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第八章◆◆◆須藤
第五十二話
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夏樹はカメラの前で、着ている服を脱ぎ出した。顔は無表情のまま、全部を脱いだ。
「シゴけ」俺が言うと、シゴき出し、勃起をした。「ケツの穴に指突っ込め」と指示したら、少し黒みがかった肛門に、なめた指を挿入した。
俺は、夏樹を抱き締めた。
夏樹の口のなかを舌でなめまくった。さんざんなめたあと、目、鼻、耳、首、脇、へそ、と乱暴になめまくり、そのあと、ぺニス、肛門と到達した。その間、夏樹は無表情のままだった。
肛門を唾液でジュルジュルにして、ぺニスを入れた。
僕は何も考えず、なにも感じず、須藤先輩にされるがままだった。以前あんなにドキドキした須藤先輩の顔に、体に、何も感じなかった。
須藤先輩は、僕の肛門にぺニスを挿入し、激しく動かしたが、すぐに動きが止まり、挿入されたまま、抱き締められた。
須藤先輩は声を殺して、泣きじゃくっていた。
しばらく、ぺニスを挿入したまま僕の胸で泣いている須藤先輩の頭をなぜた。
僕の肛門のなかで、萎えていくぺニスを感じた。完全にしぼんだ須藤先輩のぺニスを、僕のケツの穴でくわえこんだまま、時間が過ぎていた。
須藤先輩は、バッと顔を起こし、僕のケツの穴からぺニスを抜いて言った。「一緒にこの寮を出ないか?」
僕の頭の中がパニックを起こした。
(一緒に寮を出るとはどういう意味だ)
(進、進に逢って安心したい)
そう考える反面、(僕は須藤先輩を欲しているんだ)と、認識した。
須藤は編集し終わったBDを上納しに来た。
そして、寮を出ることと、もう動画編集が出来ない。と伝えられた。
「なぜた」と聞いたが何も答えず出ていった。本郷はいつになく険しい表情をしていた。
ひとつ引っ掛かっていることがあった。
「夏樹をとことん陥れる」と言っていたのに、その場面では、部屋を出ていった。
陥れているところを確認しないで、普通出ていくだろうか?
俺は考え込んだ。
斎藤から須藤と夏樹が一緒に寮を出た事が報告された。手元には2人の大学の住所変更申請書のコピーがある。予想通り、おなじ住所だ。
俺は、須藤が編集したTANABEのファイルを、博司のスマホを使い、ラグビー部へ一斉配信した。
TANABEの動画には最後に斉藤がこんなフレーズを追記していた。
「さあ、次は君の動画を世界に配信するぞ」
翌日、俺は尚樹をよんだ。
「本郷さん、お久しぶりです。またキャプテンと連絡を取っていただきありがとうございます」と礼をいわれた。
世間話的に問いかけた。「ラグビー部は、最近どうだ?」
すると、栓を抜いた浴槽の如く話し始めた。
「それが、グループラインで博司から動画が届いたんですよ」鼻息荒く話し出した。「それが須藤先生がいた時期にシャワールームで盗撮されたようなんですけど、田辺のオナニー動画だったんです。みんなでふざけてしたときのなんですが、映ってるのは田辺一人で、田辺は泣き出すし」
その動画を思い出し、少し興奮しながら続けた。「最後に“さあ、次は君の動画を世界に配信するぞ”と書かれてたので、あのときオナニーしてた奴等は青い顔になって」
あのグループラインは夏樹にも入るから、須藤も見ているはずだ。
「それまで須藤先生は人気者でほとんどのやつがラインでやり取りを続けてたんだけど、田辺と一緒にオナニーしていた奴等は、怒ったり、泣きだしたり、なんかの間違えだ、と言いったりして、須藤先生に事情を聞こうと大騒ぎになったんですけど、連絡が取れないらしいです。大学の寮も須藤先生も夏樹先輩も引き払っていて、二人で共謀してるのか?と言ってる奴もいるんですよ」
俺は筋書き通りの展開に満足していた。
「それで」尚樹が聞いた。「キャプテンは?」
俺は尚樹を奥の部屋に案内した。そこには虚ろな目をした淳が全裸で横たわっていた。
俺は後悔していた。
ラグビー部のシャワールームの盗撮までは指示されていなかったが、ダメ元で仕掛けたら、事があまりにうまく進んでしまった。
教育実習が終わったにも関わらず、毎日のようにラグビー部の奴等と連絡を取っていた。たまに練習へ顔をだし、一緒にシャワーを浴びて前のようにふざけあっていた。先日は初めて夏樹も連れて行って、後輩たちの練習に参加し、一緒にシャワーを浴びてふざけあった。
