52 / 108
第三章 金玉、ふたなりになるのこと
52 道端で妙なフェチイベントがはじまるのこと
しおりを挟む
さて一行は、桃花村を旅立ち、街路に出た。
村長は「これは去年の冷凍じゃけど、まだ大丈夫だろう」といって、贈答用の蟠桃をお土産にくれた。
布で包まれた桃が、桐の箱に入っている。
説明書きには「賞味期限は百万年ですが、お早めにお召し上がりください。冷蔵庫で冷やすと美味しいです」と書いてある。
「これを帝のところへ持っていけばいいんじゃないの。
不老長寿に効果があるっていうんだから、きっと子授けにもよさそうだよ」
金玉は、桃の箱を抱えていった。
「だよなあ。それに、このすっぽん水晶の玉もあるし。
これを持っていけば、帝も納得するだろうぜ」
肝油も同意する。
「じゃあ、この西風大王のお札を使って、都に戻るか」
申陽がチートアイテムを使って冒険の旅を終えようとした途端――。
「た、助けてくれぇ……」
道端から、弱々しい声がした。
やせこけた老人が、ウミだらけの左腕を突き出して、哀れっぽくこちらを見ている。
「おじいさん、どうしたの」
金玉はさっそく反応した。募金のお願いがあると断れないタイプだ。
「見ての通り、わしは病で死にそうなんですじゃ。お願いだから……」
「ほらよ、じじい」
肝油は金を渡そうとしたが、すぐに断られた。
「そんなもんはいらん! わしがほしいのは健康なんじゃ。だから……」
「では、薬をやろう」
申陽は、以前、熱病にかかった金玉のための薬を出したが、それも断られた。
「いやちがう! そんな薬じゃ治らん」
「これ、仙人さまが食べる蟠桃ってモモだよ。これを……」
金玉がいったが、それも断られた。
「わしは桃アレルギーなんじゃ。だから、だから……わしの腕をなめてくれっ!」
皮膚病の老人は、金玉の前にぬっと左腕をつきだした。
――この国では、昔から「皮膚病は他人になめてもらえば治る」という言い伝えがある!
「ハッ、なにを贅沢いってやがる。おれたちだってなめてもらってないんだぞ」
肝油は金玉の肩を抱き、その場を立ち去ろうとした。
「なめれば治るの?」
金玉は老人をちょっとかわいそうに思っていた。
「金玉、そんなものは迷信だ! なめて治るなら、この世に皮膚病の薬はいらないよ」
申陽は、なにやら得体のしれないイベントルートに踏み込もうとする金玉を必死に止めた。
「……今すぐ浄土に送ってやらあ。そうすれば満足だろ?」
肝油は、側にあった大きな岩をよっこいしょとかついだ。
「ひいいっ」
「肝油、やめてよ! 腕をなめるだけだろ」
金玉は老人の腕をとり、ぺろっとなめた。
――なんということだろうか!
金玉がなめた部分は、あっという間に皮膚が再生して、赤子のような肌になった。
「おおおっ……治った! 治ったあぁぁ……」
老人はむせび泣きして、ぼたぼたと涙をこぼしている。
申陽と肝油も、さすがに驚いた。
「わあ、すごい! じゃあ、ぜんぶなめてあげるね」
金玉は誤解されかねないセリフをいって、老人の腕に口を近づけた。
彼は目を閉じ、老人のウミだらけの腕をちろちろと舐めていく。
「んっ…………ねえ、どう? ……治ってる?」
みるみるうちに皮膚が再生していくが、申陽と肝油はまるで納得できなかった。
――なんだこれは? 広義の寝取られイベントなのか? ああ、私の尊い金玉が……。
――クソっ! そんなになめたいのなら、おれのをなめろっ!
