漫画の中の君に恋して

ツキ

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部屋の中

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奥に行くと、突き当たりにひとつの部屋があった。

「ここかしら?」

ヒロルは、そっと扉を開けて、中の様子を伺ってみた。誰かいる様子はないみたいだ。

「失礼しまーす。」

ヒロルが中に入ると、一人部屋には大きすぎる程の広さの空間に、ベッド、その近くには、入学用の荷物一式、その他、生活に必要なものが揃っていた。

「あの人は、、一体何者?」

ヒロルはそう呟き、ひとまず落ち着こうと、ベッドに腰掛けた。

「えーっと、まず、明後日入学式があって、それで、寮に入るか決めて…。学園でようこその、エンジェナ学園に入学。エンジェナ学園に入学…。あー、ほんとに皆んないるのかなー!ドキドキするー!」

そしてヒロルは、部屋の奥にあるドレッサーを見つけて、鏡を覗いてみた。

「うーん、これって、、お化粧できるのかしら?化粧品もひと通りあるみたいだけど。ちょっとやってみよっと、、。」

ドレッサーの上には、化粧道具一式、ドライヤーやアイロンなど、サロン並みの道具が揃えられており、さすが格式高い学園へようこそだと思った。

「すごい、お化粧してる感じになってる。いつも使ってるのとは違うから、なんか楽しいな♩」

お化粧に夢中になってる間に、時刻は夜11時をさしていた。

「もう11時かあ。まだやってたいけど、今日はもうお風呂に入って、寝よっと。でもドキドキして眠れないかも~。」

ヒロルはそう言いながらお風呂に入り、うとうとと眠りについた。
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