オッドアイの守り人

小鷹りく

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もう一度 

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アルコールが入っているけれど、眠れない。眠ってしまったら海静様がまたどこかへ行ってしまうような気がする。

じっと見ているのが分かったのか、目蓋が開き、暗闇に障子を越して零れ入る月光を反射した緑の瞳が光る。

こちらを見返している。

布団を剥ぐと、更にこちらへ近づいてきた。目と目が合うけれど、目が合ったそのまま顔が寄ってくる。

「良臣…。」

「海静様…。」

彼はそのまま私に近づくと私に口づけた。血が一気に沸き立つ。

寝ていた体を起こし、彼の頭を捕らえると、そのまま自分の枕にそっと彼を横たえた。 彼を覆うようにした体制になりながら、真意を探る。。

「どうして?」

「ずっとこうしたかったんだ。俺はお前に何もしてやれなかった。何も返せない…。」

「…何も返さなくていいのです。貴方が生きているだけで、貴方の側にいるだけで私は生きている意味がある…。貴方が居なければ…んっ!」

彼はもう一度私に口付けた。






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