しばらくして、老人の腕はすっかり良くなった。
「ありがとう、ありがとうございます……この御恩は生涯忘れません……」
「よかったね」
「つきましては……」
老人は立ち上がり、後ろを向いて腰ひもを解きはじめた。
金玉も、さすがにギョッとした。
その汚い尻からは、じゃがいもくらいの腫物がだらりと垂れ下がっている。
重度の痔瘻なのだろう。
「この腫物も、きっとあなたさまになめてもらえれば……ぐがっ」
肝油が老人の頭をぶん殴った。
「こいつはただの変態ジジイだ! どうせおったててるに違いねえぜ」
肝油は老人の前を改めたが、それは冷蔵庫の隅で忘れ去られた、しなびたエノキ茸のごとくであった。
「金玉! 昔、ある国の王が『わしの痔をなめた者には馬車を贈る』といったが、それでもなめる者はいなかったんだ。
たとえ王であっても、タダでなめてくれとはいえないし、古来から誰もそんなことはしなかったんだ――もういこう! 腕を治しただけで、十分な功徳だよ」
「お、お願いですじゃ。わしはもう、この腫物に何十年も悩まされてきたんじゃ。
痛うて痛うて、ろくろく座れもしませんし。あなた様なら、きっとわしを救えるはず……」
老人はひいひい泣きながら、金玉に泣きついた。
「ジジイ、わきまえろ! 他人に頼んでいいことと悪いことがあるだろうが!」
「なめれば治るって……」
心優しい金玉も、さすがに戸惑った。
「――やめてくれっ、金玉! 君にそんなことはさせられない」
申陽は大声で叫んだ。
――かなりの重症だが、手術すれば治らないこともない。だが……。
実は申陽には、あるたくらみがあったのだ!
「なあ金玉、私がなめるからそれでいいだろう? 他人になめてもらえばいいんだから」
「いや、わしはこの人が……」
申陽は、老人の弱々しい抵抗を無視して続けた。
「そうしたら、私にご褒美をおくれ。『この汚らわしい化け物め、よくそんなことするな』と私を氷のように冷たい目で見てくれ。そして、その足でぎゅっと私を踏んでほしい。
そのあとに『そんなになめたきゃ、ぼくのをなめなよ』と命令して、君の足の指をすべて舐めさせてくれ。さらに『どっちがおいしい?』と問いかけてほしいんだ」
申陽は、やたらと詳細なシチュエーション設定をするのだった。
「まあ、それなら……じゃあ、このおじいさんをなめなよ、エテ公!」
金玉はだんだん毒されてきたのか、申陽の提案を受け入れるのであった。
「ああ、私は金玉さまの奴隷です! ご命令にはなんでも従います。さあ、ご老人、どうぞリラックスして」
「い……、いや……あんたはいいよ……」
老人は脅えてあとじさった。
「私は金玉に踏まれたいんだ! 大人しくしてくれ!」
申陽は老人の尻をつかみ、その間に顔を埋めようと――フッと、老人の姿が消えた。
「な、なんだぁっ?」
肝油は、人間消失にびっくりしてしまった。
「――わしはここだ」
金玉たちの背後に、堂々たる長身の、白く長いひげを生やし、杖をついた老人がいた。
その身なりはとても立派で、流れるような絹服に、錦の金の帯をしめている。
「我が名は太上老君。そなたたちがわしを探していると、風の噂できいていた」
「あ、あなたが仙人さま?」
金玉は、忘れかけていた旅の目的を思い出すのであった。
確か、太上老君なら子授けの薬をつくれるだろう、とかなんとか……。
「さよう。そなたの心が清らかであることを知った。
皇帝に世継ぎが生まれなければ、天下動乱になるやもしれぬ。
わしが協力してやろう」
「わあ、ありがとうございます!」
金玉は喜んでいたが、その背後では、
――試すったって、何か他の方法があるだろうが、変態ジジイ!
――私が金玉に踏まれるはずだったのに、どうしてくれるんだ!
という怨嗟の声がうずまいていた。
Leck mich im Arsch!
これはモーツァルト作曲のタイトルを書いてるだけなので、不健全でもなんでもない!
以下、次号!
