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僕の前世の話をしよう
王太子殿下の魔力指導
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「ライルジェード・ヴァン・レイスウォードだ、よろしく頼む」
「リ…リューティアスラです…。えっと、お、お目にかかれて光栄れしゅっ」
…噛んだ。
午後になり、レヴィーノルアから聞いていた通りに“王太子殿下”と対面した。
攻略対象者の“王太子殿下”を目の前にして、僕はとてつもなく緊張していた。
よく「口から心臓が飛び出る」とか言うけど、今まさにそんな状態で…バクバクと速い鼓動に加えて口の中の水分が吹っ飛んだんじゃないかと思う程に喉が渇いていた。
「そんなに緊張する必要は無いよ。君がつい先日まで庶民の生活をしていた事は分かっているし、いきなり『無礼だー!』なんて怒ったりもしないからね。いつもと変わらない口調で話してくれ」
「は、はい…」
そんな事言われても、前世では社会人として敬語は出来ていたつもりだけれど、今生では必要最低限の「です・ます」程度しか使っていなかった。
お貴族様の話し方なんて到底分からないし、何をどう言ったら不敬罪になるのかも分からない。
チラ…とレヴィーノルアの方を見ると、困った様に笑いながら頷いている。これは殿下の言う通りにすれば良いという判断で良いのだろうか。
「まぁ王家が後ろ盾になる以上は、すまないが礼儀作法等も覚えてもらわなければならない。高位貴族の中には気難しい御仁もそれなりにいるからね」
「礼儀作法…ですか?」
「あぁ、言葉遣いはもちろんだが、所作もある程度のレベルが必要になる。負担を掛けたくはないが、他国の要人と会う事も出て来るだろうし、食事会や茶会、夜会等にも適度に出て君の立場を確立していかなければならない」
「頑張…り、ます」
異世界転生あるあるだ…!
あれだよね、やれ「庶民のくせに」とか「この程度の事も出来ないのか」とか「これだから庶民は」とか色々言われるやつ!
そう、これを実演してくれるのが“悪役令息”…!
BLゲームには欠かせない展開だよね…!
攻略対象者達との未来の為に、是非とも頑張ってもらわなければ!
そういえば護衛としていつも殿下の後ろに控えているはずの騎士団長の御子息が居ないな…。ハーレムルートを進もうとしているからかな?個人ルートの出会いイベントを終えないと出て来ないとかなのかな。
「よし、難しい事は後にして、まずは魔力の使い方を安定させなければな」
「あ、はい」
「慣れるまでは酷く疲弊するだろうが、安定すれば少しずつ使える魔法も増えるだろう。特に君の場合はどれくらいの魔力を保持しているのかも確認しなければな。あの事故の後に治癒の力を使った事はあるかい?」
「いえ…特には…、あ、昨日の夜少しだけ使えました」
「え?使えたのかい?」
殿下とレヴィーノルアが揃って目を丸くする。
内緒にしようと思っていたけれど、殿下の話を聞いていたら隠さない方が良さそうだと思って正直に言う事にした。
「えっと…昨日の夜、寂しくてつい泣いてしまって…。物心がつく前から孤児院の誰かと一緒に寝るのが当たり前だったので…」
殿下とレヴィーノルアが眉を少し下げる。
突然環境が変わった僕を可哀想に思ったのかもしれない。
泣いた理由は違うけれど、寂しかったのも事実だ。スープを飲んでレヴィーノルアと話した後、左右がぽっかり空いたベッドが寂しくてなかなか寝付けなかった。
