若者たち

ザボン

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第九章◆◆◆健診と媚薬

第六十七話

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これまで撮影されてきた動画は毎日編集をしているが、かなり量も多くなり、須藤先輩にも手伝ってもらっている。それでも上納が遅れてしまい、本郷さんは「また遅いってしかられたよ」と、愚痴をいっている。
須藤先輩の動画は、パスワードが“Sで始まる事しか公表されておらず、だんだん話題に上がらなくなってきた。それでも須藤先輩はこの生活に慣れきって、不満なく過ごしている。他の寮生も管理人も、須藤先輩が全裸で過ごすことが当たり前になり、外出のために服を着ていると「なんか見慣れてないから変な感じだな」と言われる。だからシャツとズボンは下駄箱に入れ、外に出るときだけ着るようにしている。

俺の部屋の映像は、他の寮生からの要望もあり、常時食堂の大型モニタにも投影されることになっていた。はじめは抵抗があったが、今では慣れてしまった。寮生の連中も定時の浣腸の時間は、カレーライスを食べないようにしているらしい。
また、他の寮生から「俺にもケツの穴を使わせてほしい」と言われることがよくあり困って、伸一に相談した。
伸一と斎藤で意見が割れたようだが、結局食堂の大形モニタの横に
~~~~~~~~~~
秘密厳守
須藤のケツの穴使用
1回10分以内 1,000円
申込は鈴木、斎藤まで

※使用中は安全のため
鈴木か斎藤立会有
※初回お試し500円
~~~~~~~~~~
と貼られた。
結構人気があり、8人の客がついた。
そのなかには松風寮ベスト9に俺が選んだ仙頭先輩も含まれており、リピート客となっている。
使用場所は須藤の部屋が基本で、その時はカメラの配信映像が切られる。
食堂の大形モニタが真っ暗になっていると、「あ、だれか須藤の穴を買ったんだな」とわかる。今日も仙頭先輩が客だった。
「いつもご利用ありがとうございます」と俺がいい、スイッチを切った。このスイッチは配信するための機械のスイッチで、カメラや録画装置は動作している。申し込み時に渡す説明書きにも「穴の使用最中はカメラ配信の電源をオフします」と、記載してある。
時間が10分と短いので連続で買うか、オナニーしておいて、ギンギンに勃起させておいて、最後だけ須藤先輩の穴を使うか、のどちらかだった。
仙頭先輩は後者なので、パンツを下ろすとすでにギンギンに勃起状態だ。
かなりでかい。色もどす黒く、やらしいペニスだ。
すぐさま穴に突込み、乱暴に腰を振っている。僕の仕事は、ストップウオッチで時間をはかり、10分経つと延長するか確認する事だ。様子をうかがい1~2分程度ならサービスとする。
仙頭先輩はだんだん慣れて、10分間、時間一杯きっちり使用し、果てていく。
ケツの穴を丸出しで興奮しながら須藤先輩の穴にペニスを突込み喘いでいる先輩の姿は、エロく興奮するが、俺の中の仙頭先輩のカッコいいイメージが崩れていった。

常連が4人で、あとの4人は1度きりだった。
僕と斎藤は「もっと顧客を掘り起こさないと」と相談し、新価格を導入することになった。
~~~~~~~~
料金表(寮生価格)
10分 1,000円
連続20分 1,800円
回数券 7枚綴り 6,000円
※有効期限発売から2か月
※初回お試し500円
~~~~~~~~
そして、問い合わせの多かった寮外からの受け入れも開始した。ただし、料金は寮内価格の2倍、初回お試しは適用外、審査あり、紹介制(寮生からの紹介)とした。
それでも問い合わせはひっきりなしだった。
僕が受付担当し、斎藤は顧客満足度向上のため、須藤先輩に「もっと腰を振ってください、少し喘いで声だして」など、教育をしていった。
そのお陰で、寮内外合わせて、常連が12人に増えた。

その報告を本郷さんにしたところ、「そろそろ、あいつの就職先を探さないといけないな。あと卒業したら、寮の庭に面したアパートに住まわそう。あの距離なら無線ネットワークもつながる距離だ。ケーブルを引いてもいい」と言った。
俺たちは須藤先輩に就職活動を報告させていたが、そもそも就職先を俺たちで決めてしまうことは思い付かなかった。確かにその方が俺たちにとって安心だ。
「目黒台高校の教師はどうでしょう。
須藤先輩は頭がいいから採用試験もパスするはずです。あそこは男子校だから、可愛い生徒を選りすぐって俺たちに差し出させよう」と提案すると、本郷さんは「悪くないな」と言ってニヤリとした。
そして、「須藤の遍歴をまとめる準備に取りかかってくれ、かなりの大作になるから、これまでと就職してからの2部構成にしよう」と言われた。それは、須藤先輩の完成形はまだまだだ、ということを意味していた。
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