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第八章◆◆◆須藤
第五十七話
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「すみません、目黒台高校ラグビー部のものですが、田辺君いますか」と進が聞いた。
「ちょっとお待ちください」
そういうとしばらくまたされ、ドアが開いた。「どうぞ、俊太の部屋は2階だから、あがってちょうだい」とお母さんから言われ、ぞろぞろと部屋に入っていった。「おう、みんなオナニーしてるか?」田辺の第1声はそれだった。
みんな笑顔になり、「なんだ練習来ないから心配してたんだよ」「元気そうじゃん、心配して損したな」「お前こそ練習サボってオナニーばっかりしてんじゃねーのか」と、挨拶がわりに下ネタを交わした。
男子高生のお決まりだ。
それはそうと、練習お前が来ないから1年にフォワードやらせてるんだけど、やっぱりお前じゃないと!いつから出てこれるんだ?」と話はじめた。
田辺はジャージの中に手を突っ込み、股間をモゾモゾとしてる。
「でも俺、オナニーで忙しいからな」
と田辺が言うと、みんなが笑った。
「冗談はさておき、秋の大会の準備をそろそろ始めようって話し、、」俺は言葉を失った。
田辺がジャージのズボンからぺニスをだし、シゴきながら、「それで、進は最後にいつオナニーしたか?気持ち良かったか?」と話を勝手にし出した。
そのペニスはどす黒く、巨大だった。
シャワールームでふざけて勃起させたペニスとは、まるで別物だった。
田辺は「うっ」と小さな声をあげ、ぺニスのさきからチョロっと精液を出した。それを落ちているティッシュで拭いて、またシゴきだした。
ごみ箱はティッシュで溢れてた。
部屋のドアの前では、田辺のかーちゃんがお盆にのせたカップを震わせながら、泣いていた。
僕たちは何も言えずに田辺の家を後にした。
「田辺、どうしちゃったのかな」と誰かが言ったが、その話は続かなかった。僕は(須藤先輩がなにか関わっているのじゃないか?)と考えていた。
駅につくと、進が「夏樹先輩、今日はこのまま家に帰ります」と言った。田辺の事がショックだったようだ。「わかった。じゃあまたあした」と言って別れた。
(須藤先輩に聞いてみよう)
夏樹は大学の寮に向かった。
電話番号やLINEは、泣きながら消したので連絡はできなかった。
これまでは須藤先輩に会ったら泣いてしまうと思い避けていたが、僕にはもう進がいるから大丈夫だった。
夏樹は寮に着くと管理人室に顔を出した。
「ああ、夏樹くん、久しぶり」と言われた。
「須藤先輩の部屋は前と同じですね」部屋割り表を見ながら言った。
「そうだよ、最近はあまり出歩かなくなったから部屋にいると思うよ」と教えてくれた。部屋のドアを開け、「こんにちはー」と入ると、須藤先輩はまっ裸だった。
「あれ、スミマセン。オナニー中でしたか?」
と僕は言った。
「チゲーよ、暑いだけだよ」そういった。
僕が来たのにパンツをはこうともしない。
かつて愛した仲だからといって、ずいぶんと大っぴらになったな、と思った。
須藤先輩は「いろいろとすまなかった」と謝り出した。僕は「ホントですよ。僕を騙して裏切って、それでも好きになったのに、また出ていっちゃたんですから」と怒ったように言ったが、すぐに笑顔を作り「でも、進が慰めてくれて、昨日の夜も一緒にいてくれたんです。今日もラグビー部の練習見に行ったんです」と近況を報告した。
「それで、今日はどうした」と須藤先輩が聞くので、田辺の事を話しだした。
夏樹の話は、田辺の母親から電話で聞いている状態と一致した。母親からは「こんな話、須藤先生にしか出来ない」と、言われている。さっきも「お友達が来てくれたので服を着せて股間を触らないよう言って聞かせたのに」、と泣いて電話がきた。
「須藤先輩、なんか絡んでないですか?」
俺は(はっ)とし時計をみた。午後6時丁度だった。「夏樹、ちょっとコンビニで飲み物買ってきてくれ」突然言われ、キョトンとしている。「はやく、何でもいいから」そう言って千円札を押し付け、部屋の外に押し出した。首をかしげながら階段の方へ向かって行った。
姿が見えなくなると、急いでバケツに水を汲みに行った。
部屋に戻り、シリンジに水を吸い上げ、肛門に注入した。
ばっと時計を見ると6時7分だった。
スボボボボ、洗面器に音をたてて糞を噴出した。「そういえば飲み物って2リットルのでよいのですか?」と声がして、ガラッとドアが開いた。
僕は悪臭が漂う部屋の状況が理解出来ず、たちすくしてしまった。
