若者たち

ザボン

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第十五章◆◆◆芸能界

第百十一話

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福島から相談があった。
「斎藤さん、俳優仲間がここに来たいといってるのですが」
すでに貞操帯を着けて脅さなくても、希望者が現れた。
俺は「ちょっと待ってくれ」と言って本郷さんに相談した。
本郷さんは決めていた料金表を持ってきた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
料金表 

20代   100,000円(月額)
         1,100,000円(年払)
30代   150,000円(月額)
         1,650,000円(年払)
40代   300,000円(月額)
         3,300,000円(年払)
50代   500,000円(月額)
         5,500,000円(年払)
60代以上 面談にて決定

会員による紹介制、審査あり、定員あり

              男性著名人限定SMクラブ 裏人
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クラブの店名も裏人に決まったようだ。
また、年会費が基本で半端な月数が出る場合のみ月額を受け付ける。
会員規約も作られた。
以下の会員規約も設定された。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
S会員は赤、M会員は青、D(draw)会員は黄色いスケワレを支給。それ以外の着用は不可。
(他衣裳はルーム内貸出有)
私物のルーム持込み不可
スタッフによる撮影あり。ただしルーム内上映限定で、外への持出し、送出一切なし。
檻のMスタッフは使用自由。
ただし
  1  檻は都度施錠し、使用後は檻に戻すこと。
  2  貞操帯を外した時は最後装着し戻すこと。
新たな入会者紹介は会員から連絡すること。
入会時には公開測定に応じること。
ルーム外では他の会員の話をしないこと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この内容で福島に改めて話をした。
「ちなみに、来たいといってるのはどなた?」と聞くと「佐賀壮大です。料金は問題ないと思うのですが、審査通りますかね?」と聞かれた。

すっかり酔いがさめた浜崎健太にも、貞操帯を渡し、誰かを連れてくるように命じたが「これをしてる間は無料でここを使えるのか?」とも聞いて帰っていった。

この話は芸能界、スポーツ界で広がった。
今のところ会員が川崎龍聖、福島宗太、埴生柚葉となっている。その3人とsuttoJr.からひっきり無しに審査の申し込みがあった。
本郷さん、須藤社長、自分(斎藤)の3人で毎週月曜に会議をした。
はじめての会議で「今週のリストです」と言って二人に渡した。リストには15人の名前が載っていたが、知らない名前や、有名だが残念な芸人など相応しくない名前も連なっていた。
その中で、審査対象となったのは
佐賀壮大35
竹野外裕 53
筒元星一45
栃木 宏 51
「なんだか、佐賀壮大以外はおじさんばっかだな」と俺が言うと、「年配の人は、お金を払ってくれるから、よほどひどくなければ入会させよう」と、本郷さんが方針を定めた。
「浜崎健太からの申し込みはないのか?」と聞くと、「貞操帯つけられている間は無料で使えるだろ?と言って、毎週来ています」
俺は苦笑いをした。
元ジャニーズの応募がめだった。やはりジャーニーキタムラの功績だろう。しかし元ジャニーズでも草流つよしのようなブサイクは落とした。
審査した4人は会員とした。
いよいよ本格オープンだな。
本郷さんはM役9人を呼んだ。

集められた9人は、Mスタッフの契約をさせられた。suttoのメンバーも一度契約が破棄され改めて結ばれた。
契約書に書いてあるのは
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 常時貞操帯を着けること。
 定時浣腸をすること。(3回/日)
 Sのゲストに奉仕すること。
   ゲスト要望プレイは基本的に拒まない。
   自分の要望プレイはゲストにお願いする。
 SUTOビルの3階に住み込むこと。
休日に外出するときは事前に申請すること。
 シフト制で必ず6人はルームにいること。 
       (他店オープン時にルール改変有)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
仙頭以外は貞操帯常時着用のところでザワついた。
夏輝は泣き出した。
「オナニーが出来ないなんて、残酷だ」
今までさんざん東の管理をしてきた筈だが、自分のことになるとうろたえた。
本郷さんは「射精したけりゃ指名されろ。相手は超有名人のイケメンばかりだ」と激を飛ばした。
「俊一、お前がMスタッフのリーダーだ。シフトを作るのと、規則を守らせるのがお前の仕事だ」と社長が言った。
俺は(S役で良かった)と胸をなぜおろした。
3階にはMスタッフの部屋と社長室がある。
社長もここで暮らすことになる。
Mスタッフ室は5セットの二段ベッドが置いてある。バストイレもついている。扉のほかに下る階段があり、檻の中の小さな扉と繋がっている。外に出る扉は基本的に施錠されており、管理は俊一がすることになった。

