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第五章 天の川に引き離された恋人たちのこと
82 金玉は結婚前夜、ものおもいにふけるのこと
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――いよいよ、嫁入り前夜である。
金玉は庭に出て、夜空を見上げた。
空には天の川がかかっている。
金玉は、牽牛と織女の七夕伝説を思い出した。
――あの二人は離れ離れになったけど、一年に一度は会えるんだ。でも、ぼくは……。
あれ以降、金玉は申陽とは会っていない。肝油も同じだ。
身の周りでは、嫁入りの準備が粛々と進められていった。
そして、明日は上弦の月、とうとう嫁入りの日だ。
「金玉、どうしたの」
母、香月が庭にやってきた。
「お嫁入りが不安なの?」
「うう、そんなことないよ。大丈夫」
金玉は、努めてほがらかに返事した。
「ねえ、金玉。人の運命というものは、ままならないものよ。
いつどこで、どういうことが起こるのか、誰にもわからないの」
「うん……」
「もしかしたら、今あなたは、つらい気持ちなのかもしれないわ。
でも、いつかは、これで良かったと思う時がくるかもしれないでしょう?」
「そうだね」
金玉は、母は自分を心配しているのだろうと思った。
「人の性癖も、運命と同じようなもの……自分ではどうすることもできないのよ」
「えっ?」
「あの申陽さんはね、本物の男色家よ。
優しいかもしれないけど、内心ではあなたの胸を見て『ふたなり……う~ん』と思ってるのよ。
お母さまにはわかるの。
肝油さんは、ふたなりはオッケーだけど、でも自分から率先してふたなりで画像検索することもないタイプね。
でも帝はちがうわ。あの人、もともと両刀使いなんでしょう。
今まで妃を抱く機会が多かったかもしれないけど、それは子づくりのためよ。本当は、男も女も大好きなの。両方あればもっといいのよ」
今まで修羅の道を歩いてきた香月は、恐ろしいまでの慧眼を備えていたが、金玉には話の半分ものみこめなかった。
「せっかく嫦娥さまがふたなりにして下さったんだし、子どもを欲しがってる帝と添い遂げるのも、悪くないんじゃないのかしら?」
これなら、わかる。
「これもご縁だと思って、帝に仕えよ」ということだろう。
そう、天佑は確かにぼくを大切にしてくれてる。
肝油を逮捕するとか、やりすぎなところもあるけど……。
「お母さま、ありがとう。ぼく、もう大丈夫だよ」
*
金玉は座敷牢のある自室に向かった。
今まで満月の夜は、ずっとこの中に隠れていた。だけど、もうびくびくすることはないんだ。きっと帝が守ってくれる。
この部屋とも、明日でお別れか……。
金玉がそろそろ眠ろうと思った時、トン、トンと、窓に何か当たる音がする。
――なんだろう?
窓をひらくと、疾風のように黒い影がとびこんできた。
――肝油!
それはいつもの帽子をかぶった、生傷だらけの肝油だった。
そして、口をふさがれた。
「金玉、静かにできるか?」
金玉はうなずく。すると、口から手が離れた。
「どうしたの、そのケガ。早く手当てしないと!」
「今まで、牢屋にとっつかまってたんだよ。
なかなかのおもてなしだったなァ」
きっと彼は、過酷な対応を受けていたのだろう。
「ひどい! ぼく、帝にちゃんと言うから」
「いや、そんなことはどうでもいい」
「――あっ?」
金玉は肝油に抱きかかえられ、寝台にどさっと投げ出された。
「聞いてくれ。おれは金玉とは結婚できない。
だけど、本気でおめえを愛しているんだ!」
「う、うん……」
金玉にも、それはよくわかっていた。
「一度でいい。想いを遂げさせてくれ!」
肝油は、金玉の頬をなでた。
「――いやか?」
明日、ぼくは結婚するんだ。
こんなことしちゃいけない。でも……。
金玉は、自分にふれる肝油の手に、そっと自分の手を重ねた。
「肝油が、ぼくの運命の人……なの?」
「ああ、そうだぜ」
肝油は承諾の合図ととったのか、金玉をやさしく押し倒した。
そして、金玉の首筋に舌をはわせていく。
「ん、肝油……」
金玉は、いまや抵抗する気はなかった。
そして、空をさまよわせた手で、肝油の頭を抱きかかえようと――ずるっと。
肝油の帽子が落ちた。
そこには、イナゴの大群に襲われたかのごとき、草木の一本も生えぬ頭頂部があった。
いや、見よや。
あの虹のごとくかかる長毛を。まだ希望が残されている証ではないのか。
――否!
それは側面の毛をかぶせただけにすぎぬ。
将軍は捲土重来せんと欲しているのか?
だが兵は倒れ、矛は折れ、矢は尽き、死屍累々たるありさまは、隠しようもない……。
――読者諸兄はお気づきであったろうか?
これまで彼が、兜、帽子、料理用フキン、ナイトキャップなど、常に何かをかぶっていたことを!
