若者たち

ザボン

文字の大きさ
74 / 136
第十章◆◆◆仙頭先輩

第七十四話

しおりを挟む
俺は1年3組の担任になった。
みんな可愛い俺の教え子だ!
まずは、全校生徒の顔写真入りの記録表をパソコンからコピーして、提出した。
翌日、Aランクの生徒が抽出された。
次からが難しい。これらの生徒の全裸の画像を入手しなければならない。
味方は大学4年になり、ラグビー部のコーチをしている須藤だけだ。須藤は俺の貞操帯のことも知っている。
ラグビー部員は須藤に任せられるので、それ以外のAランクの奴らが14人ほど、なんとかしないと、と考えている。どうやって学年もクラスも違うAランクをまとめるか。

目黒台高校では、春に文化祭が行われる。
俺は担当を買ってでた。
文化祭実行委員会に出席した。イベント企画会議だ。カラオケバトルや、お笑いグランプリなどの案が出るなか、「ミスター目黒台高校を決めるのはどうだろう?」と意見を出した。
「文化祭なら地域の人や他校の子達もくる。事前に候補者決めて目黒台高校のイケメンNO1を決めるんだ」
実行委員会の奴らはノリノリだ。とくに、尚樹が一番はしゃいでいる。尚樹は3年だが、留年生らしい。
「じゃあ、立候補と推薦で候補を決めよう」「競泳パンツで審査しよう」など、俺のしたいことを委員会の連中が次々と決めていった。
決まったのは
●開催日1週間前まで候補者募集する。
●自薦他薦で集める。(目安は15人)
●普段来ているファッションをチェックし、自己PRで何か得意なことをやってもらい、最後は競パンになって、筋肉とかも審査対象とする。
●先生の中からも特別枠で選出する。
●投票でミスター目黒台高校を決める
と言った内容だ。
予算を使い準備するのは競パンぐらいだ。
尚樹が張り切って「はいはい、俺がモッコリ競パンを準備する」と手をあげたので、任すことにした。
募集をしたところ、大変盛り上がり、50人以上が応募があった。
その中から書類選考で14人が選ばれた。俺の誘導通りになった。
ラグビー部からも怪しまれ無いように、ひとり2年生を選出した。
ラグビー部からの推薦で須藤も特別枠でエントリーされた。
競パン審査があると聞いて、教師枠には体育で水泳専攻の宮崎先生が選ばれた。25才のワイルド系で、髭がそそるイケメンだ。
選ばれた14人と、特別枠の2人には、3日後に説明会を兼ねた予行演習を視聴覚教室で行うから放課後残るよう、連絡をした。
俺は視聴覚教室にカメラを仕込み、当日を待った。
予行演習当日、全員が視聴覚室に集まった。
確かに顔面偏差値が高い。
実行委員会から説明があった。
「当日は私服を持ってきてください。午後1時に、ここ視聴覚室に集まり、着替えてください。その時、パンツの代わりに今日渡します競パンを履いてください。外に設置されるステージの裾に移動して、司会者にが名前を紹介したら一人づつ私服でステージをぐるっと歩いて、真ん中でポーズする。司会が特技を聞くので、披露してください。そして、司会が次の人を紹介しますので袖に引っ込んでください。持ち時間は4分です」
そこまで一気に説明し、一呼吸置いて続けた。「それが終わりましたら、全員が服を脱ぎ競パンで再度ステージに出て並びます。司会がポーズをというので、おのおの筋肉を見せるポーズをしてください。そして、ホースで水をかけますので、その間動かずポーズを決めていてください。冷たくても我慢してください。司会が“よっ、水も滴るいい男たち”と言って、ショータイムが終わります。」
当日の流れはわかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...