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魔力をください|ファンタジー【完結】
魔力をください|02
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突然下着を露わにされて、ウタは固まった。
「ちょっ、と!」
逃げようと後ずさった途端、足首にまとわりつく布地に足を取られ、草むらにどすんと尻もちをつく。
男はこれ幸いと脚の間を陣取り、依然反応のないウタの股間を弄ぶように手で持ち上げた。
そこに男の顔が近づいてくる。
その唇の目的地を察して、ウタは慌てて彼の額を押しのけるように手を当てる。
「だめです、汗、かいてるから」
「いいよ、別に」
「ん……っ」
陰部がぬるりとしたものに包まれる。熱くぬめった舌が裏筋を辿り、先端までなぞり上げた。
上目遣いの双眸が鋭くぎらついている。こんなムードもへったくれもない状況なのに、彼は早くも臨戦態勢だ。
たしかに、気持ちがいい。
気持ちいいのだが。
彼は何度か頭を上下させて、それから口を離した。
「あれ、なんか勃ちが悪いな」
「当たり前です。人とか獣が来たらどうするんですか!」
「むしろ誰か来てくれたらいいのになぁ」
彼はのんびりと呟いて、半勃ちになったウタの竿を扱く。
「あ、でもさ、俺知ってんだよね」
「なにが……」
「おまえが恥ずかしいとエロくなるの」
ぐいと襟首を引かれる。
座ったまま背中を抱かれ、向かされたのは壁に沿って立ち並ぶ鏡だった。
鏡の中で、師匠がウタの耳に顔を寄せる。
「脚開け。ちゃんと自分でも見えるように」
「やだ、お師匠……!」
露わになった股間。二人きりの空間とはいえ、非日常の中で下肢を曝け出すという恥ずかしさで、胸元まで皮膚が紅潮していく。
「ほら見ろ。エロい気分になってきただろ」
男が首筋を食んだ。
ぞくりと肌が粟立つ。それは、久しく味わったことのない感覚だった。
「あ。その服、胸だけ出せるんだよな。俺好きなやつ」
男はウタの服に手を突っ込み、肩紐を外した。胴に沿って胸下までずり下げると、次はボレロ型のケープの胸の前のホックを外す。
胸を中心に上下に服をずらされ、胸板と乳頭が露わになる。
「なあ、何のためにここめくったの?」
男が意地悪く耳元で囁く。
「胸、いじるため……」
ウタはごにょごにょと答えた。
「胸? おっぱいって言って」
「絶対言わない」
言ってなるものか。
男はくすりと笑って、指の腹で突起を転がす。
「ちょっといじりすぎたかなぁ。出会った頃より一回り大きくなってるよな」
「だってお師匠、しつこいから……っ」
「鏡見てろよ。エロい触り方してやるから」
男は五本の指で胸全体をくすぐるように愛撫し始めた。
鏡の中で蠢く指が胸板と突起をくすぐりながら転がして、無意識のうちに胸が突き上がる。
「あぁぁ、っ、それだめ」
股間で、びくりと陰茎が跳ねた。
ウタの反応に気を良くして、彼は責め立てる指を速めた。焦らされているのを自覚した途端、きゅんと股間が疼く。
「下……」
「下?」
「あそこ、さわって」
ウタは辿々しく訴えた。
鏡に映る自分は胸と腰を突き上げていて、その股間ははっきりと勃起している。
「もう少し我慢な。その方が濃くなるから」
「嘘、つかないでください……!」
男が股間に跪いた。亀頭に軽くキスを落として、カリがぬるりとした粘膜に包まれる。左手に竿をしごかれて、強い快感が湧き上がってきた。
「んん……っ!」
ちろちろと舌先で尿道口をくすぐられて、ウタは男の口内であっけなく果てた。
男は頬をすぼめ、その精の塊を一滴残さず吸い尽くそうとしている。
「んんっ、今出てるから、吸っちゃ、だめ」
顎をしゃくって喘ぎながら、男の髪を掻く。
痙攣しながらどくどくと残滓を吐き出す陰茎を、男は丹念に舐め回している。その舌の動きが一向に収まらなくて、ウタは苦しげに足を突っぱねた。
