若者たち

ザボン

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第七章◆◆◆目黒台高校ラグビー部

第四十九話

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「進、先輩さんも朝だよ」ガラッと母ちゃんが部屋の扉をあけた。ひとつのベッドで裸で寝ているのを見て、「えっ、あっ、えっ」と、動揺してた。

なんとか進のお母さんをごまかした。お母さんは、少し不信がっていたが、朝御飯を出してくれた。
そして進は高校に、僕は大学に向かった。
大学につくと、学務科に向かった。
「すみません、松波寮の1年の進藤です」

事務手続きは、すぐに終わった。
「では、寮長の須藤君と管理人さん、同室になる1年の田中君には、こちらから連絡をしておくので、いつでも移動してよいです。使っていた机とベッドは綺麗に掃除しておくように」
と言われ、礼を言って寮に向かった。
この時間なら須藤先輩はいないはずだ。

◇◇◇

(ガチャ)部屋のドアを開けると、俺の時間は止まった。須藤先輩が待っていた。
「昨日はどこに行ってたんだ」と詰問された。いないはずの須藤先輩がそこにいたので動揺し、目を見開き、「あっ、あっ、あの」と、言って立ちすくしてしまった。
「寮のルールで、外泊するときは申請が必要な事は、説明を受けてるよな」と言うと僕の肩に手を回してきた。
「悪い後輩にはお仕置が必要だ」そういうと、僕のズボンのベルトをゆるめ、後ろからパンツの中に手を突込み、肛門に指を入れてきた。「え、え、、や、やめてくださ、い」
僕はなんとか口にしたが、肛門に指をかけ、僕の体を持ち上げるように刺激してくる。
「ケツの穴がズボズボじゃないか、昨夜はこの穴で、誰のぺニスをくわえ込んだんだ」そう耳元でいい、乱暴に肛門を刺激されつづけた。
振動でズボンとパンツは膝まで下がり、勃起した僕のぺニスが天に向かってそびえ出た。
須藤先輩も自分の勃起ぺニスをだし、2、3回シゴき、僕の肛門に後ろから突き上げてきた。
「あっ、あっ、あっ」
いきなりの激しい動きに動揺したが、僕のぺニスは正直な反応をしめしていた。
須藤先輩は僕のパーカーとシャツを脱がしながら、後ろから僕の頭を抱き「昨日は誰と寝たんだ」と耳元で囁いた。
(須藤先輩の匂いだ)僕は無我夢中で須藤先輩の唇に僕のを重ね、舌を絡めた。
すると、須藤先輩は僕の中で射精し、続いて僕のぺニスからも白い液体が噴出した。

「生で見ると、なかなかやらしい体だな」別の方向から声がし、僕はあわてて目をやると、そこには本郷さんとカメラを構えている斎藤先輩がニタニタしながら立っていた。
動揺していると、須藤先輩が、「お待たせしました、どうぞ」と、僕の穴を譲った。「おう」と言うと、本郷さんのがっちりした手に押さえつけられ、新なぺニスが俺のなかに入ってきた。
僕は何が何だかわからずに、されるがままだった。
本郷さんもぺニスを突き上げて、しばらくして僕のなかに精液をぶちまいた。
交代した斎藤先輩は、僕を仰向けに寝かし、穴のなかにぺニスを挿入した。
萎えたままのぺニスの僕は、なにも感じず、なにも考えず、時間が経つのをまった。
涙が止まらなかった。
須藤先輩の姿はどこにもなかった。

本郷さんが、「そっちはどうだ?」と聞いていた。
スマホのテレビ会議機能で、別の場所と繋がっているようだ。
「夏輝先輩の体もエロいですね、でも、キャプテンのほうが、もっとエロいです」
とスマホのなかで答えたのは、聞き覚えのある声だった。本郷さんがスマホの小さい画面を僕の目の前に近づけた。
尚樹が裸で一生懸命腰を振っている。
その相手は、間違えない。「じゅ、淳!」
俺は叫んだ。
スマホの中の淳は、俺を見て悲しい顔をしていた。

すべてが終わり、僕は床にひれ伏していた。
須藤先輩が部屋に戻り、「今度から外泊するときは、申請するように。あと部屋を移る件だが、机の足がグラつき調子が悪いから、と断っておいたからな」と言った。
そして、「授業遅刻だ」と言いながら部屋を出ていった。
学務科から僕の移動について連絡が行き、早々に荷物をまとめると予想した須藤先輩は、他の先輩にも連絡をして、部屋で待ち伏せたんだ。
僕は思った・・・進に逢いたい。

スマホのテレビ会議機能で、見ていた人が他にもいた。伸一だ。
「お前を笑い者のネタでSMを見に来たバイトたちには、キッチリ反省させるからな」須藤先輩がそういってURLを送ってきたのだ。
俺は考えていた。須藤先輩のお陰で、喫茶コロンのメンバーには仕返しができた。さて、
須藤への復讐はどうするか。

「キャプテン、ありがとうございました」
と尚樹にお礼を言われた。俺は、なにも答えなかった。
尚樹は続けた。「こないだの講演会で、キャプテンの体を見てから、興奮しちゃって、今度練習にいらしたら、また見せてくださいってお願いしようと思ってたんですよ。まさか、ぺニスを入れさせてくれるなんて、感激です」そういい、黒いスエットを着たおじさんにも「連絡してくれて、ありがとうございました」とお礼を言った。
夏樹を守るために契約したのに、結局俺はボロボロにされ、夏樹も守れなかった。

