その片思いが行き着く先は

自分の容姿に自信が無い。それだけで学生の内はとりあえず彼女なんて出来ない、そう思っていた。

でも原因は自分の容姿だけじゃないって事は解ってる。
だって自分と似たようなレベルの容姿でも彼女がいる同級生はいる。
単純に自分のコミュ力が低い、それと……話しかけた相手に嫌われ、勇気を出した結果クラスの殆どが自分を見下ろし見下すような態度を取られるのが怖かった。

だから、好きな人に話しかけようとする勇気なんて一ミリも出ない。
同じクラスだから遠目で眺めているだけで十分だった。

それでも運命の、それとも神のいたずらか?
いいや、正確には父さんの考えによって、今俺の目の前にこの先殆ど関わることが無いであろう美女が座っていた。
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