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悦楽のアクトレス①
しおりを挟むゲス不倫とか電撃引退とか警察沙汰とか、芸能人の下品さとふしだらさばかり取り上げて、マスコミは相変わらず騒がしい。芸能ネタには関心のない僕の耳にまで入ってくる。
「それって、職業差別よ。派手に突出した一部のイメージであって、私を含む大多数は真面目で誠実な人たちだもの。ね、シュウくん、そう思うでしょ」
腕の中にいた成熟した肉体がクルリと反転して、後頭部を僕の胸に押しつけてくる。
「そうですね。記事を書いている人たちより、メイさんの方が真面目で誠実です」
「シュウくん、わかってんじゃない」
メイさんは僕の右手をとって、左の胸に引き寄せた。ふわふわとした、夢のようなふくらみである。ゆっくり優しく触っていると、僕は大きな胎児になってしまう。
硬くなったチェリーにキスをする代わりに、人差し指と親指の先で摘まんで差し上げる。指の谷間に挟んで、擦りあげたりもする。
メイさんが溜め息を吐いて、身体を捩らせた。
「悪かったわね。こんなところまで来てもらって」
「いえ、プロ野球のキャンプが終わったせいか、空港は閑散としていたし、快適なフライトでしたよ」
飛行機に乗ったのは久し振りだ。しかも、那覇で乗り換えたそれは、小型のプロペラ機だった。そう、僕は今、沖縄に来ている。
人口100人足らずの小さな島だ。日頃の行いがよかったせいか、空はカラリと晴れ渡り、エメラルドブルーの海がキラキラと輝いていた。
この島ではこれが普通なのか、3月初旬にもかかわらず、すでに真夏の陽気だった。そのせいなのか、メイさんは開放的になっている。
女優の仕事はさぞストレスがたまるのだろう。指定されたコテージで顔を合わせると、御挨拶もそこそこにキスをせがまれた。
成熟しきった身体を抱きしめながら、僕は彼女と唇を交わす。指先を腰から太腿にかけて撫でおろすと、ワンピースの下に何もつけていないのがわかった。
唇を離すと、大きな瞳が情欲に染まっていた。メイさんはたまらなくセクシーだった。
僕たちは支え合うように寝室に向かい、大きなベッドになだれこんだ。シャツとパンツを脱ぎ捨てて、あっという間に臨戦態勢を整える。
メイさんからの御指名は5,6回目だけど、最初のセックスはケダモノモード、というオーダーを受けている。ロマンチックな言葉と優しさは不要。
とにかく、性欲を解消してほしい。パワフルでハードなセックスをお願い、というわけである。
もちろん、御期待に沿って差し上げた。よほど、禁欲生活を続けてきたのだろう。メイさんは乱れに乱れた。ケダモノのような叫びを上げて、立て続けにエクスタシーに達してしまう。
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