◇◇◇

今回、黒いスエットを着た男に連れてこられたマンションの1室にいた。すると、尚樹が来て驚いた。黒いスエットの男が尚樹に、「講演会が好評で、“またキャプテンの裸がみたい見たい”と言ってる後輩もいる。と三浦君に話したら、快くOKしてくれたから今日は特別に来てもらったんた」とあり得ない話をした。
しかし、尚樹は「うれしいです」と言った。
俺の裸が見たいという願望が強すぎて、見られるならどんな話でも疑わず納得するのだろう。
そして、黒スエットに言われて尚樹の前で脱いでいった。
尚樹の目は期待で爛々と輝いている。
まっ裸になると、尚樹は唾をゴクリと飲み込んだ。
黒スエットは俺のぺニスをシゴきながら、「やってみるか」と尚樹に言った。
尚樹は俺の顔を見た。
俺は(ふざけるな)という表情で尚樹を睨んだ。が、「はい」と尚樹は返事をして、俺のぺニスをさすってきた。(ダメだ、こいつには何も通じない)俺はあきらめた。
尚樹はズボンの前を膨らましていた。
黒スエットが尚樹に言った。「今日はギャラリーもいない、窮屈だから君も脱いじゃいな。多分、三浦君もその方がお互い様だと思って大胆になれるから」と言うと、何も言わす、すぐにズボンとパンツを下ろし、ギンギンに勃起したぺニスを開放した。
黒スエットはジェルを渡し、「三浦君の内部に触れてみな、きっと三浦君も気持ちいいから」と言われ、黒スエットは俺のケツを尚樹の方に向けさせた。
尚樹は素直に言うことを聞き、中指にジェルをつけてケツの穴に突っ込み、グリグリと動かしはじめた。
「そうだ、今回の件を企画してくれた、あのときの司会の斎藤さんに電話するから、挨拶してくれるか?」と言いスマホでテレビ電話を繋いだ。尚樹は我慢できなくなり、自分のぺニスを俺の肛門に挿入していた。
テレビ電話が繋がると、俺は目を見張った。
「夏樹」と呟いた。
テレビ電話から「そっちはどうだ」と聞こえ、尚樹は「夏輝先輩の体もエロいですね、でも、キャプテンのほうが、もっとエロいです」と言いながら、夢中で腰を振っていた。
そして、夏樹の顔一杯のアップになり、「じゅ、淳」と言う音声と、夏樹の驚いた表情でテレビ電話は切られた。
ほどなく尚樹は、俺の中にぶちまけた。

俺はお礼を言っている尚樹を突飛ばし、黒スエットに殴りかかった。
黒スエットは「契約違反だ」とか、「動画ばらまくぞ」とか言っているが、「そんな事知るか」と叫び、ズボンを履きシャツを持って、マンションから飛び出した。
テレビ電話が切られる前に、俺は見た。
夏樹の姿と、それとは別のテレビ会議参加者の映像が映っていたのを。
それは、ラグビー部員たちの、興奮した表情の面々だった。

黒スエットから連絡を受けた本郷は、「部室の映像を見せたのがマズかったな」と言った。淳にとって、一番見られたくないラグビー部の後輩たちに恥ずかしい姿を見られているのだから、お前の恥ずかしい動画を配信する。と言っても効果がない。一番の効果が夏樹の動画だったが、それも後輩たちに見られ、我慢している意味がなくなったのだろう。
多分血相を変え、淳がここに来ると思う。
「引き上げよう」本郷が言った。

僕は裸のまま一人部屋にうずくまっていた。
会いたい、会いたいよ。
涙が込み上げてくる。
さっきまでの悪夢をすべて無かったことにして、進の胸に飛び込みたい。
我慢の限界だった。スマホに手を伸ばし、進へ電話した。授業の合間だったのか、すぐに出た。僕は泣きながら「すぐに来て」と、言った。
進はすぐに来てくれた。
全裸で床にひれ伏し、泣きながら「須藤たちが」と言うと、僕を抱き締めてくれた。
進の匂いだ。少し安心した。
進は唇を重ねてくれ、「辛かったね」と言ってくれた。僕は泣きながら「汚れた僕を、進が浄化してくれないか」と訴えると、進は頷いて、自分の服を脱いでいった。まっ裸になると改めて僕を抱き締めてくれた。
そして、進は涙を流し「くそー、くそー」と言いながら僕のアナルに指を突っこみ、中の精液をかき出した。
僕はされるがままだ。
その後、僕の中の汚れをすべて消し去るが如く、進の体で上書きしてもらうが如く、全身を愛撫し、ぺニスをしゃぶりあい、ケツの穴をなめ逢い、無我夢中で愛し合った。

俺はマンションから飛び出し、夏樹のもとに走った。
(夏樹、俺はお前のために耐えていたが、もう我慢する意味がない。夏樹も辛いと思うが、一緒に乗り越えよう)俺は熱い気持ちを夏樹にぶつけようと思いながら走った。
俺は夢中で夏樹の大学の寮を調べた。
まだ、行ったことがなかったのだ。
やっと住所を調べた。
スマホも金も持っていないので、時間がかかってしまった。
寮に入ると部屋割表があり、夏樹の部屋がわかった。
俺は「どちらさん?」と言う管理人らしき人を無視して、階段を駆け上がり、夏樹の部屋の前に着いた。

ドアが開いたのにも気がつかず愛しあっていた。
はっ、と進が気づき「キャプテン」と言った。
立ちすくしてこちらを見ている淳の姿が、僕の目に飛び込んできた。
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