「泣いた後…目が赤く腫れてしまったので、レヴィ兄様達に心配を掛けたくなくて、目の腫れが無くなりますようにって祈ったら…目の周りが温かくなって腫れが引いていたんです」
「祈り…へぇ、魔力が減った感じはしたかい?」
殿下が顎に手を当てて興味深そうに聞いてきた。やはり呪文とかがあるのだろうか?今までの治癒力を持った人とは発動の仕方が違ったりするのかな。
「魔力が減ったかどうかの感覚は分かりませんでした、僕も出来るとは思わなかったので…」
「そうか…ふむ。さすがに目の周りの腫れを引かせるくらいでは魔力はそう簡単に減りはしないか」
殿下が考え込んでしまったので、何かまずかったかな…と思っていたら、レヴィーノルアがポンポンと頭を撫でてくれた。
「大丈夫、別にリュートがおかしいとかじゃないから。歴代の治癒者も明確な発動条件が分からないんだ」
「え…?そうなの…?」
「あぁ、リュートみたいに祈ったり、短い呪文を言ったり、長い口上を述べたり。中には短い杖を持って一振りしただけで発動させた人も居たみたいなんだ」
「そんなにバラバラなの…?」
「そ、だから殿下もただ『リュートは祈るタイプか』って考えているだけだから気にしなくていい」
「…はい!」
僕はレヴィーノルアの話を聞いてホッと胸を撫でおろした。
殿下は顎に手を当てたまま僕達を見て何やらうんうん頷いている。
「よし、やるか!」
殿下がパチンと指を鳴らすと、何も無い所からバレーボールくらいの大きさの水晶が出てきてビクッと驚いてしまった。
それを見てくすくす笑いながら「空間魔法だよ、毎度持ち歩くのも大変だからね」と教えてくれた。
つまりあれだ。前世での国民的アニメの某猫なロボットのお腹に付いている、誰もが一度は欲しいと思う不思議なポケットみたいな物だ。
凄い…!羨ましい…僕も使えるようになったりするかな?
「これは魔力をコントロールする為の水晶だ。この水晶に両手を置いて、魔力を流し込む練習をしよう。まずは手本を見せるから見ていてくれ」
「はい」
水晶を両手で包むようにした殿下の髪の毛が少しだけユラリと動いて、ほんのりと淡い光が殿下を包んでいる。思わず「わぁ…」と声が漏れて、心の中で「凄い!アニメやゲームでよく見るエフェクトだ…!」と興奮してしまう。
殿下の手が置かれた部分から水晶の内側に藍色の煙のような物が漂い始めて、それが次第に水晶の中心に集まって球体になり、少しずつ大きくなっていく。
「最初に掌に向かって魔力を集める様に意識をするんだ。私の髪の毛が少し動いたのが分かったかい?」
「はい」
「魔力の流れに反応して微かに空間が震える事で見られる現象だ。その後私の周りに淡い光が生まれただろう?あれは身体から魔力が放出される時に見られる現象になる」
「身体が淡く光るかどうかで、魔力がちゃんと放出できているかを判断するんですか?」
「そうだ。そして集中して水晶の中の魔力を凝縮するようにコントロールする。これらが出来ないと魔力の流れが乱れて暴走に繋がる」
「暴走…」
「あぁ、君の癒しの力が発現した時に魔力がごっそりと抜け落ちる感覚があったと思う。あれも一種の魔力暴走だ。魔力が枯渇しかけて意識を失った」
「枯渇しかけて…?あの、枯渇するとどうなるんですか?」
「死ぬ」
「え?」
思わず殿下を見上げると、とても真剣な顔をしていた。
怖がらせるとか、冗談を言っているとかじゃなく、事実だと…その表情が物語っていた。
死ぬ…?
「こう言えば分かるか?あの時、意識を失っていなければ、魔力の放出が続いて君は死んでいたと言う事だ」
あの時…死んでいた?
