オッドアイの守り人

小鷹りく

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第二部 オッドアイの行方ー失われた記憶を求めて

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「ほれ、着いたぞっ…うぅ…肩痛っ…」




カイを放り込むようにベッドに寝転ばせた。




「うーっ…水…」

「水な、待ってろよ。吐くなよ!俺のベッドだかんな!洗面器も持ってくるから!」




急いで冷蔵庫から水のボトルを取り出し、風呂場から洗面器を持ってベッドに向かう。




カイはうんうん横向きで寝て唸されている。




「おぃ、ほら、水!吐きたくなったら言えよ、洗面器、ここ置いとくからな!ったく、どっちが子供だよ!」




ボトルを渡したが飲めないようで、持ったまま寝てしまいそうだ。




『…うぅ…ん… しぉ…み…。』

「え?なんて?見せてショーミー?何を?」




カイは気持ち悪いのか、涙を流していた。




「こんなになるまで飲むなよ…、大丈夫か?」




彼の長い綺麗な銀髪が嘔吐で汚れてしまわないように、そっと肩の下へと髪を纏めて流す。ベッド脇に座ってそのまま彼の頭を撫でた。銀髪の髪は見た目以上に柔らかく、いい匂いがした。指をそのままそっと頬に下ろすと、お酒で熱を帯びた肌が熱い。




『…っきもちぃい…。』




何だ、日本語だな、言葉の意味がわかんねぇ。

だけど気持ち良さそうな顔をした。だからそのまま手をほっぺたに当てた。カイはその手をとり、今度はshow meと英語で呟いた。




手を離そうとしても離してくれそうにない。俺も結構飲んで疲れた。そのまま横になり、カイの寝顔を見ながら寝た。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

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