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第四章 婿取り合戦がはじまるのこと
65 帝は神仙たちを天界に追いやるのこと
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帝と丞相はドネルサンドを持って、老人たちのところに戻った。
酒を盃につぎ、皿に食べ物をのせて、側においておく。
しばらくすると、老人たちは酒をのみ、ドネルサンドをほおばりはじめた。
「やつらは碁を打つのに忙しくて、腹が減っていたのではないか?」
「しっ、お静かに! こういう時は黙っておくものですぞ」
帝はしぶしぶ丞相のいうことに従う。
ぱちん、ぱちんと碁の音が響く。
何もすることがない……。
――帝は、ついつい金玉のことを考えるのであった。
そもそも、なぜ余はこのようにバカらしい婿取り合戦に参加しているのだ。
金玉を押し倒して、そのまま既成事実を作ってしまえばいいではないか。
そもそも余は初めから、金玉に我慢しっぱなしであったわ。
あやつを抱いて命が縮まろうが、かまわぬではないか。
それに寝台で組み敷いて、何もしなかった男/女はあやつが初めてだ!
なんだというのだ。衆人環視であろうが、余が萎えることなどあるまいに。
――およそ、禁欲とはほど遠いことを考えるのであった。
そして、愚かしい禁欲の誓いだ。
禁欲でテストステロン値が高まるのかどうか、それさえも曖昧ではないか!
華駄は、余に控えろといっておった。
健康にもよかろうかという心はあったが……苛々してたまらんな!
早く金玉をひれふさせて、前にも後ろにも子種を注いでやりたいわ。
まったく、余は何をしておるのだ? らしくもない。
さっさと股をこじ開ければよかろうに!
……だって、金玉きゅんに嫌われたくないぴょん☆
いつの間にか瞑想状態に入っていた帝は、透徹した心理状態で、己の内なる声を聞いた。
――まさか、この余が、たった一人の男/女の機嫌を気にしていたというのか?
この大糖帝国の皇帝が? 余が……そんな……。
なるほど、そうか。これが恋というものなのだな。
帝は、己の金玉への恋心を、改めて自覚したのであった。
「ところでなあ、北斗」
「なんだ、南斗」
老人たちが話しはじめた。
「こんなにも食べ物をもらったんだから、なにかお返しをしないとなあ」
「そうだのう」
「おい、そこの者。名前と年齢は?」
南斗のほうが、帝にたずねた。
「我が名は張天佑《ちょうてんゆう》。二十九歳だ」
帝が親からつけてもらった本名は、けっこう平凡なものだった。「天の助けを得られる」という意味がある。
「なるほど。えーと……」
南斗は、なにやら帳簿を出してきて、ぱらぱらとめくった。
「ん? おまえは二十九歳で死ぬことになっておるな。なぜまだ生きておる?」
太上老君の仙丹を飲んだために、死を免れたのだろう。
「二十九歳といっても、二十九歳と十二か月にはまだでございますよ」
丞相は「北斗は死、南斗は生を司る神だ。きっとこれは寿命に関することだな」と推察し、話をうまい方向に持っていこうとした。
「まあ、そうだの。では、二を三に書き換えて、おまえの寿命を十年延ばしてやろう」
「及ばずながら、私めが筆記をいたしましょう。お着物が墨で汚れるといけませんからな」
「うむ、まかせた」
丞相は帳簿をうけとり、二の字の上の線を書き足し、間にななめに線を入れ、下が「日」の字になるようにして、無理矢理「百」の字にしてしまった。
――よし、これで帝は百十九歳のお命となったぞ!
天下の名宰相にしては、考えることがセコすぎるのではないだろうか?
「では、墨がかわくまでしばらくお待ちください」
「……それより、余は星辰の碁石をもらいたいのだが」
帝は、本来の目的を忘れてはいなかった。
「それは困るぞ。碁が打てなくなるじゃないか」
これは南斗である。
「だいたい、碁石なんてどうするのだ。そのへんで買ったらよかろうが」
これは北斗である。
「結婚相手の親が、星辰の碁石をもってこなければ、結婚は許さぬというのだ」
帝は正直なところを伝えた。
「フン、どうやらおまえさん、娘にのぼせあがっておるようじゃな」
北斗は、結婚相手を女だと思い込んでいるようであった。
まあ、それは当然だが。
「なんだとっ!」
「女の欲望は尽きぬのだ。碁石がほしいといった次は、
新しい刺繍の靴がほしいだの、ブランドものの羽衣がほしいだの、
使いもしないホーロー鍋がほしいだの、あれやこれや欲しがるんだ」
「そうそう。結婚前からそんな甘いことでどうする?