「もう、っ飲んだからいいでしょう!」
「うん、良い感じ。つか濃いな。最近オナニーしてねえの?」
男は満足したようにうなずいて、デリカシーに欠けた言葉と共にぺろりと唇を舐めた。
これで、ようやく解放されると思いきや。
ふいに唾液に濡れた男の指が、ウタの蕾にをこじ開けた。
「ちょ……っと!」
慌てて穴を締めるも、そこは既に侵入を許してしまっている。男は腸内から陰茎の根元を探る。ぐるりと指を回し、少しずつ位置をずらしながら腸内を柔らかく刺激する。
悲しいかな、そこを刺激されるとすぐに勃起してしまう。
「ひ……っ、ん」
ウタは唇を噛んで上着の裾をつかんだ。
男はウタの膝をつかんで閉じかけた太ももを押し広げ、脚の間から宥めるように見上げる。
「な、もうちょっと飲ませてくれよ。二人分のワープだからさ。結構魔力いるんだよ」
「ん゛……ッ!」
腸壁越しに、男は深く指を折り曲げた。
強すぎる刺激に、ウタはびくりと肩を跳ねさせる。
「だめ、優しく……っ」
「何ならこのままセックスしちゃう?」
「しません!」
余計なことをして、せっかく彼に注いだ魔力が逆流したらどうするつもりなのだろう。彼はそれについて全く考慮していない。と、言い切れる自信がウタにはある。
止めなければと思うのに、悶える腰が止まらない。
「んんっ、イ、っちゃーー」
彼の口内で二度目の絶頂を迎えたその瞬間。
目の前から一面に溢れた強い光が、二人を包み込んだ。
ウタは眩さに腕で目を覆い、少し間を置いて和らいだ光の発生源を確かめる。
股座に跪いていた男も同様で、眉をひそめながら慎重に背後を窺った。
「……あ」
「あ」
先程まで自分たちの痴態を映し出していた鏡の中には、三人の女性が浮かび上がっていた。服装や防具は明らかに冒険者のもので、その背後には木々が生い茂っている。
中央の女性は魔法使いらしく、杖を振りかぶったままだ。三人とも口を半開きにしている。
五人は、しばし硬直する。
次の瞬間、彼女たちは一斉に視線をそらしたが、一拍置くと思いきったように鏡の奥から縁を跨いで神殿に入り、そそくさとウタたちの脇を抜けた。
鏡は女性たちを吐き出すと、徐々に光を失い、またくすんだそれに戻った。
ウタは恥部をさらけ出したまま、光の余韻と彼女たちの後ろ姿を交互に見つめている。
「……あの、お師匠」
「ん?」
「その鏡」
「うん」
「外と繋がってません?」
「俺も今そう思った」
「ちょっと、早く気付いてくださいよ!」
「えー、俺のせい? おまえだって気付かなかったくせに」
はあ、とウタは深く溜め息をついた。
道は始めからそこにあった。自分たちのあれこれは、見事徒労に終わったわけだ。
「もう、いいから早く帰りましょう。今の子たち、今度街で見かけたら謝らなきゃ」
「いや、ありがてえな。転移魔法より、媒体使って道開く方が楽だ」
彼は嬉々として立ち上がり、杖を拾った。
ウタがめくれ上がった胸元を直し、腰紐を結んでいると、傍らに立った男から額に軽いキスが降りてくる。
「帰ったら、ゆっくり続きしような」
「回復してからですよ」
ウタは呆れたように眉根を寄せて答えた。
男が外界への道を開くための呪文を唱え始める。
鏡が発する白い光が、眩く二人を包み込んでいく。
「ーーあ」
鏡に手のひらを押し当てた男が、ぽかんと口を開けた。
ウタは眩しさに目を眇めながら眉を寄せる。
「どうしました? まだ何か?」
「外と繋いだのはいいんだけどさ。この鏡、一方通行だ」
神々しく照らし出されたまま、彼は凛とした横顔で言い放った。
一方通行。
先ほどの女性たちが向こう側から入ってきたということは、こちらから外界へは出られない仕組みなのだろう。
男は頭を掻いた。
「あーあ、しまったなぁ。今ので残りの魔力半分使っちまった」
「……って、ことは?」
おそるおそる男の顔を見る。
「ふりだしに戻る。ウタ、股開け」
