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38:初デート
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コニーは黒い鬘を被り、念の為帽子も被ると、朝から来ているクリストフに認識阻害の魔法をかけてもらった。
今日は、デニスとの初デートである。
季節は夏真っ盛りになった。デニスと一緒に街に出かけたのは、礼服の仕立てを頼みに行った時だけで、その時はアデラとクリストフも一緒だった。デニスと二人きりで街にデートをしに行くのは、今回が初めてである。
コニーはワクワクし過ぎて、昨夜は眠れなかった。デニスはいつも通り、布団に潜るとすやぁと寝ていた。
今日は、まずは金融機関に行って、クリストフに立て替えてもらっていた金やその他必要な生活費等を引き出してから、コニーの服を買いに行く予定である。コニーは、ちゃっかりデニスの服も買おうと思っている。
デニスは、いつもシンプルな格好をしている。清潔感があって、すごくいいと思うが、ちょっと洒落た格好をしたデニスも見てみたい。コニーはいつもの起床時間までデニスの可愛らしい寝顔を堪能すると、いつものようにデニスにキスをして起こした。
アデラとクリストフに見送られて、2人で歩いて王都の街に向かう。馬だと走らせれば街まで小半時程だが、徒歩だと半刻はかかる。コニーはデニスとお喋りをしながら歩くのが大好きなので、街までの距離は逆にちょうどいい。今日もおっとりのほほんと笑っているデニスとお喋りをしながら、コニーはうきうきと街まで歩いた。
先に街中にある金融機関に行き、必要な金を受け取った。結構な額の金になるので、念の為、腰に剣を下げている。デニスと手を繋ぎたいが、街中でそんなことをしたら、大変なことになる。コニーは渋々手を繋ぐことを諦めて、デニスと並んで歩き、服屋を目指した。
庶民的な服屋に入るのは初めてだ。吊るしてある服を見て回るのは存外楽しい。コニーは、デニスの勧めで、ちょっと派手な柄のシャツを買った。自分では派手だと思うのだが、デニスは『すっごい格好いいです!』と拳を握っていた。ちょっと照れくさいが、すごく嬉しい。他にも何着か夏物の服を買い、コニーは、デニスに小洒落た感じの青いシャツを買った。デニスは、いつもはシンプルな白いシャツを着ている。色物を着たデニスが新鮮で、尚且つよく似合っていたから、大変楽しかった。
2人とも買ったばかりの服を着て、服屋を出た。コニーの馴染みだった飲食店は貴族向けが殆どだったので、昼食はデニスのオススメの所に行った。
2人でわいわい喋りながらメニュー表を眺めて、料理を選んだ。なんだかすごく新鮮である。外でこうしてデニスと過ごせるのが、楽しくて、嬉しくて、幸せで堪らなくなる。
安い割に美味しかった昼食を楽しむと、今度は2人で中央広場にある露店を冷やかしに行った。アデラに似合いそうな首飾りがあったので、2人で割り勘でアデラへのお土産に買った。普段は装飾品なんて着けないアデラに似合いそうな装飾品を探すのが楽しくて2人で盛り上がり、気づけば夕方が近くなっていた。
名残惜しいが、そろそろ帰る時間帯である。街を抜け、薄暗くなってきた森へと続く道を歩いていると、デニスがコニーの手を握ってきた。ぶわっと顔が熱くなる。誰かに見られることはないので、そこは安心なのだが、なんとも照れくさい。
デニスがコニーを見上げて、おっとりと笑った。
「コニー。またデートしましょうね。今日はすごく楽しかったです」
「俺も楽しかった。クリストフに感謝だな。クリストフの魔法のお陰で、こうしてデニスとデートができた」
「はい。クリストフさん用に買ったお酒、喜んでもらえるといいですねー」
「きっと喜んでくれる。アデラと一緒に飲むんじゃないか?」
「そうだと嬉しいなぁ。コニー。今日はよく晴れているし、晩ご飯を食べたら、お散歩に行きませんか? 夜のデートです」
「ははっ! 最高だな。是非とも行きたい」
コニーはデニスの提案が嬉しくて、だらしなく笑った。
家に帰り着くと、笑顔のアデラとクリストフに出迎えられた。2人で選んだお土産を渡すと、2人とも笑顔で喜んでくれた。なんとも嬉しくて、胸の奥がぽかぼかする。