進も「夏樹先輩が良いなら」と渋々俺を受け入れ始めたところだった。
田辺以外あと3人、個人ファイル動画として編集をしていた。
それをBDにいれて上納していた。
俺は本郷さんに連絡をとった。
「シャワールームの動画は、その気になれば場所も特定できるし、そこから俺たちの事がバレるのでばらまくのは危険です」と力説した。
本郷さんからは「会って話そう」と言われて、その日の午後会うことになった。
その前に、田辺に連絡をしてドトールで会うことにした。
田辺は目を真っ赤にして言った。「須藤先生、俺たちのシャワールームを盗撮してたんですか?それで僕の部分だけ編集で抜き出し、みんなに送りつけた。どうしてですか」
怒りをこらえて言った。
俺はどうしても言い訳ができず嘘をついた。
「俺は盗撮は知らなかったが、盗撮して、編集して送りつけた奴は知っている。これからそいつに会って話をつけてくる」
そう言い、ドトールを出た。
田辺は(盗撮は須藤先生ではなかった)とだけ、あのとき一緒にシャワールームでオナニーしたメンバーに送った。
◇◇◇
本郷先輩には、2時に喫茶コロンに来るよう指定されていた。
「いらっしゃいませ」元気な挨拶をうけた。
斎藤だった。客は一人もいない。
「須藤先輩、お久しぶりです」斉藤が水を出しながら接客をした。
喫茶コロンの入り口が見えるところで、本郷は須藤が店に入るのを確認した。
そのあと、店頭にかかっている札を(準備中)にかえて、店に入る予定だ。
しかし、すぐ後に一人客が来てしまった。
「チッ」俺は仕方なく、その客の後に続き、札をひっくり返し、店のなかに入ろうとすると「何で来たんだ」と須藤の声が聞こえた。
俺が中に入って行くと、須藤と一緒にこちらを見たのは、田辺だった。
田辺は俺が須藤の相手だと察し、「お前か、盗撮したのは。あんな動画をみんなに送りつけてどういうつもりだ」と食ってかかってきた。
すると店員の斉藤がすぐに止めにはいり、店長の孝一が「お客さん、騒ぐなら帰って下さい」と忠告し、田辺は俺を睨み付けたまま、おとなしくなった。
斎藤は田辺と俺に、お冷やを出しながら、「ご注文は」と聞いた。
俺はコーヒーを頼んだ。田辺は一口お冷やを飲んで、「アイスコーヒー」と言った。
須藤は、横の田辺を気にしながら話し出した。
「目黒台高校のシャワー室の動画の件です」と話し出すと、すぐに田辺が「盗撮したのはお前か、警察に訴えるぞ」と今にも手を出しそうな勢いで言った。俺は「なんのことだ、さっぱりわからん」ととぼけた。そして
「どんな映像だ、見せてみろ」と言うと、田辺は返事に詰まってしまった。自分のオナニーの姿を、見せたくないのだろう。「須藤君も持ってるんだろ、見せないと話が始まらないじゃないか」と言われ、須藤は田辺の顔を見た。田辺は(仕方がない)と諦めた顔をしたので、須藤はスマホで動画を見せた。
俺はその動画を面白そうに見て「この笑いながら恥ずかしい事してるのが君だな。ここ、学校のシャワールームなんだろ。しょっちゅうこんな事をしてるの?」と尋ねると、田辺は顔を赤くした。「この時はみんなと一緒にふざけあっていたんだ、この動画、この動画は、へ、編集で」そこまで言うと田辺は寝てしまった。
俺は「はっ」とした。さっき田辺が一口のんだお冷やに薬が入ってたんだ。
本郷先輩は、「須藤、お土産を持ってきてくれて、ありがとう」と言い寝ている田辺の顎を右手で上げ、マジマジと顔を見て「可愛い子だ」と言った。
斎藤はコロンの入り口の札が「準備中」となっていんことを確認し、入り口に鍵をかけ、カメラの準備に取りかかった。
俺は「待ってくれ」と言った。
「田辺は俺が送り届ける、こいつはやめてくれ」と言った。
本郷先輩は俺に「シャワールームの盗撮は俺がしたことになってるのか?」と聞いてきた。俺は黙ってしまった。
「それならば、俺はこいつに弱味を握られた事になる。俺も対抗できるこいつの弱味を握る必要がある」
俺は焦って「シャワールームの動画があるじゃないですか」と言うと、「その気になれば場所が特定できる動画じゃ、ばらまけない。あれじゃダメだ」と楽しそうに答え、椅子やテーブルを寄せだした。
本郷先輩は、「須藤、あの動画はお前が盗撮して、お前が俺に罪を擦り付けた。だから
