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濡れ結ぶ④
しおりを挟む僕は少し腰を引いてから、今度はザクロの奥底まで貫いた。
「こんなに、奥まで……。奥まで……」
「どうですか、痛くないですか? 続けてもいいですか?」
彼女は返事の代わりに、僕の腰を引きつけようとする。僕は腰を引いたところで動きを止める。
「サキさん、言葉にしてください」年上相手だけど、軽くたしなめる。
「……続けて、もっと来て。平気だから、もっとして」
もちろん、快く御要望に応えた。腰をリズミカルに腰を使い、時折りダイナミックに、深く打ち込んだ。
サキさんの悲鳴は止まらない。僕は次第に、リズムを速めていく。
サキさんがしがみついてきた。僕の首の後ろに両腕をまわし、激しい動きから振り落とされないように。
「もっと、奥までいきますよ」
そう言って、深く打ち込む体位へと移行する。僕の両肘と彼女の両膝の裏をかみ合わせ、細い腰をベッドから浮かした。両脚を大きく広げ、潤ったザクロを極限まで開く。
大胆極まりない体位に、彼女はまたもや顔を覆ってしまう。でも、拒絶の気配は皆無だ。
「いきますね」
僕は角度をつけて、バナナを深々と打ち下ろす。ザクロの奥底を先端で突いた手応え。サキさんは身体を大きく捩らせる。さらに、リズミカルに打ち下ろす。
彼女の反応を確かめながら、僕は彼女の奥底を突き続ける。サキさんの悲鳴は可愛らしい。聞いているだけで、バナナの硬さと腰の動きは勢いづく。
彼女はたちまちエクスタシーに上り詰めるが、僕の動きは止まらない。御要望通り、エネルギッシュなセックスをたっぷり堪能してもらう。
サキさんには最高の快感によって、身も心も解放してもらいたい。
同時に、もう一つの考えもある。亡くなったカズのことだ。
なぜ、カズは死んだのか? 事故なのか、それとも殺されたのか?
ほとんど何もわかっていない。その当たりの情報をサキさんから引き出したい、と僕は目論んでいた。
今はひたすら腰を使い続け、若さと力強さをアピールする。
ただ、優しさを忘れてはならない。サキさんがエクスタシーに達したところで、一旦、腰を止める。丸いおでこにキスをしてから、朗らかに笑いかけた。
「痛くないですか? このまま、続けても平気ですか?」
彼女は呼吸を整えてから、潤んだ眼で僕を見上げる。上気した顔で、首を縦に振った。
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