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第0章◆◆◆本郷物語
#8
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俺は木下先輩から昼休み旧視聴覚室に呼び出された。そんな指示はしていない。
折り電をしても繋がらない。
途中の休み時間に大西先輩が俺の教室にきて、空いていた理科室で少し話した。
「また木下先輩から旧視聴覚室に呼び出された。しかし、もうお前と愛し逢うのは何の抵抗もない。でも見られ撮影されるのは嫌だ。俺たちの事を公表しないか?動画をばらまかれても、俺たち二人一緒なら乗り越えられる」大西先輩は真剣だ。
木下先輩の呼び出しも、大西先輩の申し入れも予定外だ。
「ちょっと考えさせてほしい」と返事を延ばした。
昼休み、急いでパンを食べて、大西先輩のクラスに行くと、大西先輩も残っていた調理パンを口に詰め込んで旧視聴覚室に向かった。
扉を開けると、待っていたのは木下先輩だけだった。
いつものように3人でニタニタしながら待っているのと思っていたので、僕と大西先輩は顔を見合せた。
しかもニタニタもしていなくて、真剣な眼差した。「おい、大西。お前は本郷と付き合ってるのか?」と少し威嚇するように聞いた。突然の質問に大西先輩は少しオドオドし「いや、付き合いたいとは思ってるが、まだ、その、正式には、、、」とシドロモドロだ。
「だったらお前は本郷から手を引け。本郷は俺のものだ」そう言って、俺の肩を引き寄せ、キスをした。「おい、やめろよ」大西先輩は怒って木下先輩を俺から引放し、つかみかかった。
「先輩、二人ともやめてください。僕のため争わないで」
俺は予想をしていなかった展開にアタフタしてしまった。
吉田先輩を呼び出して、木下先輩を羽交い締めにして教室に連れて帰ってもらった。
午後の始業チャイムは鳴り終わっていた。
3年3人の毎日事務所に来て全裸でオナニー命令は、マサさんの「飽きた」の一言で解除になっていた。しかし、木下先輩だけは毎日全裸で事務所に詰めて、俺を待っていた。
ここに顔を出すときは、大西先輩と一緒には来ないと知っているからだ。
俺も昔から2日に一度は顔を出している。
その度に木下先輩に言い寄られるので、2回に1度は奥の部屋を借りて相手をしていた。
大西先輩とも、「今日は弟から遅いと連絡があったから来いよ」と誘われた。海岸のトンネルはいい加減寒かった。ほぼ毎日、どちらかの相手をして精処理をしていた。
大西先輩は頭もよくて爽やかで申し分なかった。しかし、木下先輩のエロっぽい身体も捨てがたい。顔もまあまあ好みだ。
俺は今の状態に満足していた。
俺はいつものように学校の帰り、事務所に寄った。手前でマサさんと会ったので一緒に話ながら歩いていると、電柱の影からマスク、サングラス姿の若い男がナイフをもって俺に突き進んできた。
突然のことで全く動けない。「腹に刺さる」と頭をよぎった。ナイフは俺のワイシャツを切りつけ、地面に落ち、その男の腕は締め上げられていた。「おら、どこの若いもんじゃ」マサさんが男の腕をキッチリと固めて、ドスの聞いた声で聞いた。
「そのナイフお願いします」と俺に言い、そのままその男を事務所に連れていった。
そこは事務所の目の前だった。
俺はナイフを拾い、周りに「すみません、何でもないです」と言って事務所に入っていった。
中では、その男はガタガタ震えながら床に座り、周りを10人位で囲っていた。「あっ、富永!」俺は叫んだ。
「なんだ明人君の知り合いか」
張り詰めていた空気が一気に和んだ。
折り電をしても繋がらない。
途中の休み時間に大西先輩が俺の教室にきて、空いていた理科室で少し話した。
「また木下先輩から旧視聴覚室に呼び出された。しかし、もうお前と愛し逢うのは何の抵抗もない。でも見られ撮影されるのは嫌だ。俺たちの事を公表しないか?動画をばらまかれても、俺たち二人一緒なら乗り越えられる」大西先輩は真剣だ。
木下先輩の呼び出しも、大西先輩の申し入れも予定外だ。
「ちょっと考えさせてほしい」と返事を延ばした。
昼休み、急いでパンを食べて、大西先輩のクラスに行くと、大西先輩も残っていた調理パンを口に詰め込んで旧視聴覚室に向かった。
扉を開けると、待っていたのは木下先輩だけだった。
いつものように3人でニタニタしながら待っているのと思っていたので、僕と大西先輩は顔を見合せた。
しかもニタニタもしていなくて、真剣な眼差した。「おい、大西。お前は本郷と付き合ってるのか?」と少し威嚇するように聞いた。突然の質問に大西先輩は少しオドオドし「いや、付き合いたいとは思ってるが、まだ、その、正式には、、、」とシドロモドロだ。
「だったらお前は本郷から手を引け。本郷は俺のものだ」そう言って、俺の肩を引き寄せ、キスをした。「おい、やめろよ」大西先輩は怒って木下先輩を俺から引放し、つかみかかった。
「先輩、二人ともやめてください。僕のため争わないで」
俺は予想をしていなかった展開にアタフタしてしまった。
吉田先輩を呼び出して、木下先輩を羽交い締めにして教室に連れて帰ってもらった。
午後の始業チャイムは鳴り終わっていた。
3年3人の毎日事務所に来て全裸でオナニー命令は、マサさんの「飽きた」の一言で解除になっていた。しかし、木下先輩だけは毎日全裸で事務所に詰めて、俺を待っていた。
ここに顔を出すときは、大西先輩と一緒には来ないと知っているからだ。
俺も昔から2日に一度は顔を出している。
その度に木下先輩に言い寄られるので、2回に1度は奥の部屋を借りて相手をしていた。
大西先輩とも、「今日は弟から遅いと連絡があったから来いよ」と誘われた。海岸のトンネルはいい加減寒かった。ほぼ毎日、どちらかの相手をして精処理をしていた。
大西先輩は頭もよくて爽やかで申し分なかった。しかし、木下先輩のエロっぽい身体も捨てがたい。顔もまあまあ好みだ。
俺は今の状態に満足していた。
俺はいつものように学校の帰り、事務所に寄った。手前でマサさんと会ったので一緒に話ながら歩いていると、電柱の影からマスク、サングラス姿の若い男がナイフをもって俺に突き進んできた。
突然のことで全く動けない。「腹に刺さる」と頭をよぎった。ナイフは俺のワイシャツを切りつけ、地面に落ち、その男の腕は締め上げられていた。「おら、どこの若いもんじゃ」マサさんが男の腕をキッチリと固めて、ドスの聞いた声で聞いた。
「そのナイフお願いします」と俺に言い、そのままその男を事務所に連れていった。
そこは事務所の目の前だった。
俺はナイフを拾い、周りに「すみません、何でもないです」と言って事務所に入っていった。
中では、その男はガタガタ震えながら床に座り、周りを10人位で囲っていた。「あっ、富永!」俺は叫んだ。
「なんだ明人君の知り合いか」
張り詰めていた空気が一気に和んだ。
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