若者たち

ザボン

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第十三章 ◆◆◆株式会社スト

第八十三話

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結局、早川俊一を採用した。
そのほか、経理や営業、開発担当も採用された。
みな、当社の製品のファンであり、面接でその事を証明してみせた。

株式会社ストの会議室には新入社員の俊一と、本郷さんの命令でアルバイトすることとなった伸一と、夏輝が集められた。
その場で社長から「広報部として、3人には当社の製品を宣伝してもらいます」と告げられた。
3人は、エロく可愛い3人組ユニット(sutto)として、活動の場を広げて行くこととなった。
夏輝はアイドルに憧れていたらしく、ノリノリだ。伸一もまんざらでもない様子だ。
射精マシンのカタログやホームページ、テレビコマーシャルなどに出演させた。
宣伝には実際に3人が装置を使用したときの悶えた顔の写真や映像が使われている。ご購入いただいた方は会員登録をしていただき、会員のページからは、モザイク入りだが3人の実演による使い方説明動画を視聴できるようにした。
コマーシャルソングも作られ、3人で歌手デビユーもはたした。
テレビ番組にも出演オファーが殺到し、(可愛い男の子の三人組アイドルだけど、エロ系OK)として、現場でも重宝がられた。
深夜放送のドッキリ企画では、芸人でもNGなケツの穴まで披露した。
夏輝の綺麗な肛門と伸一のモジャモジャ肛門のギャップが話題をよんだ。
昼間の番組でも、ツル夏さん、モジャ伸さんと呼ばれるほど、その地位を獲得した。
伸一は左のワキ毛と肛門の周りの毛をピンクに染めた。

株式会社ストの設立は社会現象を引き起こした。
若者は暑い日に上半身裸となり、短パンだけで公園や海で遊ぶのと同じように、肛門も露出するようになった。パンツも昭和の時代のブリーフからトランクス、ボクサーと流行が変化してきたが、今ではケツ割れサポータが、流行の最先端となった。特にストブランドは人気となり生産が追い付かないほどだ。
しかもケツ毛も有り派(ワイルド)と、無し派(可愛い)に分かれテレビでも討論となった。
流石にケツ毛を染めるのは上級者で、少数派だった。

法律上OKならば何でも受けさせ、射精マシンと社名を売りまくった。
伸一と夏輝は、将来の進路が決まった。
これだけ顔とエロ姿が有名になったら、このまま続けるしかなかった。
この二人が飛び抜けて売れ始めたため、修一は焦っていた。そんなとき、社長に呼ばれ、今後のことについて話し合われた。
「俊一、お前はあの二人に比べ人気がでない。どうするか?」と聞かれた。
あの二人には全然かなわないが、そこそこ顔と名前は売れている。こんだけエロを公表して他の業界には行かれない。俺は泣きながら社長の足にすがりついた。「何でもしますから、ここにおいてください」

本郷先輩と俺は、俊一を全裸にして、細部にわたり観察し、触ったり、臭いを嗅いだり、なめたりして爆売れするには何が足りないか検証した。
顔も体も申し分ないが、飛び抜けた特徴がなかった。
その記録は社内で共有された。
現在当社で開発中なのはケツ圧測定訓練マシンだ。
ケツの穴にいれケツを締めると数値となってモニタに現れる。ゲーム感覚でケツ圧の鍛練ができる。通信環境にも対応しており、全国のマニア間で協力して、ケツを締めて敵を倒しゲームを進められる。攻撃するとバイブ機能でマシンが震動する。現在はβ版が全国で繰り広げられており、3強がいる。jun 、hiro 、shunの3人だ。
まずは俊一が4人目となり、四天王を構成する事を命じた。

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