。
そして107と焼き印を押された男のぺニスをビニールで覆い、肛門に挿さっているコックを抜いて微震する棒を突っ込んだ。
「あん、んふ、んんん」
その男はあえぎ出して、まもなく射精した。
「アナルの微震で先走りもタップリと出すように調教してあります。この107番はなかなかよい種を出すんですよ」
そういってぺニスからビニールを外し、中身を別室の機械に入れた。
「この機械は特注で精液を薄めて自動的にメジロ粉を生産してくれます。種さえとれればいくらでも作れます」
僕はすごい機械だと思ったが、搾汁される男たちの方が気になった。
僕は本郷に聞いてみた。
「この男たちはどうやって選んだのですか?」
完全に家畜として飼われている。
「128番に見覚えありませんか?」
ここに来たのは比較的新しいようだが、、「あっ、こいつ、試験で不合格になったとたん、僕を襲ったSPだ!」
思い出した。
繋がれ暗い表情をしているが、ついこの前の出来事だったのでよく覚えている。
「罪を犯した者を連れてきています。まぁ、歳をとると生産量が減るので、それまでの刑ということですね」
と本郷はいい、
「これからはもっとフェロモン種が必要になります。軽微な罪でも犯せばここに連れてこられるでしょう」
と付け加えた。

そして工場長が話し出した。
「マコト様は覚えてらっしゃらないと思いますが」
工場長は言うか言わないか迷った様子で、本郷を見た。本郷は頷いて言うことにたいして許可をだした。
「玉を摘出した5人は、摘出前にマコト様にお相手していただいております」
「え、そうなんだ」
正直言って毎日のようにイケメンを相手しているので、覚えてない。
「自分達はメジロ会の為に、マコト様を求められない体になることを志願しました。最後に本郷第1秘書殿にご配慮いただいたのです」
そう言ってその場でズボンとパンツを下ろして見せた。
僕は工場長の睾丸を触ってみた。
“フニャッ”としてコリコリした感触はなかった。
「本当だ、そうすると射精も出来ないの」
と聞くと
「ええ、性欲が沸かなくなるのです」と教えてくれ、瓶の中の液体に入っている二つの物体を見せてくれた。
「私の睾丸です」

僕は車で那覇に向かっていた。
色々と考えることがある。
僕が特別ではなかった。
僕を襲ったSPが家畜となってた。
メジロ粉が、量産されていた。
すべてがショックだった。
本郷から
「沖縄でメジロ粉を大量生産していることはトップシークレットです。秘書と牧場で働く幹部会員しか知りません」
と改めて言われた。そして、
「ここ沖縄で大量生産されるメジロ粉と、マコト様から種を摂取して作られるメジロ粉では、明らかに差があります」
と教えてくれた。
「メジロ粉の品質は種を摂取する男性のストレスに左右します」
確かに僕にはストレスがない。
「また、沖縄産は種から機械で生産しますが、マコト様の種は一つひとつ手作業でメジロ粉が生産されます。その工程でも差がでます」
僕にはメジロ粉は作用しないのでわからないが、その事が広まれば会員の中で僕のメジロ粉を求め反乱が起きる!
「今後海外進出を進めていくにあたり、大量生産の規模を増強することと、合わせて品質の改善が急務です」
と本郷は言った。
「具体的にはどうするの?」
と聞いてみると、
「今日見ていただいた牧場の規模を拡大して、放牧を基本とします。今は男舎の檻の中で繋いでますが、昼間は広い屋外でストレスなく放牧します」
なるほど、一年を通して全裸で放牧できるのは沖縄だけだ!
「それと」
本郷は言うか言わないか迷っているようだったが、口を開いた。
「それと、上質なメジロ粉の生産のため、もう一人増やすつもりです」
つまり、僕と同じような待遇の男をもう一人存在させる、と言うことだ。
特別は僕一人ではなくなる、のか、、
少し寂しかった。

那覇に着くと少し濃い顔の少年が相手として選出されていた。
確かにイケメンだが、、
「君は何歳?」と聞くと、「敬太、15歳です」と答えていた。ルールでは18歳以上だ。
それでもどうしても、と支部が17歳、16歳を差し出してきたことはあったが、15歳はあまりに幼い。
脱がせてみると、まだ陰毛も生え揃ってない。
産毛の延長と言った感じだ。
アナルなどツルツルだ!
「若すぎるな」と本郷もボソッと言うと「お願いします。もうマコト様のフェロモンが」そこまで言って言葉を濁した。
本郷はなにかを感じとり「与えてやれ」と言った。
僕はいつも通りその子の体を吟味し出した。
「ぺニスは皮被りだが剥けるのかな?」と言って「ニュッ」と剥いてみた。
それだけでも痛そうだ。
その子は「マ、マコト様のぺニスをください」とすがり付いてきた。
その子は真っ赤な顔をして僕のぺニスをしゃぶっている。治りかけたニキビのあとが2つ3つある。
僕はしゃぶられながらその子がいとおしくなった。

その子は僕の精液を口から吸収できて満足げだ。うっとりしている。
本郷は第2秘書にこの子の親に会う手配を命じた。
四国が建国されれば、メジロ会がルールとなるが、まだ日本だ。15歳だと未成年となる。
親も本部に来ていたようで、本郷と第2秘書と一緒に会った。
「息子さんをメジロ会に預けてください」
本郷が言うと親は泣いて喜んだ。
僕は理解していた。
この子は僕と同じ上質なメジロ粉の種の摂取要因として本郷に見定められたのだ。
15歳だと僕より8歳も若い。
この子が今の僕の年齢になる頃、僕は引退だろう。
でも、それまでこの子の成長を見守るつもりだ。
完全に毛が生え揃うまで!

そして、メジロ会は幕を閉じ、四国として世界に認められる国となった。
僕が国王だが、実質は本郷が牛耳っている。
主な産業はメジロ粉とうどんだ。
メジロ粉はアジアを市場と狙ったが、アメリカやヨーロッパ、ロシアなどからも誘致が殺到している。
支部を多く持つ日本が少しいい気になっているので、支部の統廃合するぞ、と脅しておとなしくさせている。
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