アデラ達が作ってくれた美味しい夕食を食べると、アデラにお願いして、魔法でぽわぽわ光る球体を出してもらった。
初デート・夜の部である。今度はデニスと手を繋いで、のんびり森の中を歩き始めた。
「コニー。小川に行ってみません? 光虫が見れるかも」
「光虫?」
「ぽわぽわ光る虫なんです。ちょっと緑がかった光で、すごくキレイなんですよ。害がないから、姉さんのこの魔法の影響を受けないんです」
「それは見てみたいな」
「じゃあ、小川に行きましょうか」
「あぁ!」
コニーは、デニスの案内で森の中の小川に向かった。
小川に近づくにつれ、淡く緑ががった小さな光が見えるようになった。小川の側に着くと、小さな緑がかった光が、ふわふわと漂っている。とても幻想的な光景で、コニーは思わず感嘆の溜め息を吐いた。
「これはすごい。すごくキレイだ」
「でしょ? 今の時期になると、毎年姉さんと見に来るんです。次は、姉さんとクリストフさんも一緒に見に来ましょうよ」
「あぁ。すごく楽しみだ。酒を持ってきて、この光景を肴に飲むのもいいな」
「わぁ! すっごい素敵ですね! あ、でも、僕は飲んだら寝ちゃいます」
「俺がおんぶで連れて帰るから問題ないな」
「やった! じゃあ、姉さんに明日提案してみます」
「あぁ」
「コニー」
「ん?」
「ちょっと屈んでください」
「ん? あぁ」
コニーがデニスと向き合って少しだけ屈むと、デニスがコニーの唇に触れるだけのキスをした。ぶわっと顔が熱くなる。こんなロマンティックな光景の中でキスをするなんて、最高の一言に尽きる。
ちょっと照れたように笑うデニスが可愛らしくて堪らない。コニーはドキドキと胸を高鳴らせながら、そっとデニスの唇に触れるだけのキスをした。
暫く、2人でお喋りをしながらロマンティックな光景を眺めつつ、時折、触れるだけのキスをして、夜のデートを楽しんだ。コニーは幸せ過ぎて、実はこれはコニーの都合のいい夢なんじゃないかと一瞬思った。が、触れているデニスの手の感触に、そうじゃないことを思い出す。
幸せ過ぎてちょっと怖いけれど、デニスが側にいてくれたら、何があっても大丈夫だ。
コニーはのんびりとデニスと一緒に家へと歩いて帰りながら、ゆるく繋いだ手を振った。
じんわりと汗をかいたので、順番に風呂に入り、デニスの部屋のベッドに上がって、布団に潜り込む。
すぐ隣に寝転がっているデニスが寝返りを打ち、コニーの頬にキスをした。コニーも寝返りを打ってデニスと向き合うと、今度は唇にキスをしてくれた。
嬉しくてだらしなく顔がゆるむコニーの唇に唇を触れ合わせたまま、デニスが囁いた。
「舐め合いっこ、したい」
「……俺もしたい」
コニーは間近にあるデニスの柔らかい茶色の瞳を見つめて、照れくさいのを誤魔化すように笑った。
デニスが、コニーを求めてくれることが本当に嬉しい。欲を言えばセックスがしたいのだが、新居ができるまでは我慢である。
コニーは、デニスとお互いに三回射精するまで、舌と唇と手でデニスのペニスを愛撫して、デニスの精液を残さず飲み込んだ。
簡単な後始末が終わった後。2人で手を繋いで寝転がっていると、デニスがぴったりとコニーにくっついて、耳元で囁いた。
「コニー。早くセックスしたいですね」
「あ、あぁ。……なんか、改めてってなると、なんか、こう、恥ずかしい……」
「コニーは世界一可愛いなぁ」
「か、可愛くはない」
「可愛いです。本当に可愛い。コニー。大好きです」
「……俺も、デニスのことを愛してる」
「ふふーっ。僕もです! 寝たくないなぁ。寝たら、楽しかった1日が終わっちゃう」
「また一緒にデートに行けばいい。これから先は、ずっと一緒なんだから」
「そうですね。仕事をサボる訳にもいかないですし。諦めて寝ます」
「あぁ。おやすみ。デニス」
「おやすみ。コニー。いい夢を」
デニスがコニーにくっついたまま、穏やかな寝息を立て始めた。コニーはデニスの寝顔をじっと見つめてから、眠るデニスにバレないように、ぽろっと一つ涙を零した。
本当に本当に幸せで、油断すると泣きそうになる。自分がこんなに泣き虫だなんて知らなかった。
コニーは、大きく深呼吸をして、ガチ泣きしそうになるのをなんとか堪えると、ぐっすり寝ているデニスの身体を抱きしめて、デニスの髪に鼻先を埋めた。
