部下に秘密を知られたから口止めとしてセフレになったのに思ってたのとなんか違う!

丸井まー(旧:まー)

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6:存外可愛い人※

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 ダミアンは四つん這いになったアルノーのアナルを舐め回していた。ぷっくりと縦割れになっているアナルの表面を尖らせた舌先でちょこちょこ擽ってやると、アルノーが低く喘いで、腰をくねらせた。

 アルノーは痩せていて、ちょっと弛んでいる尻の肉付きが薄いから、わざわざ尻肉を広げなくてもアナルが丸見えになる。ダミアンはいやらしくて可愛いアルノーのアナルを気が済むまで舐め回すと、アルノーの尻にキスをしてから、ローションのボトルを手に取った。

 ダミアンは男専門だ。年下の小柄な可愛い系の男が好みなので、問答無用で美しく背が高い年上のアルノーは好みの範疇外なのだが、昨夜セックスをしてみて存外可愛かったので、割とありだなと思っている。

 ダミアンは今年で36歳になった。まだまだ下半身的にも元気なお年頃なのだが、最近は恋の駆け引きがちょっと面倒に感じるようになった。一生を共に過ごしてくれる恋人が欲しいとは思うのだが、そんな恋人を探すのがどうにも面倒くさい。枯れるまで適当な相手と遊んでいようかと思っていた矢先に、アルノーの秘密を知ってしまった。

 アルノーは美しく、仕事も完璧にできる。男女を超越した美しさで、とても40歳になるとは思えない容姿をしている。微かにほうれい線があるが、アルノーは穏やかに笑っていることが多いから、そんなに気にならない。
 完璧人間だと思っていたアルノーの趣味がアナニーだとはちょっと予想外だったが、ダミアン的には役得なので逆にいいと思う。

 アルノーは好みからずれているが、美しい完璧人間のアルノーがどんな風に乱れるのか、ちょっと興味が湧いたので、秘密を守る代わりにセフレにならないかと持ちかけた。結果、セフレになって正解だった気がする。
 アルノーは大変淫らで、反応がとても可愛らしい。普段は性の匂いなんて感じさせない雰囲気だから、尚更普段とのギャップにぐっとくるものがある。

 ダミアンは指でしつこいくらいアルノーのアナルを解すと、尻だけを高く上げた状態になっているアルノーのほっそりとした身体をひっくり返し、ちんぐり返しの体勢にさせた。
 苦しいのか、アルノーの眉間に皺がよる。だが、ダミアンがアルノーの尻を跨ぎ、ガチガチに勃起したペニスの先っぽをアルノーのいやらしくひくつくアナルに押しつけると、アルノーの宝石みたいな青い瞳が爛々と輝いた。

 上からペニスを突き刺すようにゆっくりとアナルの中にペニスを押し込んでいけば、アルノーの顔が気持ちよさそうに歪み、だらしなく開けたままの口から涎を垂らした。


「あ、あ、あ……おっきい……」

「ははっ。俺のちんこは好き?」

「す、すきっ……んあっ!?」


 一気に腰を下ろして、ずんっとアルノーの腹の奥深くの肉の壁をペニスの先っぽで強く突くと、アルノーが驚いたように目を見開き、ぽたぽたっとペニスから精液を漏らした。アルノーの紅潮した美しい顔が、白い精液で卑猥に汚れる。
 酷く興奮する光景に、ダミアンは楽しくて笑いながら、アルノーの足首を掴んで、ゆっくりと身体全体で上下に動き、ペニスを抜き差しし始めた。

 アルノーのアナルは、アナニー歴約20年でも締まりがいい。程よい柔らかさはあるのだが、ペニスの先っぽで腹の奥深くの肉の壁を突く度に、きゅっ、きゅっとキツく締まる。最高に気持ちよくて、最高に楽しい。
 ダミアンはどうにも楽しくて笑いながら、淡い金髪を振り乱してよがるアルノーをじっと見つめつつ、アルノーを更に追い詰めようと長いストロークでずんずん腹の奥深くの肉の壁を突きまくった。


「あぁぁぁぁっ! だめっ! またっ! いぐぅ!!」

「あはは。我慢我慢。えい」

「はぅっ!?」

「中だけでイクと疲れるでしょ?」

「あっあっあっあっ! はげしっ……! あぁっ! いっ、いかせてっ!」

「まだだーめ」


 ダミアンはアルノーが射精しないように、アルノーの勃起しているペニスの根元を指で押さえながら、小刻みに腹の奥深くの肉の壁を突きまくった。アルノーの顔が気持ちよさそうに蕩けている。何度も舌足らずに『いかせて』と懇願されるのが、大変楽しい。

 このままずっとアルノーをよがらせていたいが、今夜は一回だけと言ってしまったので、あまり長引かせるのもちょっと気の毒かもしれない。唯でさえダミアンは遅漏気味なので、一回のセックスが長めだ。アルノーはそんなに体力がなさそうだし、アナルの感度がすこぶるいいようで、ダミアンのペニスで感じまくっている。

 連休明けにまで疲れを残すのはよろしくない。ダミアンは繋がったまま正常位にすると、アルノーの顔の両側に手をつき、サクッとイクべく、本気で腰を振り始めた。アルノーがダミアンの腕を強く掴み、大きく喘いでいる。終わったら喉に優しい蜂蜜入りのミルクを作ってやろうと思いながら、ダミアンはアルノーの中に精液を吐き出すまで、淫らに乱れるアルノーと快感を楽しんだ。

 アルノーの腹の奥深くの肉の壁に精液を擦り込むように射精すると、ダミアンは萎えたペニスをアナルから引き抜いた。もう三発くらいしたいところだが、既にアルノーがぐったりしているので今回は諦める。
 ダミアンは、ぼんやりしているアルノーの額にキスをすると、全裸のままベッドから下りて、階下の台所へと向かった。

 台所で手早く温かい蜂蜜入りのミルクを作り、二人分のマグカップを持って、寝室に戻る。
 呆然として今にも寝そうな顔をしているアルノーに声をかければ、アルノーがのろのろと起き上がった。マグカップを渡せば、アルノーがふぅー、ふぅー、と息を吹きかけて、温かいミルクを飲み、ほぅと息を吐いた。


「美味しい」

「甘過ぎないですか?」

「大丈夫。ちょうどいいよ」

「明日の朝ご飯は、オムレツと目玉焼き、どっちがいいですか?」

「んー。オムレツかなぁ」

「チーズがあったから、チーズ入りのオムレツにしますね」

「あ、うん。ありがとう。ダンはなんでそんなに世話をしてくれるんだい?」

「ん? 単なる性分ですよ」

「そう。セフレにも恋人みたいなことをするんだね」

「恋人はもっと甘やかしますよ」

「これ以上の甘やかしが想像できない」

「ははっ。まぁ、気にせず。腰に痛み止めの魔術をかけますから、一緒に風呂に入りましょうか。ついでだから洗いますよ」

「本当にこれってセフレの範疇なのかなぁ」

「俺は恋人にはもっと甘いんで」

「ふぅん?」


 ダミアンは甘やかされるよりも甘やかしたい派だ。恋人ならば、もっとずっと甘やかしている。
 アルノーとはセフレのままでいいかと思う。相手は魔術師長という立場にあるし、貴族の出だ。本来ならば、平民のダミアンが手を出していい相手ではない。

 ミルクを飲み終わったアルノーの腰に痛み止めの魔術をかけて、中出ししたアナルの中に浄化球を入れると、ダミアンは二つのマグカップを持って、アルノーと一緒に階下に向かった。
 台所へマグカップを置きに行き、風呂の湯を溜めながら、疲れた様子のアルノーの髪と身体を丁寧に洗う。自分の身体もざっと洗い、程よく溜まったお湯に脱衣場の棚で発見した入浴剤を入れてから、アルノーと一緒にお湯に浸かる。

 向き合って浴槽に入っていると、膝を曲げてもお互いの足が当たる。ダミアンは少しだけ考えてから、アルノーに声をかけ、アルノーを抱っこする形でお湯に浸かった。この体勢ならば、お互いに足を伸ばせるし、遠慮なく寄りかかってくるアルノーが可愛らしいのでありだ。

 職場では隙がない完璧人間のアルノーは、存外可愛らしい。ダミアンはクックッと笑いながら、アルノーの肩に顎をのせた。


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