殿下の言葉がゆっくりと全身に浸透して行く。
理解した時には、ゾッとして顔から血の気が引いてしまった。
遅れて来た恐怖にカタカタと身体が震えて、手をギュッと固く握る。
「怖がる必要は無い。そうならない為の私の指導だ」
殿下の言葉にハッとして顔を上げると、ニッと笑って「任せろ」と言われる。
レヴィーノルアがポンポンと背中を優しく叩きながら、僕を安心させるように「大丈夫だ、私もいる」と言ってくれた事でホッと身体から力が抜ける。
「はい…!よろしくお願いします!」
「よし、まずは魔力を掌に集める練習から始めよう」
こうして、僕の魔力コントロールの練習が始まった。
思いの外スパルタな殿下に初日から泣かされると思わなかったのは言うまでもない。
「リ…リューティアスラです…。えっと、お、お目にかかれて光栄れしゅっ」
…噛んだ。
午後になり、レヴィーノルアから聞いていた通りに“王太子殿下”と対面した。
攻略対象者の“王太子殿下”を目の前にして、僕はとてつもなく緊張していた。
よく「口から心臓が飛び出る」とか言うけど、今まさにそんな状態で…バクバクと速い鼓動に加えて口の中の水分が吹っ飛んだんじゃないかと思う程に喉が渇いていた。
「そんなに緊張する必要は無いよ。君がつい先日まで庶民の生活をしていた事は分かっているし、いきなり『無礼だー!』なんて怒ったりもしないからね。いつもと変わらない口調で話してくれ」
「は、はい…」
そんな事言われても、前世では社会人として敬語は出来ていたつもりだけれど、今生では必要最低限の「です・ます」程度しか使っていなかった。
お貴族様の話し方なんて到底分からないし、何をどう言ったら不敬罪になるのかも分からない。
チラ…とレヴィーノルアの方を見ると、困った様に笑いながら頷いている。これは殿下の言う通りにすれば良いという判断で良いのだろうか。
「まぁ王家が後ろ盾になる以上は、すまないが礼儀作法等も覚えてもらわなければならない。高位貴族の中には気難しい御仁もそれなりにいるからね」
「礼儀作法…ですか?」
「あぁ、言葉遣いはもちろんだが、所作もある程度のレベルが必要になる。負担を掛けたくはないが、他国の要人と会う事も出て来るだろうし、食事会や茶会、夜会等にも適度に出て君の立場を確立していかなければならない」
「頑張…り、ます」
異世界転生あるあるだ…!
あれだよね、やれ「庶民のくせに」とか「この程度の事も出来ないのか」とか「これだから庶民は」とか色々言われるやつ!
そう、これを実演してくれるのが“悪役令息”…!
BLゲームには欠かせない展開だよね…!
攻略対象者達との未来の為に、是非とも頑張ってもらわなければ!
そういえば護衛としていつも殿下の後ろに控えているはずの騎士団長の御子息が居ないな…。ハーレムルートを進もうとしているからかな?個人ルートの出会いイベントを終えないと出て来ないとかなのかな。
「よし、難しい事は後にして、まずは魔力の使い方を安定させなければな」
「あ、はい」
「慣れるまでは酷く疲弊するだろうが、安定すれば少しずつ使える魔法も増えるだろう。特に君の場合はどれくらいの魔力を保持しているのかも確認しなければな。あの事故の後に治癒の力を使った事はあるかい?」
「いえ…特には…、あ、昨日の夜少しだけ使えました」
「え?使えたのかい?」
殿下とレヴィーノルアが揃って目を丸くする。
内緒にしようと思っていたけれど、殿下の話を聞いていたら隠さない方が良さそうだと思って正直に言う事にした。
「えっと…昨日の夜、寂しくてつい泣いてしまって…。物心がつく前から孤児院の誰かと一緒に寝るのが当たり前だったので…」
殿下とレヴィーノルアが眉を少し下げる。
突然環境が変わった僕を可哀想に思ったのかもしれない。
泣いた理由は違うけれど、寂しかったのも事実だ。スープを飲んでレヴィーノルアと話した後、左右がぽっかり空いたベッドが寂しくてなかなか寝付けなかった。
「泣いた後…目が赤く腫れてしまったので、レヴィ兄様達に心配を掛けたくなくて、目の腫れが無くなりますようにって祈ったら…目の周りが温かくなって腫れが引いていたんです」
