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回想エクスタシー⑤
しおりを挟むされるがままにしていると、僕を裏返して四つん這いにした。僕の背中に水蜜桃を押しつけながら、手を前に回してバナナを愛撫してきた。
強く握りしめられ、こすり上げられる。
御木本先生の前でも同じようにされたことを思い出す。男性を執拗にいたぶり、目の前で体液を吐き出させて、辱めるのだ。
御木本先生は男性への怒りを、そういう形で発散していた。まるで、男をレイプをするように。
どうやら、僕はアグリさんのコンプレックスを刺激してしまったらしい。こういう形でしか男性と関係を結べない。僕がそんな風にとらえている、と誤解されたのだ。今更否定しても、納得しないだろう。
だから、僕は流れに身を任せた。屈辱的な格好で体液を吐き出してしまう、といった仕打ちがお望みなら、叶えてさしあげよう。
僕は下半身に意識を集中させる。アグリさんの責めは執拗だ。放出を急がせるのは、さほど難しくない。
僕は悲鳴を上げながら、自分の掌に体液を吐き出した。大きく息を吐き出し、脱力感にとらわれる。
しかし、アグリさんは背後から離れない。僕のバナナを握ったまま、さらにしごき上げる。痛みを感じるほど、力強く。
最後の一滴を搾り出すと、ようやく解放してくれた。濃厚な責めを受けたせいか、予想以上に消耗度が大きい。僕はベッドに倒れこみ、体力の回復を図る。
アグリさんはタオルで汗を拭うと、あっさりベッドから降りた。
「先にシャワーを使わせてね」
そう言い捨てて、スタスタとバスルームに向かう。
まさか、これで満足した、もう充分、ということか? 僕は少し慌てて、彼女の後を追いかける。ほとんど一緒にバスルームに入る。
「なぁに、私と一緒に入りたいの?」
「これで終わりなんて寂しすぎます。もうワンチャンスをいただけませんか?」
ジッと眼を見て言うと、口元に笑みが浮かんだ。僕はシャワーヘッドをつかみ、素早く掌を洗う。お湯を出して温度を調整する。
「これぐらいで、いかがですか?」彼女に手にあてて、熱さを確認してもらう。「ぼくはただ、アグリさんに楽しんでもらいたいだけなんです」
そう言って、アグリさんの腕にお湯をかけ始める。強すぎず弱すぎず。掌を滑らせながら洗っていく。腕が終わると背後に回って肩、そして背中。よく引き締まったヒップが流れ落ちるお湯を弾く。
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