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クールでジューシィ②
しおりを挟む僕は腰にまいたタオルを捨て去り、そそり立ったバナナを露わにする。熱い視線と同時に、息を飲む気配が伝わってきた。山本さんの手をとって、バナナの硬さを確認してもらう。
「……すごい」
「山本さんのきれいな身体のおかげですよ」そう言って、彼女の柔らかな身体を抱きしめる。
「……ああ」山本さんが甘い吐息をつく。
あまり力を入れすぎると、ポキリと折れてしまいそうだ。僕は手のひらで作った器で、形のよい水蜜桃を包み込む。優しくデリケートな愛撫で、さりげなくスムースに前戯へと移っていく。
山本さんはクールビューティであると同時に、匂い立つような大人の女性だった。僕が憧れていたレイカさんと同じタイプ、といえるかもしれない。
僕は彼女の前で片膝をつき、とても細い腰を抱く。
「たっぷり楽しんでくださいね」そう言って、赤く色づいたチェリーにキスをした。
ただ、それだけで、山本さんはビクンと震えてしまう。かなり感度が良さそうだ。僕は時間をかけて、二つのチェリーを愛撫する。足元がふらついてきたので、彼女をさりげなくベッドへと導いた。
山本さんがストンと腰を下ろすと、スラリと伸びやかな脚が僕の目の前にくる。あまりにも美しい脚だったので、ついアドリブを利かせる気になった。
「失礼します」僕は彼女の左脚を持ち上げて、内腿に軽くキスをする。
「あっ」山本さんは真っ赤になって、両手で顔を覆ってしまう。
でも、拒絶の気配は少しも見られない。
「山本さん、とてもきれいな脚をされていますね」
優しく触れるようなキスを何度も繰り返し、次第に位置をズラしていく。もちろん、脚の付け根の方へと。
山本さんがバランスを崩して、ベッドに両肘をついた。弾みで、ザクロが露わになってしまう。しとどに濡れていることを確認して、僕はそこにもキスを試みる。
「いやっ、そこはダメっ」
見上げると、彼女の眼は羞恥心に染まっていた。
「ダメよ、そんなの。だって、汚いじゃない」
シャワーを浴びたばかりだし、そうは思わないけど、無理強いはしない主義だ。
「……失礼しました」
僕は素直に頭を下げる。お客様の御要望は最大限に尊重する。コールボーイのみならずサービス業の基本だ。しらけたムードにしないために、僕はおどけるようにベッドに上がる。
「私ったら、ごめんなさい。でも、いつも、そんなこと……」
「ええ、します。ただ、お好みは人それぞれですからね。僕はもちろん、山本さんのお好みに合わせます」
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