「肝油……それ……」
「えっ? い、いやっ、あの……」
金玉の視線に気づいた肝油は、声が裏返ってしまった。
「だ、だから、男はよ……男性ホルモンの影響で……わかるだろ?」
「ごめん、どいて」
金玉はいって、ぐっと肝油をおしのけた。
これまで金玉は「肝油は好きだけど、なぜだか身を任せたくない」と思っていた。
いま、その理由が白日のもとにさらされた!
「か、隠してたわけじゃねえんだ。ただ、おれは……」
「安心してよ。肝油を許してくれるよう、帝にちゃんと言っとくから」
肝油は、その黒龍江に吹きつける北風よりも、なお冷たい声に慄然とした。
「なあ、おい、勘弁してくれよ……。
さっきまで、すげえ良いムードだったろ。
おれたちには、きっと運命的な絆があるんだよ!」
「そうだね。ぼくたち、きっと一生の親友になれるよ」
――一生、お友だちでいましょう。
「おい、金玉。よく聞け!
男ってのは、髪の量で決まるんじゃない! ハートで決まるんだ!」
肝油は、人間としては全面的に同意せざるをえないことをいった。
「ぼく、もう眠たいんだ。悪いけど、帰ってくれない?」
肝油は肩をぶるぶる震わせ、立ち上がった。
頭のてっぺんから湯気が出ている。
髪の毛にとても悪そうだ。
だがそれでも肝油は、入ってきた窓から出ていった。
外からは、fuckingだのshitだのの単語が聞こえてくる。
やがて、その声も遠くなっていった。
「金玉、ちょっとマズいピョン」
兎児は、寝台の下からごそごそ出てきた。
「え、どうして? ぼく、貞節を守ったよ」
「それってルッキズムだピョン。髪の量で人を差別してるピョン。
ヘイト描写だ、禿頭差別主義者だっていわれかねないピョン」
「だって、その気になれないんだもの」
さらに金玉は、美少年の残酷さをあらわにした。
「HAGEが、ぼくの運命の人? ありえないよ」
注・育毛にチャレンジすることを選択した人、の意味。
――生理的に無理なの。
「……こ、これはこの国の伝統なんだピョン!
髪は、子孫とのつながりを表すとされていて、髪がとだえることは、家系がとだえることだといって、とても不吉視されたんだピョン。
だから金玉が、ふさふさな夫を求めるのは、当然なんだピョン。
そういうFT設定なんだピョン!」
「兎児くん、なにいってるの?」
「妖怪、歩利之がやってこないように、おまじないだピョン。
も、もう寝るピョン。明日は結婚式だピョン!」
「うん、そうだね」
金玉と兎児は、すやすやと眠りにつくのであった……。
以下、次号!
金玉は庭に出て、夜空を見上げた。
空には天の川がかかっている。
金玉は、牽牛と織女の七夕伝説を思い出した。
――あの二人は離れ離れになったけど、一年に一度は会えるんだ。でも、ぼくは……。
あれ以降、金玉は申陽とは会っていない。肝油も同じだ。
身の周りでは、嫁入りの準備が粛々と進められていった。
そして、明日は上弦の月、とうとう嫁入りの日だ。
「金玉、どうしたの」
母、香月が庭にやってきた。
「お嫁入りが不安なの?」
「うう、そんなことないよ。大丈夫」
金玉は、努めてほがらかに返事した。
「ねえ、金玉。人の運命というものは、ままならないものよ。
いつどこで、どういうことが起こるのか、誰にもわからないの」
「うん……」
「もしかしたら、今あなたは、つらい気持ちなのかもしれないわ。
でも、いつかは、これで良かったと思う時がくるかもしれないでしょう?」
「そうだね」
金玉は、母は自分を心配しているのだろうと思った。
「人の性癖も、運命と同じようなもの……自分ではどうすることもできないのよ」
「えっ?」
「あの申陽さんはね、本物の男色家よ。
優しいかもしれないけど、内心ではあなたの胸を見て『ふたなり……う~ん』と思ってるのよ。
お母さまにはわかるの。
肝油さんは、ふたなりはオッケーだけど、でも自分から率先してふたなりで画像検索することもないタイプね。
でも帝はちがうわ。あの人、もともと両刀使いなんでしょう。
今まで妃を抱く機会が多かったかもしれないけど、それは子づくりのためよ。本当は、男も女も大好きなの。両方あればもっといいのよ」
今まで修羅の道を歩いてきた香月は、恐ろしいまでの慧眼を備えていたが、金玉には話の半分ものみこめなかった。
「せっかく嫦娥さまがふたなりにして下さったんだし、子どもを欲しがってる帝と添い遂げるのも、悪くないんじゃないのかしら?」
これなら、わかる。
「これもご縁だと思って、帝に仕えよ」ということだろう。
そう、天佑は確かにぼくを大切にしてくれてる。
肝油を逮捕するとか、やりすぎなところもあるけど……。
「お母さま、ありがとう。ぼく、もう大丈夫だよ」
*
金玉は座敷牢のある自室に向かった。
今まで満月の夜は、ずっとこの中に隠れていた。だけど、もうびくびくすることはないんだ。きっと帝が守ってくれる。
この部屋とも、明日でお別れか……。
金玉がそろそろ眠ろうと思った時、トン、トンと、窓に何か当たる音がする。
――なんだろう?
