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幸福の監獄
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あれから先輩は文字通り俺を離さなかった。
荷物だけをバックヤードへ取りに行き、俺はコンビニの制服姿のまま、先輩の車へ抱きかかえられながら移動する。
店の裏路地を抜けてすぐ、人通りのない静かな夜の道に不釣り合いな白いポルシェがとまっていた。
助手席に降ろされ、そこでも深いキスをされる。
先輩の舌に翻弄されている間にシートベルトを締められた。
肩を上下させて息も絶え絶えになっている俺を見て、先輩は満足げな笑みを漏らし、額にキスをして運転席へ回ると車を発進させた。
着いた先は有名なタワーマンション。
警備員に誘導され、地下の駐車場へ入っていく。俺は場違いな目的地にただただ驚き固まっていた。
車がとまり、運転席から先輩が降りて助手席側のドアを開ける。
俺が恐る恐る顔を上げると、ドアを塞ぐように寄りかかって俺をのぞき込む先輩と目があった。
先輩の表情はとても優しく穏やかだったが、駐車場のわずかな明かりを背負っているせいで少し逆光になっている。
「着いたぞ亮太。立てるか?」
先輩の言葉にハッとして、慌てて立ち上がろうとしたが、シートベルトに阻まれて勢いよく座席に戻る。
完全に忘れてた。
熱くなる顔を振り、身体を捻ってシートベルトを外そうと金具に手を伸ばした。
しかし指がうまく動かず、カチャカチャと不快な音を立てるばかりで外れない。
金具相手に四苦八苦している俺を見ているのか、つむじの辺りに先輩の熱い視線を感じた。
先輩を待たせている状況に焦りが増長され、よけいに手が空回る。
「すみません……あと、もうちょっと……っ」
あまりに外れない様子に情けなくも泣きが入ると手元が暗くなった。
顔の真横に気配を感じ、金具を掴む俺の手とごつごつと筋張った大きな手が重なる。
カチャリと金具が外れる音がして、シートベルトの締め付けがなくなると、耳元で低く掠れた優しい声が囁いた。
「俺がするから大丈夫」
先輩は俺の手を掴むと車から引っ張って出し、よろける俺の腰を引き寄せて支えてくれた。
そのまま先輩の胸に飛び込むと、ぎゅっと抱きしめられる。
「俺が、全部するから……」
その甘さのある声は、まるで麻薬のように俺の脳へ染みていき、心地よく溶けた。
俺の全身を先輩の熱いくらいの温もりが包み込む。この人しかいないと強く感じる、離れがたいほどの安心感。
両手は自然と先輩の広い背中にまわり、ぎゅっと抱き返した。鎖骨の辺りに当てた耳から、先輩の少し早い鼓動が聞こえる。
「行こう」
「……はい」
俺達は寄り添いながらエレベーターに乗った。
先輩が一番数字の大きいボタンを押すと、ピッピッと何かを読み取るような電子音がして、エレベーターが静かに昇りだす。
狭い箱の中で、先輩はまた俺にキスをした。
やがてエレベーターが止まり、扉が左右に開くとそこはフローリングの床になっていて、真っすぐに伸びる廊下の左右にいくつか扉がついている。
想像していたものとかなり違う光景に混乱した。
これではまるで家の中のようだ。
それもかなり富裕層の家に見える。
俺が口を開けて突っ立っていると、先輩が中へ入るように促してきた。
話を聞く限り、ここは先輩の自宅らしい。
最上階はワンフロア全部が一室になっていて、エレベーターのボタン自体が指紋認証で反応する鍵のようになっているそうだ。
だからエレベーターの先がすぐ部屋なのだと。
……そんなの聞いたことない。
先輩に促されるまま廊下を進んで行く。
通り過ぎる扉ひとつひとつ何の部屋なのか説明されたが、正直まったく頭に入ってこなかった。
しかし、ある部屋の説明で我に返る。そこは二つの扉が両隣に並んだ部屋だった。
「こっちの部屋が俺の寝室で、その隣が亮太の部屋。中にも扉があって、この二部屋は繋がってるからいつでも来ていいからな」
「……ちょっと待ってください。先輩の部屋はわかるけど、何でここに俺の部屋があるんですか?」
怒涛の展開に混乱する俺を見下ろして、先輩は甘く微笑んだ。
「何でって、今日から亮太もここに住むからだけど」
「え?」
聞いてない。
いつのまにそんなことになったんだろう。
俺の住んでいるアパートはどうしたら……
不安を隠すことなく先輩を見つめると、今度は頭を撫でられた。
「お前が住んでたアパートは気にするな。俺の方で手配してるから。明日にはお前の荷物もここに届くぞ」
「え、ああ……そうなん、ですね……」
なんだか色々ぶっ飛んでいる。