お前がこの坊やの相手をしろ」と命令した。
斉藤がニタニタしながら「チェ、残念だな」
と言った。
「シゴけ」俺が言うと、シゴき出し、勃起をした。「ケツの穴に指突っ込め」と指示したら、少し黒みがかった肛門に、なめた指を挿入した。
俺は、夏樹を抱き締めた。
夏樹の口のなかを舌でなめまくった。さんざんなめたあと、目、鼻、耳、首、脇、へそ、と乱暴になめまくり、そのあと、ぺニス、肛門と到達した。その間、夏樹は無表情のままだった。
肛門を唾液でジュルジュルにして、ぺニスを入れた。
僕は何も考えず、なにも感じず、須藤先輩にされるがままだった。以前あんなにドキドキした須藤先輩の顔に、体に、何も感じなかった。
須藤先輩は、僕の肛門にぺニスを挿入し、激しく動かしたが、すぐに動きが止まり、挿入されたまま、抱き締められた。
須藤先輩は声を殺して、泣きじゃくっていた。
しばらく、ぺニスを挿入したまま僕の胸で泣いている須藤先輩の頭をなぜた。
僕の肛門のなかで、萎えていくぺニスを感じた。完全にしぼんだ須藤先輩のぺニスを、僕のケツの穴でくわえこんだまま、時間が過ぎていた。
須藤先輩は、バッと顔を起こし、僕のケツの穴からぺニスを抜いて言った。「一緒にこの寮を出ないか?」
僕の頭の中がパニックを起こした。
(一緒に寮を出るとはどういう意味だ)
(進、進に逢って安心したい)
そう考える反面、(僕は須藤先輩を欲しているんだ)と、認識した。
須藤は編集し終わったBDを上納しに来た。
そして、寮を出ることと、もう動画編集が出来ない。と伝えられた。
「なぜた」と聞いたが何も答えず出ていった。本郷はいつになく険しい表情をしていた。
ひとつ引っ掛かっていることがあった。
「夏樹をとことん陥れる」と言っていたのに、その場面では、部屋を出ていった。
陥れているところを確認しないで、普通出ていくだろうか?
俺は考え込んだ。
斎藤から須藤と夏樹が一緒に寮を出た事が報告された。手元には2人の大学の住所変更申請書のコピーがある。予想通り、おなじ住所だ。
俺は、須藤が編集したTANABEのファイルを、博司のスマホを使い、ラグビー部へ一斉配信した。
TANABEの動画には最後に斉藤がこんなフレーズを追記していた。
「さあ、次は君の動画を世界に配信するぞ」
翌日、俺は尚樹をよんだ。
「本郷さん、お久しぶりです。またキャプテンと連絡を取っていただきありがとうございます」と礼をいわれた。
世間話的に問いかけた。「ラグビー部は、最近どうだ?」
すると、栓を抜いた浴槽の如く話し始めた。
「それが、グループラインで博司から動画が届いたんですよ」鼻息荒く話し出した。「それが須藤先生がいた時期にシャワールームで盗撮されたようなんですけど、田辺のオナニー動画だったんです。みんなでふざけてしたときのなんですが、映ってるのは田辺一人で、田辺は泣き出すし」
その動画を思い出し、少し興奮しながら続けた。「最後に“さあ、次は君の動画を世界に配信するぞ”と書かれてたので、あのときオナニーしてた奴等は青い顔になって」
あのグループラインは夏樹にも入るから、須藤も見ているはずだ。
「それまで須藤先生は人気者でほとんどのやつがラインでやり取りを続けてたんだけど、田辺と一緒にオナニーしていた奴等は、怒ったり、泣きだしたり、なんかの間違えだ、と言いったりして、須藤先生に事情を聞こうと大騒ぎになったんですけど、連絡が取れないらしいです。大学の寮も須藤先生も夏樹先輩も引き払っていて、二人で共謀してるのか?と言ってる奴もいるんですよ」
俺は筋書き通りの展開に満足していた。
「それで」尚樹が聞いた。「キャプテンは?」
俺は尚樹を奥の部屋に案内した。そこには虚ろな目をした淳が全裸で横たわっていた。
俺は後悔していた。
ラグビー部のシャワールームの盗撮までは指示されていなかったが、ダメ元で仕掛けたら、事があまりにうまく進んでしまった。
教育実習が終わったにも関わらず、毎日のようにラグビー部の奴等と連絡を取っていた。たまに練習へ顔をだし、一緒にシャワーを浴びて前のようにふざけあっていた。先日は初めて夏樹も連れて行って、後輩たちの練習に参加し、一緒にシャワーを浴びてふざけあった。
進も「夏樹先輩が良いなら」と渋々俺を受け入れ始めたところだった。
田辺以外あと3人、個人ファイル動画として編集をしていた。