村長は「これは去年の冷凍じゃけど、まだ大丈夫だろう」といって、贈答用の蟠桃をお土産にくれた。
布で包まれた桃が、桐の箱に入っている。
説明書きには「賞味期限は百万年ですが、お早めにお召し上がりください。冷蔵庫で冷やすと美味しいです」と書いてある。
「これを帝のところへ持っていけばいいんじゃないの。
不老長寿に効果があるっていうんだから、きっと子授けにもよさそうだよ」
金玉は、桃の箱を抱えていった。
「だよなあ。それに、このすっぽん水晶の玉もあるし。
これを持っていけば、帝も納得するだろうぜ」
肝油も同意する。
「じゃあ、この西風大王のお札を使って、都に戻るか」
申陽がチートアイテムを使って冒険の旅を終えようとした途端――。
「た、助けてくれぇ……」
道端から、弱々しい声がした。
やせこけた老人が、ウミだらけの左腕を突き出して、哀れっぽくこちらを見ている。
「おじいさん、どうしたの」
金玉はさっそく反応した。募金のお願いがあると断れないタイプだ。
「見ての通り、わしは病で死にそうなんですじゃ。お願いだから……」
「ほらよ、じじい」
肝油は金を渡そうとしたが、すぐに断られた。
「そんなもんはいらん! わしがほしいのは健康なんじゃ。だから……」
「では、薬をやろう」
申陽は、以前、熱病にかかった金玉のための薬を出したが、それも断られた。
「いやちがう! そんな薬じゃ治らん」
「これ、仙人さまが食べる蟠桃ってモモだよ。これを……」
金玉がいったが、それも断られた。
「わしは桃アレルギーなんじゃ。だから、だから……わしの腕をなめてくれっ!」
皮膚病の老人は、金玉の前にぬっと左腕をつきだした。
――この国では、昔から「皮膚病は他人になめてもらえば治る」という言い伝えがある!
「ハッ、なにを贅沢いってやがる。おれたちだってなめてもらってないんだぞ」
肝油は金玉の肩を抱き、その場を立ち去ろうとした。
「なめれば治るの?」
金玉は老人をちょっとかわいそうに思っていた。
「金玉、そんなものは迷信だ! なめて治るなら、この世に皮膚病の薬はいらないよ」
申陽は、なにやら得体のしれないイベントルートに踏み込もうとする金玉を必死に止めた。
「……今すぐ浄土に送ってやらあ。そうすれば満足だろ?」
肝油は、側にあった大きな岩をよっこいしょとかついだ。
「ひいいっ」
「肝油、やめてよ! 腕をなめるだけだろ」
金玉は老人の腕をとり、ぺろっとなめた。
――なんということだろうか!
金玉がなめた部分は、あっという間に皮膚が再生して、赤子のような肌になった。
「おおおっ……治った! 治ったあぁぁ……」
老人はむせび泣きして、ぼたぼたと涙をこぼしている。
申陽と肝油も、さすがに驚いた。
「わあ、すごい! じゃあ、ぜんぶなめてあげるね」
金玉は誤解されかねないセリフをいって、老人の腕に口を近づけた。
彼は目を閉じ、老人のウミだらけの腕をちろちろと舐めていく。
「んっ…………ねえ、どう? ……治ってる?」
みるみるうちに皮膚が再生していくが、申陽と肝油はまるで納得できなかった。
――なんだこれは? 広義の寝取られイベントなのか? ああ、私の尊い金玉が……。
――クソっ! そんなになめたいのなら、おれのをなめろっ!
しばらくして、老人の腕はすっかり良くなった。
「ありがとう、ありがとうございます……この御恩は生涯忘れません……」
「よかったね」
「つきましては……」
老人は立ち上がり、後ろを向いて腰ひもを解きはじめた。
金玉も、さすがにギョッとした。
その汚い尻からは、じゃがいもくらいの腫物がだらりと垂れ下がっている。
重度の痔瘻なのだろう。
「この腫物も、きっとあなたさまになめてもらえれば……ぐがっ」
肝油が老人の頭をぶん殴った。
「こいつはただの変態ジジイだ! どうせおったててるに違いねえぜ」
肝油は老人の前を改めたが、それは冷蔵庫の隅で忘れ去られた、しなびたエノキ茸のごとくであった。
「金玉! 昔、ある国の王が『わしの痔をなめた者には馬車を贈る』といったが、それでもなめる者はいなかったんだ。
たとえ王であっても、タダでなめてくれとはいえないし、古来から誰もそんなことはしなかったんだ――もういこう! 腕を治しただけで、十分な功徳だよ」
「お、お願いですじゃ。わしはもう、この腫物に何十年も悩まされてきたんじゃ。
痛うて痛うて、ろくろく座れもしませんし。あなた様なら、きっとわしを救えるはず……」
老人はひいひい泣きながら、金玉に泣きついた。
「ジジイ、わきまえろ! 他人に頼んでいいことと悪いことがあるだろうが!」
「なめれば治るって……」
心優しい金玉も、さすがに戸惑った。
「――やめてくれっ、金玉! 君にそんなことはさせられない」
申陽は大声で叫んだ。
――かなりの重症だが、手術すれば治らないこともない。だが……。
実は申陽には、あるたくらみがあったのだ!