でも確かにあのアパートは引きこもってただけで、とくに孤独だった思い出しかない。
……先輩が気にするなって言ってるんだから、たぶん大丈夫だろう。
それに、ここに住めば先輩がいる。
だったら俺はここがいい。
俺は考えることを止め、先輩に笑顔を向ける。
「わかりました、今日からお世話になります。先輩」
俺の返事に、先輩は嬉しそうに目を細めた。
「ああ、こちらこそよろしく亮太。そうだ。せっかく一緒に暮らすんだし、先輩はやめにしないか。俺達もう学生じゃないだろ?」
言われてみればそうだ。
つい昔の癖で先輩と呼んでたけど、同じ屋根の下で暮らすのに先輩呼びだと味気ない感じがする。
「それもそうですね。じゃあ……前島、さん」
俺が照れながら名前で呼ぶと、前島さんは白けた表情になった。
「なんで苗字なんだよ。そこは下の名前だろ普通」
「ええ……でも、それはちょっと……恥ずかしいと言いますか……」
視線を逸らして誤魔化そうとしたが、前島さんは逃がしてくれない。
「恥ずかしくても言え。それに俺達今まで散々恥ずかしいことしまくってたのに、今更下の名前呼ぶのなんてわけないだろ。今日だってどんだけいやらしいキスしたと思って……」
「わー!わーっ!ちょ……っ、それとこれとは別でしょ!?」
「別なもんか。これからだってお前のラッキースケベは起こるんだぞ?それを全部俺が受け止めるんだから、下の名前で呼ばれる仲になりたいのは当然だろ。それともなんだ。エロいことはするけど、俺とは恋人になりませんってか?絶対許さねぇ、そんなの」
「こ、恋人!?俺と、先輩が……!?」
ビックリしすぎて後ろに下がろうとした俺の腕を掴んで前島さんが凄む。
男前すぎてめちゃくちゃ迫力があった。
「俺じゃ不満か?」
「滅相もございません……っ!大満足です!んんぅっ」
俺が力強く宣言すると、前島さんに後頭部を掴まれて口に噛みつかれた。
そのまま角度を変え、舌を絡めとられ、口の中を蹂躙される。
カクンと脚の力が抜けて崩れ落ちそうになった身体を、逞しい腕で横抱きに抱え上げられた。
肩で息をする俺の顔をじっと見つめながら、前島さんが自分の唇を濡らすどちらかの唾液を舐めとった。
「俺も大満足だ。これからずっと一緒にいような」
「……はい、ずっと、一緒にいます……悟さん」
「……ああ、かわいい亮太。やっと、やっと俺だけのものだ……」
俺は今日で何度目かわからない先輩からのキスを、目を閉じて受け入れた。
荷物だけをバックヤードへ取りに行き、俺はコンビニの制服姿のまま、先輩の車へ抱きかかえられながら移動する。
店の裏路地を抜けてすぐ、人通りのない静かな夜の道に不釣り合いな白いポルシェがとまっていた。
助手席に降ろされ、そこでも深いキスをされる。
先輩の舌に翻弄されている間にシートベルトを締められた。
肩を上下させて息も絶え絶えになっている俺を見て、先輩は満足げな笑みを漏らし、額にキスをして運転席へ回ると車を発進させた。
着いた先は有名なタワーマンション。
警備員に誘導され、地下の駐車場へ入っていく。俺は場違いな目的地にただただ驚き固まっていた。
車がとまり、運転席から先輩が降りて助手席側のドアを開ける。
俺が恐る恐る顔を上げると、ドアを塞ぐように寄りかかって俺をのぞき込む先輩と目があった。
先輩の表情はとても優しく穏やかだったが、駐車場のわずかな明かりを背負っているせいで少し逆光になっている。
「着いたぞ亮太。立てるか?」
先輩の言葉にハッとして、慌てて立ち上がろうとしたが、シートベルトに阻まれて勢いよく座席に戻る。
完全に忘れてた。
熱くなる顔を振り、身体を捻ってシートベルトを外そうと金具に手を伸ばした。
しかし指がうまく動かず、カチャカチャと不快な音を立てるばかりで外れない。
金具相手に四苦八苦している俺を見ているのか、つむじの辺りに先輩の熱い視線を感じた。
先輩を待たせている状況に焦りが増長され、よけいに手が空回る。
「すみません……あと、もうちょっと……っ」
あまりに外れない様子に情けなくも泣きが入ると手元が暗くなった。
顔の真横に気配を感じ、金具を掴む俺の手とごつごつと筋張った大きな手が重なる。
カチャリと金具が外れる音がして、シートベルトの締め付けがなくなると、耳元で低く掠れた優しい声が囁いた。
「俺がするから大丈夫」
先輩は俺の手を掴むと車から引っ張って出し、よろける俺の腰を引き寄せて支えてくれた。
そのまま先輩の胸に飛び込むと、ぎゅっと抱きしめられる。
「俺が、全部するから……」
その甘さのある声は、まるで麻薬のように俺の脳へ染みていき、心地よく溶けた。
俺の全身を先輩の熱いくらいの温もりが包み込む。この人しかいないと強く感じる、離れがたいほどの安心感。
