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真っ白い不思議空間にポッと現れた、イミグレのレーンみたいなやつ。
奥に見える改札ゲートの向こうは、目映い光で何も見えない。
そばまでいくとカウンターがあって、税関職員的な人が話かけてきた。
どうやらここは死後の世界で、改札の先は来世らしい。
保安検査場みたいなとこでは、全身スキャンされた。特に問題は無し。
なぜか持っていた履歴書みたいな前世の略歴がかかれた書類を提出し、その後、ペンを渡され色々と誓約書みたいなのを書かされた。現代的なのに、そこだけ羽根ペンだった。
アンケートとか思考調査とかそういうのもやらされた。カウンターで中腰のままで。
こんだけ書かせるなら、せめて椅子とテーブルも用意しろよと思ったね。言わなかったけど。
まったく、死ぬのも案外面倒くさいもんだ。
色々こなし、ようやく終わりだなってとこまで来た時、職員の人にこうきかれた。
「異世界転生の目的は?」
少し悩んだ末に、俺はこう答えてやった。
「サイトシーイング」とね。
前世は働きづめだったので、遊ぶ暇なんてなかった。暇ができたらあちこち行こうと思ってたが、その前に死んでしまった。
死んだ原因とかは守秘義務が発生して、話せないことも多いが、まぁ雑に言えば過労死だ。
遊ぶための金はだいぶ貯まってたが結局使う前に死んでしまった。
ホントは仕事なんか止めて、色々と遊び歩いてみたかったのに。
この心残りをはらすために、来世ではおもいっきり自由な人生を満喫してやろうと思った。
「OK、よい人生を」
職員のかけた声に右手をあげてかえし、そのまま改札口へと向かう。
まるでハワイにでも着いたみたいだなと思ったが、よく考えてみれば、いまここが天国なのだった。
やがて身体全身が光に包まれ、俺の意識も粒子のように光の中に落ちて、消えていった。
奥に見える改札ゲートの向こうは、目映い光で何も見えない。
そばまでいくとカウンターがあって、税関職員的な人が話かけてきた。
どうやらここは死後の世界で、改札の先は来世らしい。
保安検査場みたいなとこでは、全身スキャンされた。特に問題は無し。
なぜか持っていた履歴書みたいな前世の略歴がかかれた書類を提出し、その後、ペンを渡され色々と誓約書みたいなのを書かされた。現代的なのに、そこだけ羽根ペンだった。
アンケートとか思考調査とかそういうのもやらされた。カウンターで中腰のままで。
こんだけ書かせるなら、せめて椅子とテーブルも用意しろよと思ったね。言わなかったけど。
まったく、死ぬのも案外面倒くさいもんだ。
色々こなし、ようやく終わりだなってとこまで来た時、職員の人にこうきかれた。
「異世界転生の目的は?」
少し悩んだ末に、俺はこう答えてやった。
「サイトシーイング」とね。
前世は働きづめだったので、遊ぶ暇なんてなかった。暇ができたらあちこち行こうと思ってたが、その前に死んでしまった。
死んだ原因とかは守秘義務が発生して、話せないことも多いが、まぁ雑に言えば過労死だ。
遊ぶための金はだいぶ貯まってたが結局使う前に死んでしまった。
ホントは仕事なんか止めて、色々と遊び歩いてみたかったのに。
この心残りをはらすために、来世ではおもいっきり自由な人生を満喫してやろうと思った。
「OK、よい人生を」
職員のかけた声に右手をあげてかえし、そのまま改札口へと向かう。
まるでハワイにでも着いたみたいだなと思ったが、よく考えてみれば、いまここが天国なのだった。
やがて身体全身が光に包まれ、俺の意識も粒子のように光の中に落ちて、消えていった。
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