それをBDにいれて上納していた。
俺は本郷さんに連絡をとった。
「シャワールームの動画は、その気になれば場所も特定できるし、そこから俺たちの事がバレるのでばらまくのは危険です」と力説した。
本郷さんからは「会って話そう」と言われて、その日の午後会うことになった。
その前に、田辺に連絡をしてドトールで会うことにした。
田辺は目を真っ赤にして言った。「須藤先生、俺たちのシャワールームを盗撮してたんですか?それで僕の部分だけ編集で抜き出し、みんなに送りつけた。どうしてですか」
怒りをこらえて言った。
俺はどうしても言い訳ができず嘘をついた。
「俺は盗撮は知らなかったが、盗撮して、編集して送りつけた奴は知っている。これからそいつに会って話をつけてくる」
そう言い、ドトールを出た。
田辺は(盗撮は須藤先生ではなかった)とだけ、あのとき一緒にシャワールームでオナニーしたメンバーに送った。
◇◇◇
本郷先輩には、2時に喫茶コロンに来るよう指定されていた。
「いらっしゃいませ」元気な挨拶をうけた。
斎藤だった。客は一人もいない。
「須藤先輩、お久しぶりです」斉藤が水を出しながら接客をした。
喫茶コロンの入り口が見えるところで、本郷は須藤が店に入るのを確認した。
そのあと、店頭にかかっている札を(準備中)にかえて、店に入る予定だ。
しかし、すぐ後に一人客が来てしまった。
「チッ」俺は仕方なく、その客の後に続き、札をひっくり返し、店のなかに入ろうとすると「何で来たんだ」と須藤の声が聞こえた。
俺が中に入って行くと、須藤と一緒にこちらを見たのは、田辺だった。
田辺は俺が須藤の相手だと察し、「お前か、盗撮したのは。あんな動画をみんなに送りつけてどういうつもりだ」と食ってかかってきた。
すると店員の斉藤がすぐに止めにはいり、店長の孝一が「お客さん、騒ぐなら帰って下さい」と忠告し、田辺は俺を睨み付けたまま、おとなしくなった。
斎藤は田辺と俺に、お冷やを出しながら、「ご注文は」と聞いた。
俺はコーヒーを頼んだ。田辺は一口お冷やを飲んで、「アイスコーヒー」と言った。
須藤は、横の田辺を気にしながら話し出した。
「目黒台高校のシャワー室の動画の件です」と話し出すと、すぐに田辺が「盗撮したのはお前か、警察に訴えるぞ」と今にも手を出しそうな勢いで言った。俺は「なんのことだ、さっぱりわからん」ととぼけた。そして
「どんな映像だ、見せてみろ」と言うと、田辺は返事に詰まってしまった。自分のオナニーの姿を、見せたくないのだろう。「須藤君も持ってるんだろ、見せないと話が始まらないじゃないか」と言われ、須藤は田辺の顔を見た。田辺は(仕方がない)と諦めた顔をしたので、須藤はスマホで動画を見せた。
俺はその動画を面白そうに見て「この笑いながら恥ずかしい事してるのが君だな。ここ、学校のシャワールームなんだろ。しょっちゅうこんな事をしてるの?」と尋ねると、田辺は顔を赤くした。「この時はみんなと一緒にふざけあっていたんだ、この動画、この動画は、へ、編集で」そこまで言うと田辺は寝てしまった。
俺は「はっ」とした。さっき田辺が一口のんだお冷やに薬が入ってたんだ。
本郷先輩は、「須藤、お土産を持ってきてくれて、ありがとう」と言い寝ている田辺の顎を右手で上げ、マジマジと顔を見て「可愛い子だ」と言った。
斎藤はコロンの入り口の札が「準備中」となっていんことを確認し、入り口に鍵をかけ、カメラの準備に取りかかった。
俺は「待ってくれ」と言った。
「田辺は俺が送り届ける、こいつはやめてくれ」と言った。
本郷先輩は俺に「シャワールームの盗撮は俺がしたことになってるのか?」と聞いてきた。俺は黙ってしまった。
「それならば、俺はこいつに弱味を握られた事になる。俺も対抗できるこいつの弱味を握る必要がある」
俺は焦って「シャワールームの動画があるじゃないですか」と言うと、「その気になれば場所が特定できる動画じゃ、ばらまけない。あれじゃダメだ」と楽しそうに答え、椅子やテーブルを寄せだした。
本郷先輩は、「須藤、あの動画はお前が盗撮して、お前が俺に罪を擦り付けた。だから
お前がこの坊やの相手をしろ」と命令した。
斉藤がニタニタしながら「チェ、残念だな」
と言った。
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