裸のプリンスⅣ【Ｒ１８】

クールでジューシィ⑧

「ああっ」

　山本さんが僕にしがみついてくる。

「もしよかったら、本当の名前を教えてください」普通なら御法度なセリフだけど、思い切って言ってみる。「お願いします。耳元で囁いてあげたいんです」

　そう言いながら、ザクロの入口を軽くかき回した。彼女の悲鳴は止まらない。屹立した僕のバナナがデリケートな動きを見せる。唐突に腰の動きを止めた。

　山本さんが僕の腰に手をかけて、せつなげに見上げてくる。でも、僕は微笑みを返すだけだ。少々、ズルい手を使った。

「私は……、私の名前は、サキです」
「ありがとうございます。サキさん」

　僕は腰の動きを再開させる。まずはザクロの入口をかき回し、僕のバナナとなじませるようにした。

　急いては事を仕損じる。彼女が身も心も開くのを待ってから、僕は下半身に力を込めた。バナナの硬さと太さをアップさせて、ザクロの通路を押し広げた形である。当然、そのアクションは山本さんにも伝わる。

「ああ、いやっ」

　彼女の身体がビクンと反応した。

「大丈夫です、サキさん、ゆっくりいきますからね」

　僕は彼女に微笑みかける。細い身体を抱きしめながら、腰を少しずつ推し進めていく。

「シュウくん、シュウくんのが……」
「ええ、サキさんの××××に、ゆっくり入っていきますよ」

　耳元で囁いてさしあげた。熱い体液の助けを借りて、僕のバナナは少しずつ奥に進んでいく。ザクロの通路は狭いけれど、押したり戻したりを繰り返しているうちに、二つの果実はなじんできた。

　様々な角度と強さで擦り合わせていると、ジャストフィットの瞬間があることに気づかされる。

　例えば、バナナのカリがＧスポットの絶妙な強さで刺激するコースとか、バナナの側面が彼女の敏感な果粒を押しつぶすように当たる角度とか。

「ああ、いいっ」

　山本さんは身体をよじって、素晴らしい反応を見せ始める。今はイリーガルな仕事も女性警察官も関係ない。ただの男と女でありたいと思う。

　言葉責めも見せかけの怒りも、セックスを楽しんでもらうためのスパイスだ。初めてのお客さんに対して紆余曲折があったけれど、僕は基本に立ち戻る。

　つまり、目の前の美しい女性を恋人が慈しむように抱く。