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第十二章◆◆◆宮崎先生
第八十一話
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「それが君の本心だな」
呼び方が(先生)から、(君)に変わっていた。
私はうなずいて「はい」と言ってから、「私は久米和馬がほしいです」と、改めて言い切った。
覆面は「わかった」と言い、そして斎藤に向かって「あとは任せた」と言った。
俺は「任せた」と言われたが、どうすればよいのか理解ができなかった。しかし、次の瞬間・・・
それは、ドラマの1シーンのようだった。
ドアから本郷さんと和馬が入ってきた。
和馬も涙を貯めて、痛めた足をかばいながら宮崎先生に駆け寄り胸に顔を埋めた。
俺は想定外の展開に驚いていた。しかし、仙頭先輩の方が俺よりも動揺していた。彼にしてみれば、何で本郷先輩が?となってるだろう。一番驚いていたのは、やはり宮崎先生だ。和馬を抱き締め、「悪かった、和馬。悪かった」と何度も謝っていた。
それは、和馬を犯してしまったことよりも、自分の気持ちに正直になれなかった、和馬に自分の気持ちを正直にぶつけていなかった事に対しての謝罪の言葉だった。
そして俺は、秋川顧問への報告がすべて本郷さんに通じていて、俺には何も知らされず、この展開になったことがショックで悔しかった。
◇◇◇
「仙頭先輩はなに飲みますか?」
ウエイターの斎藤に聞かれ「コーヒーを」と注文しした。
俺は動揺していた。
喫茶コロンに来ている。
そこには、ラブラブとなった宮崎先生と和馬以外に、ウエイターの齊藤、店長で俺を脅した孝一、なぜか本郷先輩がいた。どういう関係だろう。しかも本郷先輩は、あの覆面と連絡を取っているらしい。そして、本郷先輩と和馬の関係は?
すると、ドアが開き警官二人が「暑いねー」と言って入ってきた。年配の方は和馬の保護者だった。若い方は「ヤベ」っと小声で呟き後ろを向いて出ていった。でも俺はしっかりみた。俺をバーみみずくで脅したチンピラを。
「あれーバレちゃいましたね」と言ったのは孝一だった。
「俺とあの若い方の警官で、齊藤を支配してるんです。こないだも二人でみみずくで仙頭さんにお話をしてただけなのに、齊藤ちゃんたら、ビビっちゃって」と機転を利かせた。
さすがに年の功だ。
俺は何となく関係性を理解したが、トップにいるのはあの覆面だ。
齊藤と本郷先輩は、覆面の正体を知ってるのか?っと思ったが、詮索するのはやめよう。
俺はあの人に服従してれば安全なんだ。
俺はこれからも、教師として高校生達を指導して、ヌきたくなったら斎藤に頼んで、これまで通りの生活を続けよう。
呼び方が(先生)から、(君)に変わっていた。
私はうなずいて「はい」と言ってから、「私は久米和馬がほしいです」と、改めて言い切った。
覆面は「わかった」と言い、そして斎藤に向かって「あとは任せた」と言った。
俺は「任せた」と言われたが、どうすればよいのか理解ができなかった。しかし、次の瞬間・・・
それは、ドラマの1シーンのようだった。
ドアから本郷さんと和馬が入ってきた。
和馬も涙を貯めて、痛めた足をかばいながら宮崎先生に駆け寄り胸に顔を埋めた。
俺は想定外の展開に驚いていた。しかし、仙頭先輩の方が俺よりも動揺していた。彼にしてみれば、何で本郷先輩が?となってるだろう。一番驚いていたのは、やはり宮崎先生だ。和馬を抱き締め、「悪かった、和馬。悪かった」と何度も謝っていた。
それは、和馬を犯してしまったことよりも、自分の気持ちに正直になれなかった、和馬に自分の気持ちを正直にぶつけていなかった事に対しての謝罪の言葉だった。
そして俺は、秋川顧問への報告がすべて本郷さんに通じていて、俺には何も知らされず、この展開になったことがショックで悔しかった。
◇◇◇
「仙頭先輩はなに飲みますか?」
ウエイターの斎藤に聞かれ「コーヒーを」と注文しした。
俺は動揺していた。
喫茶コロンに来ている。
そこには、ラブラブとなった宮崎先生と和馬以外に、ウエイターの齊藤、店長で俺を脅した孝一、なぜか本郷先輩がいた。どういう関係だろう。しかも本郷先輩は、あの覆面と連絡を取っているらしい。そして、本郷先輩と和馬の関係は?
すると、ドアが開き警官二人が「暑いねー」と言って入ってきた。年配の方は和馬の保護者だった。若い方は「ヤベ」っと小声で呟き後ろを向いて出ていった。でも俺はしっかりみた。俺をバーみみずくで脅したチンピラを。
「あれーバレちゃいましたね」と言ったのは孝一だった。
「俺とあの若い方の警官で、齊藤を支配してるんです。こないだも二人でみみずくで仙頭さんにお話をしてただけなのに、齊藤ちゃんたら、ビビっちゃって」と機転を利かせた。
さすがに年の功だ。
俺は何となく関係性を理解したが、トップにいるのはあの覆面だ。
齊藤と本郷先輩は、覆面の正体を知ってるのか?っと思ったが、詮索するのはやめよう。
俺はあの人に服従してれば安全なんだ。
俺はこれからも、教師として高校生達を指導して、ヌきたくなったら斎藤に頼んで、これまで通りの生活を続けよう。
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