最初が肝心だぞ。茶器セットでも渡して、お茶を濁しておけばよかろう」
どうやら、これは南斗なりのジョークであるらしい……。
老人たちは、下らないダジャレでげらげらと笑いはじめた。
――帝は、ハタと気づいた。
そういえば、金玉は余に何もねだったことがないな。
蓬莱の玉の枝でも、火鼠の皮衣でも、なんだって買ってやるのに。なんと無欲なのだろう。
それは金玉の望みが「満月の呪いを解きたい」とか、そっち系であったためであろうが。
――清らかで美しい心の金玉を愚弄するとは、許せぬ!
帝はすっくと立って、剣を抜いた。
「どうやらきさまら、人間の運命を司っている神仙らしいな。
そんなやつらが、酒がほしいだの肉がほしいだの、ワイロを要求するとはな!」
それは……その通りであった。
「さらに! 職務を放り出し、碁にうつつを抜かすとは何たることだ!
星々の運行を乱し、人々の運命をもてあそんだ罪は重いぞ!」
「へ、陛下! この碁石は、死と生を表しております。
彼らはただ碁を打っているように見えますが、
これは、陰と陽が生成消滅《せいせいしょうめつ》する様子をえがいた、象徴的な設定となっており……」
「ゴタクはどうでもいいっ!」
帝はさっと剣をふるい、ぶあつい碁盤を真っ二つにした。
――彼は文武両道で、しかも禁欲生活でイライラしきっていたのである!
「ひいいっ」
「こ、殺さないでくれっ」
北斗は、死の神なのに命乞いをした。
「さっさと天界に戻れ! 二度と人間をたぶらかすでないぞ!」
「わ、わかった」
「死にたくない!」
老人たちは帳簿をもって、ほうほうの態で逃げていくのであった。
「……お、おお! さすがは陛下。これで星辰の碁石が手に入りましたな」
丞相は、ざかざかと碁石を集めはじめた。
「そんなもの、捨ておけ! 運命は自らが切り開くものだ」
「は、はあ……」
「金玉の愛は、余の力だけで手に入れてみせる!」
「ぎ、御意にござります」
帝と丞相は、早々に都へと戻るのであった。
以下、次号!
酒を盃につぎ、皿に食べ物をのせて、側においておく。
しばらくすると、老人たちは酒をのみ、ドネルサンドをほおばりはじめた。
「やつらは碁を打つのに忙しくて、腹が減っていたのではないか?」
「しっ、お静かに! こういう時は黙っておくものですぞ」
帝はしぶしぶ丞相のいうことに従う。
ぱちん、ぱちんと碁の音が響く。
何もすることがない……。
――帝は、ついつい金玉のことを考えるのであった。
そもそも、なぜ余はこのようにバカらしい婿取り合戦に参加しているのだ。
金玉を押し倒して、そのまま既成事実を作ってしまえばいいではないか。
そもそも余は初めから、金玉に我慢しっぱなしであったわ。
あやつを抱いて命が縮まろうが、かまわぬではないか。
それに寝台で組み敷いて、何もしなかった男/女はあやつが初めてだ!
なんだというのだ。衆人環視であろうが、余が萎えることなどあるまいに。
――およそ、禁欲とはほど遠いことを考えるのであった。
そして、愚かしい禁欲の誓いだ。
禁欲でテストステロン値が高まるのかどうか、それさえも曖昧ではないか!
華駄は、余に控えろといっておった。
健康にもよかろうかという心はあったが……苛々してたまらんな!
早く金玉をひれふさせて、前にも後ろにも子種を注いでやりたいわ。
まったく、余は何をしておるのだ? らしくもない。
さっさと股をこじ開ければよかろうに!
……だって、金玉きゅんに嫌われたくないぴょん☆
いつの間にか瞑想状態に入っていた帝は、透徹した心理状態で、己の内なる声を聞いた。
――まさか、この余が、たった一人の男/女の機嫌を気にしていたというのか?
