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第一章~雌に支配され
1 ~住み良い日本へ~
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202X年、選挙で自由民主党が負け野党となった。僅差で勝ったのは女性独立党だ。
女独党は女性だけで構成されている。各党の女性達も女独党を支持した。
そして、国会議員は8割が女性となり、日本初となる女性の総理大臣が誕生した。
同時に県議会議員、市議会議員も同割合で女性が多くなり、目指すところが男女平等の社会から女性上位の社会へと変わっていった。
「日本の歴史上、男性上位の期間が長かったのだから、これからは女性上位の社会にしていくことが男女平等と言える」
総理大臣の発言だ。
これは国民の女性全てが納得し支持をした。男性の中でも納得してしまう者や、「できるもんならやってみろ」と言って女独党に投票する者も現れた。
そしてこの政権は高い支持率を維持し、女性優位な法案が次々と議決されていった。
2030年
技術の進歩でマイナンバーカードが超小型チップ化され、GPSやBluetoothも備え体に埋め込まれるようになった。
日本国籍の男性は中学を卒業する年齢で体への埋め込みが義務化された。
そして男性のマイナンバーには、住所氏名年齢など公的な情報だけでなく、学生なら学校名、クラス、成績、部活。社会人なら勤務先、役職、年収まで登録された。当然、医療機関の受診履歴や各種検査の結果はすべて登録された。
また、GPSのお陰で、行動履歴も60年~80年間保存される。(行動量による)
これは男性による犯罪抑止に大きく貢献した。
しかも男性は一般情報は随時、証明写真の画像データは毎年登録しなければならない。
証明写真はマイナセンターに行き、全裸で前後左右前から撮影される。前と左右は2枚ずつだ。
ぺニスの平常時と勃起時が格納される。
男性に埋め込まれているマイナンバー情報を見るのには、男性用アプリと女性用アプリの二種類がある。
男性用アプリは他の男にかざすかIDをいれると普通は名前と年齢のみ表示される。
それ以外は前科があればその罪状を、また伝染病、性病にかかっていればその病名が表示される。
そして、埋め込み時に設定されるパスワードをいれると自分の情報は女性たちが書き込む掲示板以外は見ることができる。
パスワードを入れることで登録された情報の削除はできないが追加することはできる。その機能で常に自分の最新情報を登録しなければならない。
そのため中学を卒業しマイナチップを体に埋め込まれるときに登録されたパスワードは、絶対に他人には知られてはいけないと釘を刺されている。
女性は、中学を卒業するとき女性用アプリをダウンロードする。
スマホでそのアプリを男にかざせば誰でもすべての情報を確認することができた。
町中で「ちょっとカッコいいかも」と思えばアプリをかざし、データをダウンロードしておけば、すれ違っただけでもその人の事を知ることができる。じっくりとその人のデータを確認し、気に入れは探しに行けばよい。あとからでもナンバーをアプリに入力すれば、その人が現在いる場所がわかるから簡単だ。
遠隔でその人のマイナンバーにもアクセスできる。書き込める領域もありそこの掲示板にその人に対して女性同士で情報を共有できる。
当然本人には見られない。知り合いの女性に頼めば見られるのだろうが、友達はおろか母親でさえ内容は教えてくれない。
それだけ女性の結束は強い。
僕はパスワードを入力して自分のマイナンバー情報にアクセスしてみた。
地図上に僕が今いる場所が点滅している。
時間を戻せば自分のここまできた軌跡が表示される。
(女性アプリを使えば、僕の情報は筒抜けなんだな)
僕はその点滅を見ながら男の立場の弱さを改めて感じていた。
203X年、国会議員は全員女性だ。
男性には立候補権も投票権もない。
社会を動かしているのは、AIだ。各大臣(当然女性)が承認した決議通りに入力された条件で国民女性の理想的な社会になるようAIが指示を出す。
実際に手足となって働くのは男だ。
男の役割は女性に対する種の提供と肉体労働だけだ。
質の良い種を提供できるよう、IQが高く容姿がよい事が男に求められる条件だ。
IQは中学卒業の時に検査されマイナンバーに記録される。その時点でその男の価値のベースが決まる。あとは容姿だけなので、それからは容姿を磨くことに専念する。
実際は容姿も生まれ持つものだが、少しでも女性にアピールすべく、若い男性は体を鍛え筋肉をつけ強い雄を強調したり、髪型を整え化粧をして美しさを強調したりした。ちなみに男の整形手術は法律で禁止された。
多くの男は高校を卒業すると進学はせず働く。それ以外はほとんど中卒で、男が大学まで進学するのはほんの一握りだ。
大学の他、学びの場は女性しかいない。たまにIQが高い男性が少し高度な業務をやらせるために学ばされているのみだ。
その学ぶ内容も女性が住みやすくなる国の条件を如何にAIに指定できるか、が中心のカリキュラムとなっている。
そして女性の最大の任務は子孫を残すことだ。どう逆立ちしても女にしかできない。
残しかたとしては、昔ながらの気に入った男との結婚か、気に入った男から種だけ提供させるか、だ。