同じ洗髪剤の匂いがするのに、胸がときめく。
コニーはドキドキする胸をちょっと持て余しながら、幸せな溜め息を吐いた。
今日は、デニスとの初デートである。
季節は夏真っ盛りになった。デニスと一緒に街に出かけたのは、礼服の仕立てを頼みに行った時だけで、その時はアデラとクリストフも一緒だった。デニスと二人きりで街にデートをしに行くのは、今回が初めてである。
コニーはワクワクし過ぎて、昨夜は眠れなかった。デニスはいつも通り、布団に潜るとすやぁと寝ていた。
今日は、まずは金融機関に行って、クリストフに立て替えてもらっていた金やその他必要な生活費等を引き出してから、コニーの服を買いに行く予定である。コニーは、ちゃっかりデニスの服も買おうと思っている。
デニスは、いつもシンプルな格好をしている。清潔感があって、すごくいいと思うが、ちょっと洒落た格好をしたデニスも見てみたい。コニーはいつもの起床時間までデニスの可愛らしい寝顔を堪能すると、いつものようにデニスにキスをして起こした。
アデラとクリストフに見送られて、2人で歩いて王都の街に向かう。馬だと走らせれば街まで小半時程だが、徒歩だと半刻はかかる。コニーはデニスとお喋りをしながら歩くのが大好きなので、街までの距離は逆にちょうどいい。今日もおっとりのほほんと笑っているデニスとお喋りをしながら、コニーはうきうきと街まで歩いた。
先に街中にある金融機関に行き、必要な金を受け取った。結構な額の金になるので、念の為、腰に剣を下げている。デニスと手を繋ぎたいが、街中でそんなことをしたら、大変なことになる。コニーは渋々手を繋ぐことを諦めて、デニスと並んで歩き、服屋を目指した。
庶民的な服屋に入るのは初めてだ。吊るしてある服を見て回るのは存外楽しい。コニーは、デニスの勧めで、ちょっと派手な柄のシャツを買った。自分では派手だと思うのだが、デニスは『すっごい格好いいです!』と拳を握っていた。ちょっと照れくさいが、すごく嬉しい。他にも何着か夏物の服を買い、コニーは、デニスに小洒落た感じの青いシャツを買った。デニスは、いつもはシンプルな白いシャツを着ている。色物を着たデニスが新鮮で、尚且つよく似合っていたから、大変楽しかった。
2人とも買ったばかりの服を着て、服屋を出た。コニーの馴染みだった飲食店は貴族向けが殆どだったので、昼食はデニスのオススメの所に行った。
2人でわいわい喋りながらメニュー表を眺めて、料理を選んだ。なんだかすごく新鮮である。外でこうしてデニスと過ごせるのが、楽しくて、嬉しくて、幸せで堪らなくなる。
安い割に美味しかった昼食を楽しむと、今度は2人で中央広場にある露店を冷やかしに行った。アデラに似合いそうな首飾りがあったので、2人で割り勘でアデラへのお土産に買った。普段は装飾品なんて着けないアデラに似合いそうな装飾品を探すのが楽しくて2人で盛り上がり、気づけば夕方が近くなっていた。
名残惜しいが、そろそろ帰る時間帯である。街を抜け、薄暗くなってきた森へと続く道を歩いていると、デニスがコニーの手を握ってきた。ぶわっと顔が熱くなる。誰かに見られることはないので、そこは安心なのだが、なんとも照れくさい。
デニスがコニーを見上げて、おっとりと笑った。
「コニー。またデートしましょうね。今日はすごく楽しかったです」
「俺も楽しかった。クリストフに感謝だな。クリストフの魔法のお陰で、こうしてデニスとデートができた」
「はい。クリストフさん用に買ったお酒、喜んでもらえるといいですねー」
「きっと喜んでくれる。アデラと一緒に飲むんじゃないか?」
「そうだと嬉しいなぁ。コニー。今日はよく晴れているし、晩ご飯を食べたら、お散歩に行きませんか? 夜のデートです」
「ははっ! 最高だな。是非とも行きたい」
コニーはデニスの提案が嬉しくて、だらしなく笑った。
家に帰り着くと、笑顔のアデラとクリストフに出迎えられた。2人で選んだお土産を渡すと、2人とも笑顔で喜んでくれた。なんとも嬉しくて、胸の奥がぽかぼかする。
アデラ達が作ってくれた美味しい夕食を食べると、アデラにお願いして、魔法でぽわぽわ光る球体を出してもらった。
初デート・夜の部である。今度はデニスと手を繋いで、のんびり森の中を歩き始めた。
「コニー。小川に行ってみません? 光虫が見れるかも」