「なあ金玉、私がなめるからそれでいいだろう? 他人になめてもらえばいいんだから」
「いや、わしはこの人が……」
申陽は、老人の弱々しい抵抗を無視して続けた。
「そうしたら、私にご褒美をおくれ。『この汚らわしい化け物め、よくそんなことするな』と私を氷のように冷たい目で見てくれ。そして、その足でぎゅっと私を踏んでほしい。
そのあとに『そんなになめたきゃ、ぼくのをなめなよ』と命令して、君の足の指をすべて舐めさせてくれ。さらに『どっちがおいしい?』と問いかけてほしいんだ」
申陽は、やたらと詳細なシチュエーション設定をするのだった。
「まあ、それなら……じゃあ、このおじいさんをなめなよ、エテ公!」
金玉はだんだん毒されてきたのか、申陽の提案を受け入れるのであった。
「ああ、私は金玉さまの奴隷です! ご命令にはなんでも従います。さあ、ご老人、どうぞリラックスして」
「い……、いや……あんたはいいよ……」
老人は脅えてあとじさった。
「私は金玉に踏まれたいんだ! 大人しくしてくれ!」
申陽は老人の尻をつかみ、その間に顔を埋めようと――フッと、老人の姿が消えた。
「な、なんだぁっ?」
肝油は、人間消失にびっくりしてしまった。
「――わしはここだ」
金玉たちの背後に、堂々たる長身の、白く長いひげを生やし、杖をついた老人がいた。
その身なりはとても立派で、流れるような絹服に、錦の金の帯をしめている。
「我が名は太上老君。そなたたちがわしを探していると、風の噂できいていた」
「あ、あなたが仙人さま?」
金玉は、忘れかけていた旅の目的を思い出すのであった。
確か、太上老君なら子授けの薬をつくれるだろう、とかなんとか……。
「さよう。そなたの心が清らかであることを知った。
皇帝に世継ぎが生まれなければ、天下動乱になるやもしれぬ。
わしが協力してやろう」
「わあ、ありがとうございます!」
金玉は喜んでいたが、その背後では、
――試すったって、何か他の方法があるだろうが、変態ジジイ!
――私が金玉に踏まれるはずだったのに、どうしてくれるんだ!
という怨嗟の声がうずまいていた。
Leck mich im Arsch!
これはモーツァルト作曲のタイトルを書いてるだけなので、不健全でもなんでもない!
以下、次号!
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―
無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」
卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。
一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。
選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。
本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。
愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。
※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。
※本作は織理受けのハーレム形式です。
※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王
ミクリ21
BL
姫が拐われた!
……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。
しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。
誰が拐われたのかを調べる皆。
一方魔王は?
「姫じゃなくて勇者なんだが」
「え?」
姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?
黒に染まる
曙なつき
BL
“ライシャ事変”に巻き込まれ、命を落としたとされる美貌の前神官長のルーディス。
その親友の騎士団長ヴェルディは、彼の死後、長い間その死に囚われていた。
事変から一年後、神殿前に、一人の赤子が捨てられていた。
不吉な黒髪に黒い瞳の少年は、ルースと名付けられ、見習い神官として育てられることになった。
※疫病が流行るシーンがあります。時節柄、トラウマがある方はご注意ください。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる