110 / 119
宿敵三軍!
109KYO
しおりを挟む
俺たちは準備をして寮をゾロゾロと出た。
その間も勇治は「昨日の帰り道に公園で休んでてお前に文句言った気がするんだけど、何だったっけ?」などと思いだそうとしていたので「お前、今は新人戦のことだけを考えろよ、俺たちにとって初めての公式戦だぞ」と少し大袈裟に叱った。
11時ちょっと前に体育館に着いた。
しかし、三軍バスケ部が使用していた。
俺たちはキャプテンが決まってないのでジャンケンで負けた秋山が三軍バスケ部へ退くよう言いに行くことになった。
三軍バスケ部の3年は「予約?そうだったか?」とマネージャーに聞いた。三軍は学外から二人の女子がマネージャーとしてきてるのだ。
男ばかりのチームに女子がいるのは羨ましい。しかも二人とも可愛い!
マネージャーは「すみません、ここではわからないです」と答えた。
「12時まで取っていたはずだが、まぁ、今やめられないから一時間待っててよ」
と言われた。
「困ります、30分アップをして11時半から先輩たちも来るんです」と説明したが、「新人戦も近いから、大事なときなんだ。二軍はいつも午後からじゃないか」と言われた。
「ざけんなよ、こっちはちゃんと予約してきてんだ」
つい俺は言ってしまった。
今までボールが弾む音やバッシュが床をキュッキュッとならす音が鳴り響いていたが、それがピタリと止まり、 誰もいないところへパズされたボールだけが、バン、バン、バンバンバンバンと跳ねる音から転がる音に変わっていった。
俺は三軍3年の先輩にそんな口をきいてしまって後悔した。謝ろうと口を開きかけたとき「テメー誰に向かって口きいてんだよ」と、三軍の1年が噛みついてきた。
3年はまあまあ、落ち着いて。といっているが、三軍の1年は全員がこちらを睨んでいる。
俺は「ゴメ、」といいかけたが、春田が制し「予約を守ってないのはそっちだろ」と言ってしまった。
まさに一触即発の状況になったとき、三軍の3年が「ハイハイ、この勝負は新人戦でつけよう」と言った。
言うことがまともだ。
なにも言い返せない。
「三軍はこれで練習を終わる。二軍も午前中は練習をやめてくれ。それで、新人戦で勝敗をつけよう。11時半に来る先輩にも伝えといてくれ」そういうと三軍の1年キャプテンらしき奴が「キャプテンは誰だ」と聞いてきた。俺たちは顔を見合わせ思わず「俺だ」と、俺と春田が同時に言った。
結局、春田がキャプテンとなって話を進めた。
「負けたチームは勝ったチームの言うことをなんでも3つ聞くこと」と取り決めされた。
その間も勇治は「昨日の帰り道に公園で休んでてお前に文句言った気がするんだけど、何だったっけ?」などと思いだそうとしていたので「お前、今は新人戦のことだけを考えろよ、俺たちにとって初めての公式戦だぞ」と少し大袈裟に叱った。
11時ちょっと前に体育館に着いた。
しかし、三軍バスケ部が使用していた。
俺たちはキャプテンが決まってないのでジャンケンで負けた秋山が三軍バスケ部へ退くよう言いに行くことになった。
三軍バスケ部の3年は「予約?そうだったか?」とマネージャーに聞いた。三軍は学外から二人の女子がマネージャーとしてきてるのだ。
男ばかりのチームに女子がいるのは羨ましい。しかも二人とも可愛い!
マネージャーは「すみません、ここではわからないです」と答えた。
「12時まで取っていたはずだが、まぁ、今やめられないから一時間待っててよ」
と言われた。
「困ります、30分アップをして11時半から先輩たちも来るんです」と説明したが、「新人戦も近いから、大事なときなんだ。二軍はいつも午後からじゃないか」と言われた。
「ざけんなよ、こっちはちゃんと予約してきてんだ」
つい俺は言ってしまった。
今までボールが弾む音やバッシュが床をキュッキュッとならす音が鳴り響いていたが、それがピタリと止まり、 誰もいないところへパズされたボールだけが、バン、バン、バンバンバンバンと跳ねる音から転がる音に変わっていった。
俺は三軍3年の先輩にそんな口をきいてしまって後悔した。謝ろうと口を開きかけたとき「テメー誰に向かって口きいてんだよ」と、三軍の1年が噛みついてきた。
3年はまあまあ、落ち着いて。といっているが、三軍の1年は全員がこちらを睨んでいる。
俺は「ゴメ、」といいかけたが、春田が制し「予約を守ってないのはそっちだろ」と言ってしまった。
まさに一触即発の状況になったとき、三軍の3年が「ハイハイ、この勝負は新人戦でつけよう」と言った。
言うことがまともだ。
なにも言い返せない。
「三軍はこれで練習を終わる。二軍も午前中は練習をやめてくれ。それで、新人戦で勝敗をつけよう。11時半に来る先輩にも伝えといてくれ」そういうと三軍の1年キャプテンらしき奴が「キャプテンは誰だ」と聞いてきた。俺たちは顔を見合わせ思わず「俺だ」と、俺と春田が同時に言った。
結局、春田がキャプテンとなって話を進めた。
「負けたチームは勝ったチームの言うことをなんでも3つ聞くこと」と取り決めされた。
0
あなたにおすすめの小説
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ダメリーマンにダメにされちゃう高校生の話
タタミ
BL
高校3年生の古賀栄智は、同じシェアハウスに住む会社員・宮城旭に恋している。
ギャンブル好きで特定の恋人を作らないダメ男の旭に、栄智は実らない想いを募らせていくが──
ダメリーマンにダメにされる男子高校生の話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる