部下に秘密を知られたから口止めとしてセフレになったのに思ってたのとなんか違う!

丸井まー(旧:まー)

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7:アナニー最高っ!!※

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 アルノーは自分の机の椅子に座ると、小さく溜め息を吐いた。
 さっきまで国の重鎮が集まる会議に出席していた。アルノーはパッとしない中級貴族の出で、まだ若い方だから、他の者達に舐められている。難癖をつけられて、ついついイラッとしてしまい、完膚なきまでに論破してしまった。大人気なかったかとも思うが、会議の度に難癖をつけられているので、たまにはいいかと思うことにする。
 今すぐにアナニーがしたい。ものすごーくアナニーがしたい。

 約一か月前に、部下のダミアンとセックスをした。ダミアンとのセックスは半端なく気持よくて、ぶっちゃけ最高の一言に尽きるが、今はセックスよりもアナニーの方がいい。自分で快感を調節しながら、だらだらとアナニーに耽りたい。ここ一か月忙しくて、結局まだ新顔のバイブを試せていない。
 アルノーは、帰宅したら絶対にアナニーをすると心に決めて、バリバリと仕事を捌き始めた。

 残業して予算会議の準備をしていると、ダミアンがふらっとやって来た。無言で砂糖菓子が入った小瓶を机の上に置き、またふらっと去っていった。またお礼を言う隙がなかった。明日にでもお礼を言おう。
 アルノーは小瓶を手に取り、小瓶の下に紙がついているのに気づいた。紙を見てみれば『明後日の夜にご自宅で』とだけ書いてある。どうやら、明後日の夜にダミアンが訪ねてくるらしい。
 またセックスをするのかと思うと、ほんのちょっとだけ楽しみで、同時に憂鬱になる。

 ダミアンとのセックスは確かにものすごーく気持ちよかったのだが、男に抱かれることに未だに抵抗があるし、何より、これで男にハマってしまったら困る。
 アルノーは40歳だ。この歳で新たな世界にこんにちは! したくない。アナニーだけをしていたい。

 アルノーは小さく溜め息を吐くと、新顔バイブを使ってのアナニーのために、なんとか日付が変わる前には仕事を終わらせた。

 王宮の魔術研究所には仮眠室があるのだが、アルノーは利用したことがない。若い頃は男女問わず尻やペニスを狙われていたし、今は暇さえあればアナニーがしたいので意地でも自宅に帰っている。
 明日も通常出勤なので大人しく寝た方がいいのは分かりきっているのだが、めちゃくちゃアナニーがしたい。
 会議で蓄積されたストレスをアナニーで発散させなければ、ぐっすり眠れる気がしない。

 アルノーは家の中に入ると、真っ直ぐに風呂場に向かい、熱いシャワーを浴びてから、全裸のまま二階の寝室へと向かった。
 寝室の隣の小部屋から新顔バイブなどを取り出してきて、いそいそと浄化球をアナルの中に突っ込んだ。

 指でアナルを解してから、柔らかい襞がついたバイブをローション塗れにして、期待でひくつくアナルにバイブの先っぽを押しつける。ゆっくりと太いバイブを押し込んでいけば、柔らかい襞が腸壁を刺激しながら、腹の中をみっちりと満たしていく。堪らない感覚に、アルノーは熱い溜め息を吐いた。

 バイブを根元近くまで押し込むと、先っぽが結腸に当たった。脳天に突き抜ける快感が最高過ぎる。まずはそのままバイブを動かしてみる。バイブについている襞が優しく腸壁や前立腺を刺激してきて、これだけでも既にかなり気持ちがいい。
 アルノーは喘ぎながらぬこぬことバイブを抜き差しして、遠隔スイッチを手に取り、ぐるぐる回転から試してみることにした。スイッチを押せば、腹の中を掻き回すように、ぐるんぐるんとバイブが動き回る。これだけでも気持ちいいが、ぐるんぐるんと動くバイブを抜き差しすると、もっと気持ちがいい。