「祈り…へぇ、魔力が減った感じはしたかい?」
殿下が顎に手を当てて興味深そうに聞いてきた。やはり呪文とかがあるのだろうか?今までの治癒力を持った人とは発動の仕方が違ったりするのかな。
「魔力が減ったかどうかの感覚は分かりませんでした、僕も出来るとは思わなかったので…」
「そうか…ふむ。さすがに目の周りの腫れを引かせるくらいでは魔力はそう簡単に減りはしないか」
殿下が考え込んでしまったので、何かまずかったかな…と思っていたら、レヴィーノルアがポンポンと頭を撫でてくれた。
「大丈夫、別にリュートがおかしいとかじゃないから。歴代の治癒者も明確な発動条件が分からないんだ」
「え…?そうなの…?」
「あぁ、リュートみたいに祈ったり、短い呪文を言ったり、長い口上を述べたり。中には短い杖を持って一振りしただけで発動させた人も居たみたいなんだ」
「そんなにバラバラなの…?」
「そ、だから殿下もただ『リュートは祈るタイプか』って考えているだけだから気にしなくていい」
「…はい!」
僕はレヴィーノルアの話を聞いてホッと胸を撫でおろした。
殿下は顎に手を当てたまま僕達を見て何やらうんうん頷いている。
「よし、やるか!」
殿下がパチンと指を鳴らすと、何も無い所からバレーボールくらいの大きさの水晶が出てきてビクッと驚いてしまった。
それを見てくすくす笑いながら「空間魔法だよ、毎度持ち歩くのも大変だからね」と教えてくれた。
つまりあれだ。前世での国民的アニメの某猫なロボットのお腹に付いている、誰もが一度は欲しいと思う不思議なポケットみたいな物だ。
凄い…!羨ましい…僕も使えるようになったりするかな?
「これは魔力をコントロールする為の水晶だ。この水晶に両手を置いて、魔力を流し込む練習をしよう。まずは手本を見せるから見ていてくれ」
「はい」
水晶を両手で包むようにした殿下の髪の毛が少しだけユラリと動いて、ほんのりと淡い光が殿下を包んでいる。思わず「わぁ…」と声が漏れて、心の中で「凄い!アニメやゲームでよく見るエフェクトだ…!」と興奮してしまう。
殿下の手が置かれた部分から水晶の内側に藍色の煙のような物が漂い始めて、それが次第に水晶の中心に集まって球体になり、少しずつ大きくなっていく。
「最初に掌に向かって魔力を集める様に意識をするんだ。私の髪の毛が少し動いたのが分かったかい?」
「はい」
「魔力の流れに反応して微かに空間が震える事で見られる現象だ。その後私の周りに淡い光が生まれただろう?あれは身体から魔力が放出される時に見られる現象になる」
「身体が淡く光るかどうかで、魔力がちゃんと放出できているかを判断するんですか?」
「そうだ。そして集中して水晶の中の魔力を凝縮するようにコントロールする。これらが出来ないと魔力の流れが乱れて暴走に繋がる」
「暴走…」
「あぁ、君の癒しの力が発現した時に魔力がごっそりと抜け落ちる感覚があったと思う。あれも一種の魔力暴走だ。魔力が枯渇しかけて意識を失った」
「枯渇しかけて…?あの、枯渇するとどうなるんですか?」
「死ぬ」
「え?」
思わず殿下を見上げると、とても真剣な顔をしていた。
怖がらせるとか、冗談を言っているとかじゃなく、事実だと…その表情が物語っていた。
死ぬ…?
「こう言えば分かるか?あの時、意識を失っていなければ、魔力の放出が続いて君は死んでいたと言う事だ」
あの時…死んでいた?
殿下の言葉がゆっくりと全身に浸透して行く。
理解した時には、ゾッとして顔から血の気が引いてしまった。
遅れて来た恐怖にカタカタと身体が震えて、手をギュッと固く握る。
「怖がる必要は無い。そうならない為の私の指導だ」
殿下の言葉にハッとして顔を上げると、ニッと笑って「任せろ」と言われる。
レヴィーノルアがポンポンと背中を優しく叩きながら、僕を安心させるように「大丈夫だ、私もいる」と言ってくれた事でホッと身体から力が抜ける。
「はい…!よろしくお願いします!」
「よし、まずは魔力を掌に集める練習から始めよう」
こうして、僕の魔力コントロールの練習が始まった。
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