須藤先輩と何秒か目をあわせたあと、「2リットルの烏龍茶だ」と言われ、ドアを閉めて
コンビニに向かった。
「何で部屋であんなことをしてたんだろう?」
烏龍茶を買って部屋に戻ると、須藤先輩が「俺に田辺の事を聞かれても知らない。用事ができたから、その烏龍茶を持って帰ってくれ」と言われた。
あんな姿をみられて、早く追い返したいのだろう。
「また来ます」と言って、寮を出た。
俺は夏樹を帰すと、すぐに斎藤たちの部屋に行った。
部屋には二人とも居て、ニヤニヤしながら部屋にいれてくれた。
「すみません、夏樹が部屋に来ていて、定時の浣腸が間に合いませんでした。許してください」俺は頭を下げた。
伸一は「なかなか面白かったです。でも、約束違反だから仕方ないですよね」
そして斉藤が
「ホームページを確認してください」
と言った。
俺は慌てて部屋に戻りホームページにアクセスした。
あの動画ファイルは管理者に削除されているが、ダウンロードしていた人が、その度に再度アップし、どこかに必ずある状況だった。
そして掲示板には「例の動画、盗撮映像だって、本当かなあ」とか、「例の動画みられた奴いるかー」とか「動画のPW希望」とか書き込まれている。
一番新しい投稿では、「例の動画、教育学部の奴の恥ずかしい動画らしい。PWはsから始まる」と投稿されていた。
パスワードがズバリ公開されてないことに胸を撫で下ろしたが、4文字の簡単なパスワードなので、これ以上バレると解読する奴が現れるかもしれない。
2度と約束を破らないようにしないと。
と考えていた。
するとLINEで(すぐに部屋に来てください)と丁重に命令された。
俺はすぐに向かった。
「掲示板は見ましたか?」と聞かれ「はい」
と答えた。
「本当はパスワードを全部公開するところだけれど、ヒントだけにしておきました」と恩着せがましく斉藤は言ったので、「ありがとうございます」と礼を言った。
「これからは気を付けてください」と言った。
「あと、夏樹が言っていた話、田辺の母親からは何かそれ以上のことは聞いてないのですか?」俺が田辺の親からたまに電話をもらっていることは斎藤も知っている。やはり少しは気に掛けてるのか。
「夏樹が話していたことは聞いていました。あと、もう田舎の親戚に預けるそうです」すると斎藤は「なるほど、もう一回くらい田辺のやらしいケツの穴にペニスを突込みたかったな」と残念がっていた。
「ところで、」と話を続けた。
俺は聞き進めていき、目の前が真っ暗になった。
「ちょっとお待ちください」
そういうとしばらくまたされ、ドアが開いた。「どうぞ、俊太の部屋は2階だから、あがってちょうだい」とお母さんから言われ、ぞろぞろと部屋に入っていった。「おう、みんなオナニーしてるか?」田辺の第1声はそれだった。
みんな笑顔になり、「なんだ練習来ないから心配してたんだよ」「元気そうじゃん、心配して損したな」「お前こそ練習サボってオナニーばっかりしてんじゃねーのか」と、挨拶がわりに下ネタを交わした。
男子高生のお決まりだ。
それはそうと、練習お前が来ないから1年にフォワードやらせてるんだけど、やっぱりお前じゃないと!いつから出てこれるんだ?」と話はじめた。
田辺はジャージの中に手を突っ込み、股間をモゾモゾとしてる。
「でも俺、オナニーで忙しいからな」
と田辺が言うと、みんなが笑った。
「冗談はさておき、秋の大会の準備をそろそろ始めようって話し、、」俺は言葉を失った。
田辺がジャージのズボンからぺニスをだし、シゴきながら、「それで、進は最後にいつオナニーしたか?気持ち良かったか?」と話を勝手にし出した。
そのペニスはどす黒く、巨大だった。
シャワールームでふざけて勃起させたペニスとは、まるで別物だった。
田辺は「うっ」と小さな声をあげ、ぺニスのさきからチョロっと精液を出した。それを落ちているティッシュで拭いて、またシゴきだした。
ごみ箱はティッシュで溢れてた。
部屋のドアの前では、田辺のかーちゃんがお盆にのせたカップを震わせながら、泣いていた。
僕たちは何も言えずに田辺の家を後にした。
「田辺、どうしちゃったのかな」と誰かが言ったが、その話は続かなかった。僕は(須藤先輩がなにか関わっているのじゃないか?)と考えていた。
駅につくと、進が「夏樹先輩、今日はこのまま家に帰ります」と言った。田辺の事がショックだったようだ。「わかった。じゃあまたあした」と言って別れた。
(須藤先輩に聞いてみよう)
夏樹は大学の寮に向かった。
電話番号やLINEは、泣きながら消したので連絡はできなかった。
これまでは須藤先輩に会ったら泣いてしまうと思い避けていたが、僕にはもう進がいるから大丈夫だった。
夏樹は寮に着くと管理人室に顔を出した。