両手は自然と先輩の広い背中にまわり、ぎゅっと抱き返した。鎖骨の辺りに当てた耳から、先輩の少し早い鼓動が聞こえる。
「行こう」
「……はい」
俺達は寄り添いながらエレベーターに乗った。
先輩が一番数字の大きいボタンを押すと、ピッピッと何かを読み取るような電子音がして、エレベーターが静かに昇りだす。
狭い箱の中で、先輩はまた俺にキスをした。
やがてエレベーターが止まり、扉が左右に開くとそこはフローリングの床になっていて、真っすぐに伸びる廊下の左右にいくつか扉がついている。
想像していたものとかなり違う光景に混乱した。
これではまるで家の中のようだ。
それもかなり富裕層の家に見える。
俺が口を開けて突っ立っていると、先輩が中へ入るように促してきた。
話を聞く限り、ここは先輩の自宅らしい。
最上階はワンフロア全部が一室になっていて、エレベーターのボタン自体が指紋認証で反応する鍵のようになっているそうだ。
だからエレベーターの先がすぐ部屋なのだと。
……そんなの聞いたことない。
先輩に促されるまま廊下を進んで行く。
通り過ぎる扉ひとつひとつ何の部屋なのか説明されたが、正直まったく頭に入ってこなかった。
しかし、ある部屋の説明で我に返る。そこは二つの扉が両隣に並んだ部屋だった。
「こっちの部屋が俺の寝室で、その隣が亮太の部屋。中にも扉があって、この二部屋は繋がってるからいつでも来ていいからな」
「……ちょっと待ってください。先輩の部屋はわかるけど、何でここに俺の部屋があるんですか?」
怒涛の展開に混乱する俺を見下ろして、先輩は甘く微笑んだ。
「何でって、今日から亮太もここに住むからだけど」
「え?」
聞いてない。
いつのまにそんなことになったんだろう。
俺の住んでいるアパートはどうしたら……
不安を隠すことなく先輩を見つめると、今度は頭を撫でられた。
「お前が住んでたアパートは気にするな。俺の方で手配してるから。明日にはお前の荷物もここに届くぞ」
「え、ああ……そうなん、ですね……」
なんだか色々ぶっ飛んでいる。
でも確かにあのアパートは引きこもってただけで、とくに孤独だった思い出しかない。
……先輩が気にするなって言ってるんだから、たぶん大丈夫だろう。
それに、ここに住めば先輩がいる。
だったら俺はここがいい。
俺は考えることを止め、先輩に笑顔を向ける。
「わかりました、今日からお世話になります。先輩」
俺の返事に、先輩は嬉しそうに目を細めた。
「ああ、こちらこそよろしく亮太。そうだ。せっかく一緒に暮らすんだし、先輩はやめにしないか。俺達もう学生じゃないだろ?」
言われてみればそうだ。
つい昔の癖で先輩と呼んでたけど、同じ屋根の下で暮らすのに先輩呼びだと味気ない感じがする。
「それもそうですね。じゃあ……前島、さん」
俺が照れながら名前で呼ぶと、前島さんは白けた表情になった。
「なんで苗字なんだよ。そこは下の名前だろ普通」
「ええ……でも、それはちょっと……恥ずかしいと言いますか……」
視線を逸らして誤魔化そうとしたが、前島さんは逃がしてくれない。
「恥ずかしくても言え。それに俺達今まで散々恥ずかしいことしまくってたのに、今更下の名前呼ぶのなんてわけないだろ。今日だってどんだけいやらしいキスしたと思って……」
「わー!わーっ!ちょ……っ、それとこれとは別でしょ!?」
「別なもんか。これからだってお前のラッキースケベは起こるんだぞ?それを全部俺が受け止めるんだから、下の名前で呼ばれる仲になりたいのは当然だろ。それともなんだ。エロいことはするけど、俺とは恋人になりませんってか?絶対許さねぇ、そんなの」
「こ、恋人!?俺と、先輩が……!?」
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「俺じゃ不満か?」
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俺が力強く宣言すると、前島さんに後頭部を掴まれて口に噛みつかれた。
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カクンと脚の力が抜けて崩れ落ちそうになった身体を、逞しい腕で横抱きに抱え上げられた。
肩で息をする俺の顔をじっと見つめながら、前島さんが自分の唇を濡らすどちらかの唾液を舐めとった。
「俺も大満足だ。これからずっと一緒にいような」
「……はい、ずっと、一緒にいます……悟さん」
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