死にたい悪役令嬢は世界に愛されすぎている
公爵令嬢マリツィはある時、鏡に映った自分を見て前世の記憶を思い出す。今いる世界は乙女ゲームの中で、自分は悪役令嬢だと知って絶望するマリツィ。しかも、カルモ王子との婚約解消を言い渡されたばかり。もう結末を変えることはできないと悲観したマリツィは、橋の欄干から身を投げるが、何故か王子の親友に助けられてしまう。それなら別の方法で――と、試行錯誤するが、ことごとく失敗に終わってしまう。早く次の人生へ進みたいマリツィを、世界は許してくれなかった!
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