ヒグマ、日本の普通科高校に通う。

ヒグマボーイ

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ヒグマが高校に通うまで。

あらすじ

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ここは島国、ヒグマ島。

はるか昔、人が住んでいた時は、ヒグマたちとの戦いが長引いていた。

しかし、戦時中のある時、一人のヒグマの子供が竹槍を捨てて、人の将軍の前でこう言った。

「もうこんなことはやめましょう。もっと良い方法があるはずです。争う必要のない方法が。」

そうして、ヒグマと人々の戦いは終わりを迎える。

宴をしたり、楽しく暮らす。

だが、世界大戦などの時もあった。

その時は、みんな気持ちは一緒。戦争はしないと決めた。

かつて僕たちが、ヒグマたちが争っていたかのように。

人々は分かり合える。島の住民たちがそうだったから。

人とヒグマだと、やはり時間はかかるかもしれない。

しかし、世界大戦は、人と人だ。

そして国連の会議では、戦争を反対した。

だが、その意見は通らなかった。

すると、

「では、僕たちは独立します。」

そう、あの時、島国での争いを止めたヒグマの子供だった。

今は、島国の代表である。

このヒグマの名前はヒグマキッド。

ヒグマキッドはそう発言した。

そこからは、衣食住は全部自分達で確保する。

飢えるときもあった。

食糧がつき、もうだめだ。

と思ったその時、ようやく終戦を迎える。

餓死者は奇跡的にいなかった。

そうしてヒグマ島は生き延びた。

終戦後、医療技術の革新により、

ヒグマたちは、僕たちヒグマを、

近くの日本の国の人と暮らすことはできないか、という案があり、

「熊×日本人」
平和プロジェクト

という計画や実験が行われていた。

ようやく、人型になれる薬が完成し、

僕が飲む、とヒグマキッド。

ヒグマキッドはそれを飲んだ。

そうすると、瞬く間に毛深い男性に変身した。

ヒグマから人間への転生実験が成功した。

ヒグマキッドは大喜び。

いつもはクールなヒグマキッドは

飛んだり跳ねたり、研究室を走り回ったり。

よほど嬉しかったのだろう。

そうして、それを日本の政府に連絡すると、

じゃあ、日本の普通科高校に来ないか?

最初は見にくるだけでも構わない。

普通科高校の生徒にもなれたらいいねえ。

・・・いや、冗談だよ。気にしないでくれ。

と言われたが、ヒグマキッドは

「いや、その冗談。全然ありだと思います。」

「僕が高校に通ったらどのような結果になるのか。」

「これ、やってみる価値ありますよ。」

そうして、高校に入学することとなった。

ヒグマはあまりクラスに馴染めなかったりと大変な思いをするが、

段々と彼自身の優しさや誠実さが評価され、段々と打ち解けていく。

クラスメートとも、学校の先生とも打ち解けていく。

とあるクラスメートの女子に心惹かれ、恋心を持つように。

その子をちょっとずつ好きになる毎日の日々。

ヒグマと恋する女子高生。

学園系恋愛小説と学園系日常コメディのハイブリット。
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