「ああ、夏樹くん、久しぶり」と言われた。
「須藤先輩の部屋は前と同じですね」部屋割り表を見ながら言った。
「そうだよ、最近はあまり出歩かなくなったから部屋にいると思うよ」と教えてくれた。部屋のドアを開け、「こんにちはー」と入ると、須藤先輩はまっ裸だった。
「あれ、スミマセン。オナニー中でしたか?」
と僕は言った。
「チゲーよ、暑いだけだよ」そういった。
僕が来たのにパンツをはこうともしない。
かつて愛した仲だからといって、ずいぶんと大っぴらになったな、と思った。
須藤先輩は「いろいろとすまなかった」と謝り出した。僕は「ホントですよ。僕を騙して裏切って、それでも好きになったのに、また出ていっちゃたんですから」と怒ったように言ったが、すぐに笑顔を作り「でも、進が慰めてくれて、昨日の夜も一緒にいてくれたんです。今日もラグビー部の練習見に行ったんです」と近況を報告した。
「それで、今日はどうした」と須藤先輩が聞くので、田辺の事を話しだした。
夏樹の話は、田辺の母親から電話で聞いている状態と一致した。母親からは「こんな話、須藤先生にしか出来ない」と、言われている。さっきも「お友達が来てくれたので服を着せて股間を触らないよう言って聞かせたのに」、と泣いて電話がきた。
「須藤先輩、なんか絡んでないですか?」
俺は(はっ)とし時計をみた。午後6時丁度だった。「夏樹、ちょっとコンビニで飲み物買ってきてくれ」突然言われ、キョトンとしている。「はやく、何でもいいから」そう言って千円札を押し付け、部屋の外に押し出した。首をかしげながら階段の方へ向かって行った。
姿が見えなくなると、急いでバケツに水を汲みに行った。
部屋に戻り、シリンジに水を吸い上げ、肛門に注入した。
ばっと時計を見ると6時7分だった。
スボボボボ、洗面器に音をたてて糞を噴出した。「そういえば飲み物って2リットルのでよいのですか?」と声がして、ガラッとドアが開いた。
僕は悪臭が漂う部屋の状況が理解出来ず、たちすくしてしまった。
須藤先輩と何秒か目をあわせたあと、「2リットルの烏龍茶だ」と言われ、ドアを閉めて
コンビニに向かった。
「何で部屋であんなことをしてたんだろう?」
烏龍茶を買って部屋に戻ると、須藤先輩が「俺に田辺の事を聞かれても知らない。用事ができたから、その烏龍茶を持って帰ってくれ」と言われた。
あんな姿をみられて、早く追い返したいのだろう。
「また来ます」と言って、寮を出た。
俺は夏樹を帰すと、すぐに斎藤たちの部屋に行った。
部屋には二人とも居て、ニヤニヤしながら部屋にいれてくれた。
「すみません、夏樹が部屋に来ていて、定時の浣腸が間に合いませんでした。許してください」俺は頭を下げた。
伸一は「なかなか面白かったです。でも、約束違反だから仕方ないですよね」
そして斉藤が
「ホームページを確認してください」
と言った。
俺は慌てて部屋に戻りホームページにアクセスした。
あの動画ファイルは管理者に削除されているが、ダウンロードしていた人が、その度に再度アップし、どこかに必ずある状況だった。
そして掲示板には「例の動画、盗撮映像だって、本当かなあ」とか、「例の動画みられた奴いるかー」とか「動画のPW希望」とか書き込まれている。
一番新しい投稿では、「例の動画、教育学部の奴の恥ずかしい動画らしい。PWはsから始まる」と投稿されていた。
パスワードがズバリ公開されてないことに胸を撫で下ろしたが、4文字の簡単なパスワードなので、これ以上バレると解読する奴が現れるかもしれない。
2度と約束を破らないようにしないと。
と考えていた。
するとLINEで(すぐに部屋に来てください)と丁重に命令された。
俺はすぐに向かった。
「掲示板は見ましたか?」と聞かれ「はい」
と答えた。
「本当はパスワードを全部公開するところだけれど、ヒントだけにしておきました」と恩着せがましく斉藤は言ったので、「ありがとうございます」と礼を言った。
「これからは気を付けてください」と言った。
「あと、夏樹が言っていた話、田辺の母親からは何かそれ以上のことは聞いてないのですか?」俺が田辺の親からたまに電話をもらっていることは斎藤も知っている。やはり少しは気に掛けてるのか。
「夏樹が話していたことは聞いていました。あと、もう田舎の親戚に預けるそうです」すると斎藤は「なるほど、もう一回くらい田辺のやらしいケツの穴にペニスを突込みたかったな」と残念がっていた。
「ところで、」と話を続けた。
俺は聞き進めていき、目の前が真っ暗になった。
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