「光虫?」
「ぽわぽわ光る虫なんです。ちょっと緑がかった光で、すごくキレイなんですよ。害がないから、姉さんのこの魔法の影響を受けないんです」
「それは見てみたいな」
「じゃあ、小川に行きましょうか」
「あぁ!」
コニーは、デニスの案内で森の中の小川に向かった。
小川に近づくにつれ、淡く緑ががった小さな光が見えるようになった。小川の側に着くと、小さな緑がかった光が、ふわふわと漂っている。とても幻想的な光景で、コニーは思わず感嘆の溜め息を吐いた。
「これはすごい。すごくキレイだ」
「でしょ? 今の時期になると、毎年姉さんと見に来るんです。次は、姉さんとクリストフさんも一緒に見に来ましょうよ」
「あぁ。すごく楽しみだ。酒を持ってきて、この光景を肴に飲むのもいいな」
「わぁ! すっごい素敵ですね! あ、でも、僕は飲んだら寝ちゃいます」
「俺がおんぶで連れて帰るから問題ないな」
「やった! じゃあ、姉さんに明日提案してみます」
「あぁ」
「コニー」
「ん?」
「ちょっと屈んでください」
「ん? あぁ」
コニーがデニスと向き合って少しだけ屈むと、デニスがコニーの唇に触れるだけのキスをした。ぶわっと顔が熱くなる。こんなロマンティックな光景の中でキスをするなんて、最高の一言に尽きる。
ちょっと照れたように笑うデニスが可愛らしくて堪らない。コニーはドキドキと胸を高鳴らせながら、そっとデニスの唇に触れるだけのキスをした。
暫く、2人でお喋りをしながらロマンティックな光景を眺めつつ、時折、触れるだけのキスをして、夜のデートを楽しんだ。コニーは幸せ過ぎて、実はこれはコニーの都合のいい夢なんじゃないかと一瞬思った。が、触れているデニスの手の感触に、そうじゃないことを思い出す。
幸せ過ぎてちょっと怖いけれど、デニスが側にいてくれたら、何があっても大丈夫だ。
コニーはのんびりとデニスと一緒に家へと歩いて帰りながら、ゆるく繋いだ手を振った。
じんわりと汗をかいたので、順番に風呂に入り、デニスの部屋のベッドに上がって、布団に潜り込む。
すぐ隣に寝転がっているデニスが寝返りを打ち、コニーの頬にキスをした。コニーも寝返りを打ってデニスと向き合うと、今度は唇にキスをしてくれた。
嬉しくてだらしなく顔がゆるむコニーの唇に唇を触れ合わせたまま、デニスが囁いた。
「舐め合いっこ、したい」
「……俺もしたい」
コニーは間近にあるデニスの柔らかい茶色の瞳を見つめて、照れくさいのを誤魔化すように笑った。
デニスが、コニーを求めてくれることが本当に嬉しい。欲を言えばセックスがしたいのだが、新居ができるまでは我慢である。
コニーは、デニスとお互いに三回射精するまで、舌と唇と手でデニスのペニスを愛撫して、デニスの精液を残さず飲み込んだ。
簡単な後始末が終わった後。2人で手を繋いで寝転がっていると、デニスがぴったりとコニーにくっついて、耳元で囁いた。
「コニー。早くセックスしたいですね」
「あ、あぁ。……なんか、改めてってなると、なんか、こう、恥ずかしい……」
「コニーは世界一可愛いなぁ」
「か、可愛くはない」
「可愛いです。本当に可愛い。コニー。大好きです」
「……俺も、デニスのことを愛してる」
「ふふーっ。僕もです! 寝たくないなぁ。寝たら、楽しかった1日が終わっちゃう」
「また一緒にデートに行けばいい。これから先は、ずっと一緒なんだから」
「そうですね。仕事をサボる訳にもいかないですし。諦めて寝ます」
「あぁ。おやすみ。デニス」
「おやすみ。コニー。いい夢を」
デニスがコニーにくっついたまま、穏やかな寝息を立て始めた。コニーはデニスの寝顔をじっと見つめてから、眠るデニスにバレないように、ぽろっと一つ涙を零した。
本当に本当に幸せで、油断すると泣きそうになる。自分がこんなに泣き虫だなんて知らなかった。
コニーは、大きく深呼吸をして、ガチ泣きしそうになるのをなんとか堪えると、ぐっすり寝ているデニスの身体を抱きしめて、デニスの髪に鼻先を埋めた。
同じ洗髪剤の匂いがするのに、胸がときめく。
コニーはドキドキする胸をちょっと持て余しながら、幸せな溜め息を吐いた。
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