「もうやだぁー!」
ウタの悲鳴に驚いたのか、先ほど放した魔物たちが一斉に飛び立っていった。
「ちょっ、と!」
逃げようと後ずさった途端、足首にまとわりつく布地に足を取られ、草むらにどすんと尻もちをつく。
男はこれ幸いと脚の間を陣取り、依然反応のないウタの股間を弄ぶように手で持ち上げた。
そこに男の顔が近づいてくる。
その唇の目的地を察して、ウタは慌てて彼の額を押しのけるように手を当てる。
「だめです、汗、かいてるから」
「いいよ、別に」
「ん……っ」
陰部がぬるりとしたものに包まれる。熱くぬめった舌が裏筋を辿り、先端までなぞり上げた。
上目遣いの双眸が鋭くぎらついている。こんなムードもへったくれもない状況なのに、彼は早くも臨戦態勢だ。
たしかに、気持ちがいい。
気持ちいいのだが。
彼は何度か頭を上下させて、それから口を離した。
「あれ、なんか勃ちが悪いな」
「当たり前です。人とか獣が来たらどうするんですか!」
「むしろ誰か来てくれたらいいのになぁ」
彼はのんびりと呟いて、半勃ちになったウタの竿を扱く。
「あ、でもさ、俺知ってんだよね」
「なにが……」
「おまえが恥ずかしいとエロくなるの」
ぐいと襟首を引かれる。
座ったまま背中を抱かれ、向かされたのは壁に沿って立ち並ぶ鏡だった。
鏡の中で、師匠がウタの耳に顔を寄せる。
「脚開け。ちゃんと自分でも見えるように」
「やだ、お師匠……!」
露わになった股間。二人きりの空間とはいえ、非日常の中で下肢を曝け出すという恥ずかしさで、胸元まで皮膚が紅潮していく。
「ほら見ろ。エロい気分になってきただろ」
男が首筋を食んだ。
ぞくりと肌が粟立つ。それは、久しく味わったことのない感覚だった。
「あ。その服、胸だけ出せるんだよな。俺好きなやつ」
男はウタの服に手を突っ込み、肩紐を外した。胴に沿って胸下までずり下げると、次はボレロ型のケープの胸の前のホックを外す。
胸を中心に上下に服をずらされ、胸板と乳頭が露わになる。
「なあ、何のためにここめくったの?」
男が意地悪く耳元で囁く。
「胸、いじるため……」
ウタはごにょごにょと答えた。
「胸? おっぱいって言って」
「絶対言わない」
言ってなるものか。
男はくすりと笑って、指の腹で突起を転がす。
「ちょっといじりすぎたかなぁ。出会った頃より一回り大きくなってるよな」
「だってお師匠、しつこいから……っ」
「鏡見てろよ。エロい触り方してやるから」
男は五本の指で胸全体をくすぐるように愛撫し始めた。
鏡の中で蠢く指が胸板と突起をくすぐりながら転がして、無意識のうちに胸が突き上がる。
「あぁぁ、っ、それだめ」
股間で、びくりと陰茎が跳ねた。
ウタの反応に気を良くして、彼は責め立てる指を速めた。焦らされているのを自覚した途端、きゅんと股間が疼く。
「下……」
「下?」
「あそこ、さわって」
ウタは辿々しく訴えた。
鏡に映る自分は胸と腰を突き上げていて、その股間ははっきりと勃起している。
「もう少し我慢な。その方が濃くなるから」
「嘘、つかないでください……!」
男が股間に跪いた。亀頭に軽くキスを落として、カリがぬるりとした粘膜に包まれる。左手に竿をしごかれて、強い快感が湧き上がってきた。
「んん……っ!」
ちろちろと舌先で尿道口をくすぐられて、ウタは男の口内であっけなく果てた。
男は頬をすぼめ、その精の塊を一滴残さず吸い尽くそうとしている。
「んんっ、今出てるから、吸っちゃ、だめ」
顎をしゃくって喘ぎながら、男の髪を掻く。
痙攣しながらどくどくと残滓を吐き出す陰茎を、男は丹念に舐め回している。その舌の動きが一向に収まらなくて、ウタは苦しげに足を突っぱねた。
「もう、っ飲んだからいいでしょう!」
「うん、良い感じ。つか濃いな。最近オナニーしてねえの?」
男は満足したようにうなずいて、デリカシーに欠けた言葉と共にぺろりと唇を舐めた。