最近は後者を選ぶ女性が9割りを越えた。
女性に種の提供を求められれば男性は法律上、拒否できない。
働かなくてもAIが考え男が労働してくれるので、子育ても十分にできる。
一人でも子育しやすい環境もAIが整えてくれた。
女独党は女性だけで構成されている。各党の女性達も女独党を支持した。
そして、国会議員は8割が女性となり、日本初となる女性の総理大臣が誕生した。
同時に県議会議員、市議会議員も同割合で女性が多くなり、目指すところが男女平等の社会から女性上位の社会へと変わっていった。
「日本の歴史上、男性上位の期間が長かったのだから、これからは女性上位の社会にしていくことが男女平等と言える」
総理大臣の発言だ。
これは国民の女性全てが納得し支持をした。男性の中でも納得してしまう者や、「できるもんならやってみろ」と言って女独党に投票する者も現れた。
そしてこの政権は高い支持率を維持し、女性優位な法案が次々と議決されていった。
2030年
技術の進歩でマイナンバーカードが超小型チップ化され、GPSやBluetoothも備え体に埋め込まれるようになった。
日本国籍の男性は中学を卒業する年齢で体への埋め込みが義務化された。
そして男性のマイナンバーには、住所氏名年齢など公的な情報だけでなく、学生なら学校名、クラス、成績、部活。社会人なら勤務先、役職、年収まで登録された。当然、医療機関の受診履歴や各種検査の結果はすべて登録された。
また、GPSのお陰で、行動履歴も60年~80年間保存される。(行動量による)
これは男性による犯罪抑止に大きく貢献した。
しかも男性は一般情報は随時、証明写真の画像データは毎年登録しなければならない。
証明写真はマイナセンターに行き、全裸で前後左右前から撮影される。前と左右は2枚ずつだ。
ぺニスの平常時と勃起時が格納される。
男性に埋め込まれているマイナンバー情報を見るのには、男性用アプリと女性用アプリの二種類がある。
男性用アプリは他の男にかざすかIDをいれると普通は名前と年齢のみ表示される。
それ以外は前科があればその罪状を、また伝染病、性病にかかっていればその病名が表示される。
そして、埋め込み時に設定されるパスワードをいれると自分の情報は女性たちが書き込む掲示板以外は見ることができる。
パスワードを入れることで登録された情報の削除はできないが追加することはできる。その機能で常に自分の最新情報を登録しなければならない。
そのため中学を卒業しマイナチップを体に埋め込まれるときに登録されたパスワードは、絶対に他人には知られてはいけないと釘を刺されている。
女性は、中学を卒業するとき女性用アプリをダウンロードする。
スマホでそのアプリを男にかざせば誰でもすべての情報を確認することができた。
町中で「ちょっとカッコいいかも」と思えばアプリをかざし、データをダウンロードしておけば、すれ違っただけでもその人の事を知ることができる。じっくりとその人のデータを確認し、気に入れは探しに行けばよい。あとからでもナンバーをアプリに入力すれば、その人が現在いる場所がわかるから簡単だ。
遠隔でその人のマイナンバーにもアクセスできる。書き込める領域もありそこの掲示板にその人に対して女性同士で情報を共有できる。
当然本人には見られない。知り合いの女性に頼めば見られるのだろうが、友達はおろか母親でさえ内容は教えてくれない。
それだけ女性の結束は強い。
僕はパスワードを入力して自分のマイナンバー情報にアクセスしてみた。
地図上に僕が今いる場所が点滅している。
時間を戻せば自分のここまできた軌跡が表示される。
(女性アプリを使えば、僕の情報は筒抜けなんだな)
僕はその点滅を見ながら男の立場の弱さを改めて感じていた。
203X年、国会議員は全員女性だ。
男性には立候補権も投票権もない。
社会を動かしているのは、AIだ。各大臣(当然女性)が承認した決議通りに入力された条件で国民女性の理想的な社会になるようAIが指示を出す。
実際に手足となって働くのは男だ。
男の役割は女性に対する種の提供と肉体労働だけだ。
質の良い種を提供できるよう、IQが高く容姿がよい事が男に求められる条件だ。
IQは中学卒業の時に検査されマイナンバーに記録される。その時点でその男の価値のベースが決まる。あとは容姿だけなので、それからは容姿を磨くことに専念する。
実際は容姿も生まれ持つものだが、少しでも女性にアピールすべく、若い男性は体を鍛え筋肉をつけ強い雄を強調したり、髪型を整え化粧をして美しさを強調したりした。ちなみに男の整形手術は法律で禁止された。
多くの男は高校を卒業すると進学はせず働く。それ以外はほとんど中卒で、男が大学まで進学するのはほんの一握りだ。
大学の他、学びの場は女性しかいない。たまにIQが高い男性が少し高度な業務をやらせるために学ばされているのみだ。
その学ぶ内容も女性が住みやすくなる国の条件を如何にAIに指定できるか、が中心のカリキュラムとなっている。
そして女性の最大の任務は子孫を残すことだ。どう逆立ちしても女にしかできない。
残しかたとしては、昔ながらの気に入った男との結婚か、気に入った男から種だけ提供させるか、だ。
最近は後者を選ぶ女性が9割りを越えた。
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