この大糖帝国の皇帝が? 余が……そんな……。
なるほど、そうか。これが恋というものなのだな。
帝は、己の金玉への恋心を、改めて自覚したのであった。
「ところでなあ、北斗」
「なんだ、南斗」
老人たちが話しはじめた。
「こんなにも食べ物をもらったんだから、なにかお返しをしないとなあ」
「そうだのう」
「おい、そこの者。名前と年齢は?」
南斗のほうが、帝にたずねた。
「我が名は張天佑《ちょうてんゆう》。二十九歳だ」
帝が親からつけてもらった本名は、けっこう平凡なものだった。「天の助けを得られる」という意味がある。
「なるほど。えーと……」
南斗は、なにやら帳簿を出してきて、ぱらぱらとめくった。
「ん? おまえは二十九歳で死ぬことになっておるな。なぜまだ生きておる?」
太上老君の仙丹を飲んだために、死を免れたのだろう。
「二十九歳といっても、二十九歳と十二か月にはまだでございますよ」
丞相は「北斗は死、南斗は生を司る神だ。きっとこれは寿命に関することだな」と推察し、話をうまい方向に持っていこうとした。
「まあ、そうだの。では、二を三に書き換えて、おまえの寿命を十年延ばしてやろう」
「及ばずながら、私めが筆記をいたしましょう。お着物が墨で汚れるといけませんからな」
「うむ、まかせた」
丞相は帳簿をうけとり、二の字の上の線を書き足し、間にななめに線を入れ、下が「日」の字になるようにして、無理矢理「百」の字にしてしまった。
――よし、これで帝は百十九歳のお命となったぞ!
天下の名宰相にしては、考えることがセコすぎるのではないだろうか?
「では、墨がかわくまでしばらくお待ちください」
「……それより、余は星辰の碁石をもらいたいのだが」
帝は、本来の目的を忘れてはいなかった。
「それは困るぞ。碁が打てなくなるじゃないか」
これは南斗である。
「だいたい、碁石なんてどうするのだ。そのへんで買ったらよかろうが」
これは北斗である。
「結婚相手の親が、星辰の碁石をもってこなければ、結婚は許さぬというのだ」
帝は正直なところを伝えた。
「フン、どうやらおまえさん、娘にのぼせあがっておるようじゃな」
北斗は、結婚相手を女だと思い込んでいるようであった。
まあ、それは当然だが。
「なんだとっ!」
「女の欲望は尽きぬのだ。碁石がほしいといった次は、
新しい刺繍の靴がほしいだの、ブランドものの羽衣がほしいだの、
使いもしないホーロー鍋がほしいだの、あれやこれや欲しがるんだ」
「そうそう。結婚前からそんな甘いことでどうする?
最初が肝心だぞ。茶器セットでも渡して、お茶を濁しておけばよかろう」
どうやら、これは南斗なりのジョークであるらしい……。
老人たちは、下らないダジャレでげらげらと笑いはじめた。
――帝は、ハタと気づいた。
そういえば、金玉は余に何もねだったことがないな。
蓬莱の玉の枝でも、火鼠の皮衣でも、なんだって買ってやるのに。なんと無欲なのだろう。
それは金玉の望みが「満月の呪いを解きたい」とか、そっち系であったためであろうが。
――清らかで美しい心の金玉を愚弄するとは、許せぬ!
帝はすっくと立って、剣を抜いた。
「どうやらきさまら、人間の運命を司っている神仙らしいな。
そんなやつらが、酒がほしいだの肉がほしいだの、ワイロを要求するとはな!」
それは……その通りであった。
「さらに! 職務を放り出し、碁にうつつを抜かすとは何たることだ!
星々の運行を乱し、人々の運命をもてあそんだ罪は重いぞ!」
「へ、陛下! この碁石は、死と生を表しております。
彼らはただ碁を打っているように見えますが、
これは、陰と陽が生成消滅《せいせいしょうめつ》する様子をえがいた、象徴的な設定となっており……」
「ゴタクはどうでもいいっ!」
帝はさっと剣をふるい、ぶあつい碁盤を真っ二つにした。
――彼は文武両道で、しかも禁欲生活でイライラしきっていたのである!
「ひいいっ」
「こ、殺さないでくれっ」
北斗は、死の神なのに命乞いをした。
「さっさと天界に戻れ! 二度と人間をたぶらかすでないぞ!」
「わ、わかった」
「死にたくない!」
老人たちは帳簿をもって、ほうほうの態で逃げていくのであった。
「……お、おお! さすがは陛下。これで星辰の碁石が手に入りましたな」
丞相は、ざかざかと碁石を集めはじめた。
「そんなもの、捨ておけ! 運命は自らが切り開くものだ」
「は、はあ……」
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以下、次号!
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