◇◇◇

この裏人の審査に通る事が、芸能界でのステイタスとなっているようだ。
こないだ芸人の大御所の石坂低明を落としたら「金は払う。店には行かないので、会員にだけさせてくれ」と頼まれ、その条件なら、と会員証を発行した。会員でも来る来ないは本人次第だ。
会員の審査が通ると初来場の時、会員情報に記載が必要な測定が公開式で行われる。
その時にいる客とスタッフとカメラに注目されながら、ぺニスの長さ、太さ、肛門の大きさが測定される。スペースの端にあるあるステージで、照明がガンガンにあたり、大型モニタにアップで映し出される。
今日は竹野外裕の初入場だった。
50代の割にはよい身体だった。
この測定風景を含め、この中の行為はすべて録画され、編集後大型モニタの1つで上映されている。
この撮影動画は、このクラブ外には絶対に持ち出されない。流出されない条件で、みなが会員規約にサインをしている。
だからいくら恥ずかしい映像でも、ここだけのはなしだ。
このスペースに入るときは、みんなスケワレ1枚だ。スペースに入ってから、SMの衣装を着たい人は、借りることになっている。なので、スマホはもちろん、私物はなにも持ち込めない。違反したら会員資格剥奪となる。
先日は佐賀壮大がコンドームを持ち込もうとスケワレの下に隠していたが、入場チェックの際見つかった。
初入場のため、多目に見たが、厳重注意とした。

檻の小さい方はポン太の家となっている。
この檻は鍵がかかっておらず、いつでも出入り可能だ。しかし、イベントが行われる場合はペニスに寄ってこられると邪魔なので、檻に入れ施錠した。
SMルームに人が入ると、だいたい足元に絡みに行く。みなスケワレを着ているが、ペニスが露出されると、それをなめに行く。なので、人が多いときは、ペニスが出てないか巡回する。
ペニスが露出されているのに舐めに行かないのが斎藤に見つかると調教棒で叩かれる。
前でわざとペニスを出して舐めさせる奴は、丁寧になめあげ、ペニスから腋の下、乳首、足の指の間、肛門まで丁寧に舐める。
そこまで舐めるとご褒美として犬のおやつを1つくれる。このおやつはスタッフに言えばS、M、Dどのゲストでももらえる。
もうひとつ、サービスが最高だった場合、ご褒美としてケツの穴に何かをいれてもらえる。玩具かぺニスだ。
その極上のご褒美がもらえると、大抵ポン太は射精をする。
だから前でペニスをだす人が来ると嬉しくてケツを振ってしまう。
隣の檻は大勢入っている。今日は、宮崎、田辺、俊一、博史、尚樹、水原の6人が入り、外のゲストにアピールをしている。ペニスには貞操帯を着けられている。
客は使いたいMスタッフを檻のなかで選び、檻の鍵を開け連れ出す。そして貞操帯を外して使う。使い終われれば、また貞操帯を装着し、檻に戻す。と規約に書いてある。
貞操帯をとってほしいMスタッフは、必死にアピールをする。
貞操帯を外さずにケツの穴だけ使って戻すゲストもいる。
それもルール上はありだ。
いきなりポン太のケツだけを使うゲストもいる。それもルール上はありだ。
ただしポン太は自分で浣腸はしないので、穴を使う場合はゲスト自信で必要に応じてすることになっている。それはポン太の檻に注意書として掲げられている。

会員の中でほぼ毎日居るのは栃木宏だった。
彼はw6のメンバーの一人として超有名だ。
公表はされてないが、会員になったことを話し、離婚が成立したみたいだ。
カッコいいが、年令が年令だけに若い子には敬遠され、Mスタッフかポン太の穴を使って欲求を満たしている。
次に頻繁に来るのが筒元星一だ。こいつはMだ。自分よりなるべく若いSを探し「ご主人様、今日も私のケツの穴にご主人様の巨大なぺニスを入れてください」と悲願してくる。
普段は二人組ユニットとして、カッコいい系担当だ。相方がブサイク過ぎるからだ。
こいつは、三角木馬や開脚チェア、天吊滑車なんでも従う。顔や身体に跡さえ残らなければ、なんでもやらせた。いっそMとして働かせようとも思ったが、少し年令が上すぎた。
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