若者たち

ザボン

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第十一章 ◆◆◆ミスター目黒台高校

第七十六話

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俺たちは選ばれた14人と、須藤、宮崎先生、実行委員の尚樹の18人でコロンにきた。
驚いたことに、そこの店長は孝子で、齊藤がバイトとして働いていた。孝子と齊藤の繋がりをはじめて知った。
そこでは店長と斎藤がから揚げや、焼きそば、菓子やジュースを準備していた。
「実はこの店、空調が調子悪くて営業できないから、場所借りたんだ」と言った。確かにバイトも店長も上半身裸で短パンの格好でエプロンをつけている。店の中は蒸し暑かった。和馬が暑いから脱いじゃえ。といってパン1になると、次々と習って全員パン1になった。
宮崎先生が迷っていたので、「我々もパン1になりましょう」と誘った。
ただ俺はドキドキした。この一枚のパンツがズレでもしたら、隙間からチラッとでも見えたら、貞操帯がバレてしまう。そのドキドキがたまらなく良かった。

ジュースには興奮する薬を入れたんで、余計に暑いんだな。と斎藤は思った。
そして、盛り上がってるみんなに、「結局、誰がミスター目黒台高校になったのですか?」と聞いた。
和馬が「投票はしたけど結果発表は後日なんです。全裸での審査だったら、ゼッテー俺なんだけどな、あわてて隠しちゃったからな」と言って笑いを取っていた。しかし、追い討ちをかけて、須藤が「いや、全裸ならお前になんか負けねー、本当のミスター目黒台高校をここで選ぶか」とパンツを下ろして提案した。すでに勃っていた。
興奮してるのと、ここで恥ずかしがるほうが恥ずかしい。と考え全員「よっしゃ」と盛り上がった。
じゃあ審査員は店長と、バイトの斎藤さん、司会の尚樹先輩と、仙頭先生な。
和馬が言った。
椅子とテーブルが寄せられ、16人が全裸で並んだ。「男の価値はペニスの大きさだろ!
」と体操部のキャプテンが言うと、和馬と尚樹先輩がキャッキャいいながら、「いや、それじゃ1年が不利だから膨張率にしよう」と提案し、店長が工具箱からメジャーとノギスを持ってきた。
一人ずつ前へ出て店長が測定する。
虚偽がないかメモリと顔が写るように撮影もすることになった。
1年生でふたり、ドングリの子たちは無理矢理笑っている。とても嫌だとは言えない雰囲気だ。和馬は極太ペニスを揺らしながら近づき、「俺の一年前の写真見せてやる」と、本郷さんからもらった自分の可愛いときの画像をそっと見せてやった。
1年達はそのどんぐり画像と目の前にぶら下がってる和馬のペニスを見比べて、笑顔を取り戻し測定に挑んだ。
測定した奴は並びなおし、ペニスをシゴいた。
「極限まで大きくしないと負けるぞー」と、俺は言った。
極限を自己申告して再測定し、膨張率が計算された。
「宮崎先生の、スッゲー」と声が聞こえた。
「審査委員長、次はどうしますか」斉藤が俺におどけて聞いた。
「ケツの穴の小ちゃな奴は、ミスター目黒台高校にふさわしくない。肛門拡張測定対決だ」
ゲラゲラ笑い声が聞こえた。
測定方法は、ビール瓶をケツの穴に突っこみ、入ったところの瓶の太さをメジャーで測るのだ。
ドングリのふたりはハンディを与え、コーラの瓶で図り、ビール瓶に換算した。
「うぉーっ。痛ってー、でも、まだまだ行ける」ビール瓶にサラダ油を塗り、各自力一杯押し込んで、ケツの穴を広げた。
須藤は、わざと力を抜いて、ほどほどの大きさとした。力一杯押し込まなくても、ビール瓶は全て飲み込める大きさだからだ。
しかし、飲み込んでしまった奴がいた。和馬だ。見ていたギャラリーから「おー」と感嘆の声があがった。
体操部のキャプテンは悔しそうにしていた。
店内は熱気でムンムンしていた。そのためジュースをガブガブのみ、どんどんテンションが上がっていった。
全員の記録が終ると、俺は次の種目を発表した。
「ここまで勃たせておいて生殺しじゃ、みんな辛いよな」
と俺が言うと、「そーだそーだ」、「そのとーり」と、須藤と和馬が捲し立てた。
「おれ、最初から勃ってるから、出さないと平常時が測定できないんだよ」と須藤が言って笑いを取っていた。
そして、精液飛ばし大会となった。並んでシゴいて、射精しそうなやつが定位置に立って、精液を飛ばし飛距離を測るのだ。
さすがに「えー、恥ずかしいよ」と声が上がったが、「えい、ここまでやったら、やりきるぞ」と和馬がいい、次々と果てていった。「ペニスの角度は45度が1番遠くまで飛ぶぞ」俺はみんなに教えてやった。そして、全員が果てた。
意外にも1番年上の宮崎先生が1番遠くまで飛んで顔を赤くしていた。
「最後に」射精して放心状態の皆に言った。「ワイルド点を加算する。陰毛、ケツ、ワキ毛、その他の毛でポイントをつけて総合評価だ」と言い、審査員が一人一人の各部位の育毛を丁寧に確認し、写真で記録していった。
これにもドングリ達にはハンディを与えた。

全ての種目が終了し、審査員による集計が行われ、準グランプリが2年の和馬。真のミスター目黒台高校は宮崎先生となった。
すでに夜の9時をまわっていた
「さ、そろそろお開きにしよう」そういうと、生徒は帰っていった。
家につく頃には、何てことをしてしまったのだろう。と全員が後悔していた。
しかし、東健太は悔しがっていた。体操部が6人も居たのに、ラグビー部の2年とコーチに仕切られた。俺はキャプテンとしてもっと何かできたはずだ。

◇◇◇

翌日、俺は宮崎先生に「やっぱり昨日の打ち上げは、ちょっとハシャギ過ぎましたよね」と言ったが、宮崎先生は暗い顔をして返事はもらえなかった。
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