「あぁっ! ははっ! これはっ! 大当たりだ! あっ! いいっ! いいっ! ふはっ! 堪んないっ!」


 アルノーは喘ぎながらぐるんぐるんと動くバイブを抜き差しして、一度バイブのスイッチを切った。
 今度はバイブの根元についているリングを陰嚢につける。会陰にも柔らかいものが当たっている。完全に固定されているのを確認すると、アルノーはピストン運動のスイッチを押した。

 柔らかい襞で敏感な腸壁や前立腺を刺激されながら、ずこずこと結腸が突き上げられ、同時に陰嚢に装着しているリングが微振動して、射精したくてぱんぱんになっている陰嚢や会陰をぶるぶる刺激してくる。ヤッバいくらい気持ちがいい。


「あっはぁ! あぁぁぁぁっ! いいっ! いくっ! いっちゃうっ! あ、あ、あーーーーっ!!」


 アルノーは背中からシーツに倒れ込み、腰をカクカク振りながら精液を吐き出した。射精している熱い身体を更にバイブが快感で追い詰めてくる。このまま何回イケるだろうか。
 アルノーは、今夜はとことんイキまくろうと決めると、バイブがもたらす快感に腰をくねらせ、大きく喘いだ。

 アルノーが実家を出て家を構えたのは、思いっきりアナニーがしたくなったからだ。20代後半までは実家の屋敷に住んでいて、アナニーはいつもこっそりと楽しんでいた。が、アナニーのお供コレクションも増えつつあったし、誰にも気兼ねせずにアナニーを楽しみたくて、貯金を全額使って今の家を買い取った。そのお陰で楽しいアナニー生活を送れている。

 アルノーは、勃起しなくなり、中だけで連続絶頂をして疲れ果てるまでアナニーを楽しむと、スイッチを切って、陰嚢につけていたリングを外し、ずるぅっとバイブを引き抜いた。
 疲れた身体で寝室にあるシャワー室に向かい、熱いシャワーを浴びてから、使ったバイブを丁寧に洗って拭いて消毒をする。隣の小部屋の棚に最高だった新顔バイブを並べると、アルノーはむふっと笑った。

 我ながらいい買い物をしたものだ。その結果、ダミアンのセフレになってしまったのだが、それは今は考えないことにしておく。
 明後日の夜はダミアンとセックスをするのだろうが、それも考えない。
 アルノーは最高のアナニーができたと上機嫌なまま、ベッドに上がって布団に潜り込んだ。
 ベッドのヘッドボードに置いてある目覚まし時計を見れば、ほんの数時間しか眠れない。寝不足になるのは確実だが、最高のアナニーで溜まりまくったストレスを発散できたのでよしとする。

 アルノーはすぐに寝落ちて、目覚まし時計のうるさい音で目覚めるまで、夢も見ないくらいぐっすり眠った。

 翌朝。アルノーがうるさい目覚まし時計の音で目覚めると、コンコンと部屋のドアがノックされた。入室を促せば、家政婦のベゴーニャがお盆を持って入ってきた。
 寝起きの紅茶を飲んでから、明日の夕食を二人分にしてもらうことと、明後日は休みにしてもらうことを告げる。

 ベゴーニャは50代前半で、無口だが仕事はしっかりしてくれるし、余計な詮索はしないでくれる、とても優秀な家政婦だ。この家を買った時から、ずっと来てもらっている。
 ベゴーニャが飲み終わった茶器などを持って寝室から出ていったので、アルノーはシャワー室で熱いシャワーを浴びて、服を着てから、長い髪を丁寧に乾かした。

 魔術の媒体に使うことがあるので、基本的に魔術師は髪を長く伸ばしている。髪がボサボサだとみっともないので、香油を使って丁寧に髪を櫛で梳く。
 アルノーは髭が生えてこない。兄も髭が生えない体質なので、遺伝だと思う。楽なので別にいいのだが、若い頃は髭を剃ることにちょっと憧れていた。

 身支度が済むと、アルノーは階下の食堂へ向かった。昨夜、思いっきりアナニーに耽ったので、ちょっと疲れが残っているが、気分はすごくすっきりしている。
 アルノーは朝食を食べ、新聞を読んでから、今日も一日頑張ろうと気合を入れて家を出た。

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