窓をひらくと、疾風のように黒い影がとびこんできた。
――肝油!
それはいつもの帽子をかぶった、生傷だらけの肝油だった。
そして、口をふさがれた。
「金玉、静かにできるか?」
金玉はうなずく。すると、口から手が離れた。
「どうしたの、そのケガ。早く手当てしないと!」
「今まで、牢屋にとっつかまってたんだよ。
なかなかのおもてなしだったなァ」
きっと彼は、過酷な対応を受けていたのだろう。
「ひどい! ぼく、帝にちゃんと言うから」
「いや、そんなことはどうでもいい」
「――あっ?」
金玉は肝油に抱きかかえられ、寝台にどさっと投げ出された。
「聞いてくれ。おれは金玉とは結婚できない。
だけど、本気でおめえを愛しているんだ!」
「う、うん……」
金玉にも、それはよくわかっていた。
「一度でいい。想いを遂げさせてくれ!」
肝油は、金玉の頬をなでた。
「――いやか?」
明日、ぼくは結婚するんだ。
こんなことしちゃいけない。でも……。
金玉は、自分にふれる肝油の手に、そっと自分の手を重ねた。
「肝油が、ぼくの運命の人……なの?」
「ああ、そうだぜ」
肝油は承諾の合図ととったのか、金玉をやさしく押し倒した。
そして、金玉の首筋に舌をはわせていく。
「ん、肝油……」
金玉は、いまや抵抗する気はなかった。
そして、空をさまよわせた手で、肝油の頭を抱きかかえようと――ずるっと。
肝油の帽子が落ちた。
そこには、イナゴの大群に襲われたかのごとき、草木の一本も生えぬ頭頂部があった。
いや、見よや。
あの虹のごとくかかる長毛を。まだ希望が残されている証ではないのか。
――否!
それは側面の毛をかぶせただけにすぎぬ。
将軍は捲土重来せんと欲しているのか?
だが兵は倒れ、矛は折れ、矢は尽き、死屍累々たるありさまは、隠しようもない……。
――読者諸兄はお気づきであったろうか?
これまで彼が、兜、帽子、料理用フキン、ナイトキャップなど、常に何かをかぶっていたことを!
「肝油……それ……」
「えっ? い、いやっ、あの……」
金玉の視線に気づいた肝油は、声が裏返ってしまった。
「だ、だから、男はよ……男性ホルモンの影響で……わかるだろ?」
「ごめん、どいて」
金玉はいって、ぐっと肝油をおしのけた。
これまで金玉は「肝油は好きだけど、なぜだか身を任せたくない」と思っていた。
いま、その理由が白日のもとにさらされた!
「か、隠してたわけじゃねえんだ。ただ、おれは……」
「安心してよ。肝油を許してくれるよう、帝にちゃんと言っとくから」
肝油は、その黒龍江に吹きつける北風よりも、なお冷たい声に慄然とした。
「なあ、おい、勘弁してくれよ……。
さっきまで、すげえ良いムードだったろ。
おれたちには、きっと運命的な絆があるんだよ!」
「そうだね。ぼくたち、きっと一生の親友になれるよ」
――一生、お友だちでいましょう。
「おい、金玉。よく聞け!
男ってのは、髪の量で決まるんじゃない! ハートで決まるんだ!」
肝油は、人間としては全面的に同意せざるをえないことをいった。
「ぼく、もう眠たいんだ。悪いけど、帰ってくれない?」
肝油は肩をぶるぶる震わせ、立ち上がった。
頭のてっぺんから湯気が出ている。
髪の毛にとても悪そうだ。
だがそれでも肝油は、入ってきた窓から出ていった。
外からは、fuckingだのshitだのの単語が聞こえてくる。
やがて、その声も遠くなっていった。
「金玉、ちょっとマズいピョン」
兎児は、寝台の下からごそごそ出てきた。
「え、どうして? ぼく、貞節を守ったよ」
「それってルッキズムだピョン。髪の量で人を差別してるピョン。
ヘイト描写だ、禿頭差別主義者だっていわれかねないピョン」
「だって、その気になれないんだもの」
さらに金玉は、美少年の残酷さをあらわにした。
「HAGEが、ぼくの運命の人? ありえないよ」
注・育毛にチャレンジすることを選択した人、の意味。
――生理的に無理なの。
「……こ、これはこの国の伝統なんだピョン!
髪は、子孫とのつながりを表すとされていて、髪がとだえることは、家系がとだえることだといって、とても不吉視されたんだピョン。
だから金玉が、ふさふさな夫を求めるのは、当然なんだピョン。
そういうFT設定なんだピョン!」
「兎児くん、なにいってるの?」
「妖怪、歩利之がやってこないように、おまじないだピョン。
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