これで、ようやく解放されると思いきや。
ふいに唾液に濡れた男の指が、ウタの蕾にをこじ開けた。
「ちょ……っと!」
慌てて穴を締めるも、そこは既に侵入を許してしまっている。男は腸内から陰茎の根元を探る。ぐるりと指を回し、少しずつ位置をずらしながら腸内を柔らかく刺激する。
悲しいかな、そこを刺激されるとすぐに勃起してしまう。
「ひ……っ、ん」
ウタは唇を噛んで上着の裾をつかんだ。
男はウタの膝をつかんで閉じかけた太ももを押し広げ、脚の間から宥めるように見上げる。
「な、もうちょっと飲ませてくれよ。二人分のワープだからさ。結構魔力いるんだよ」
「ん゛……ッ!」
腸壁越しに、男は深く指を折り曲げた。
強すぎる刺激に、ウタはびくりと肩を跳ねさせる。
「だめ、優しく……っ」
「何ならこのままセックスしちゃう?」
「しません!」
余計なことをして、せっかく彼に注いだ魔力が逆流したらどうするつもりなのだろう。彼はそれについて全く考慮していない。と、言い切れる自信がウタにはある。
止めなければと思うのに、悶える腰が止まらない。
「んんっ、イ、っちゃーー」
彼の口内で二度目の絶頂を迎えたその瞬間。
目の前から一面に溢れた強い光が、二人を包み込んだ。
ウタは眩さに腕で目を覆い、少し間を置いて和らいだ光の発生源を確かめる。
股座に跪いていた男も同様で、眉をひそめながら慎重に背後を窺った。
「……あ」
「あ」
先程まで自分たちの痴態を映し出していた鏡の中には、三人の女性が浮かび上がっていた。服装や防具は明らかに冒険者のもので、その背後には木々が生い茂っている。
中央の女性は魔法使いらしく、杖を振りかぶったままだ。三人とも口を半開きにしている。
五人は、しばし硬直する。
次の瞬間、彼女たちは一斉に視線をそらしたが、一拍置くと思いきったように鏡の奥から縁を跨いで神殿に入り、そそくさとウタたちの脇を抜けた。
鏡は女性たちを吐き出すと、徐々に光を失い、またくすんだそれに戻った。
ウタは恥部をさらけ出したまま、光の余韻と彼女たちの後ろ姿を交互に見つめている。
「……あの、お師匠」
「ん?」
「その鏡」
「うん」
「外と繋がってません?」
「俺も今そう思った」
「ちょっと、早く気付いてくださいよ!」
「えー、俺のせい? おまえだって気付かなかったくせに」
はあ、とウタは深く溜め息をついた。
道は始めからそこにあった。自分たちのあれこれは、見事徒労に終わったわけだ。
「もう、いいから早く帰りましょう。今の子たち、今度街で見かけたら謝らなきゃ」
「いや、ありがてえな。転移魔法より、媒体使って道開く方が楽だ」
彼は嬉々として立ち上がり、杖を拾った。
ウタがめくれ上がった胸元を直し、腰紐を結んでいると、傍らに立った男から額に軽いキスが降りてくる。
「帰ったら、ゆっくり続きしような」
「回復してからですよ」
ウタは呆れたように眉根を寄せて答えた。
男が外界への道を開くための呪文を唱え始める。
鏡が発する白い光が、眩く二人を包み込んでいく。
「ーーあ」
鏡に手のひらを押し当てた男が、ぽかんと口を開けた。
ウタは眩しさに目を眇めながら眉を寄せる。
「どうしました? まだ何か?」
「外と繋いだのはいいんだけどさ。この鏡、一方通行だ」
神々しく照らし出されたまま、彼は凛とした横顔で言い放った。
一方通行。
先ほどの女性たちが向こう側から入ってきたということは、こちらから外界へは出られない仕組みなのだろう。
男は頭を掻いた。
「あーあ、しまったなぁ。今ので残りの魔力半分使っちまった」
「……って、ことは?」
おそるおそる男の顔を見る。
「ふりだしに戻る。ウタ、股開け」
「もうやだぁー!」
ウタの悲鳴に驚いたのか、先ほど放した魔物たちが一斉に飛び立っていった。
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