【完結(続編)ほかに相手がいるのに】

もえこ

文字の大きさ
209 / 224
~拓海~

陥落

しおりを挟む
「は、 … あっ… 」

もちろん俺は… 
上に強引に乗っかって来た瑠衣を…はねのけることなんて、できなかった…。

男だ…男だから… 

無理…無理、だ…  抵抗なんてできない…。
 
頭の中で…
まるで、自分自身を納得させるかのように、そんな言い訳が、飛び交う…。 
それでも… 俺はなんとか、瑠衣を止めようとした…

とはいえ、所詮…形だけだ… 

「っ… やめ、ろ… 瑠衣… 俺、風呂入って、なっ … あっ …」

「んっ… いい…このままで、いい…このままの、拓海…く、ん…が、欲しい…」

押し倒された後、俺は瑠衣にされるがままに、ベルトを外され…脱がされ…
前を…くつろがされる…

駄目だ…  
男の本能で…  

既に俺のそこは…恥ずかしいくらいに興奮しかけていて…俺は思わず、そこから目を逸らす…。
瑠衣はその姿を見てか…ふふと、笑った。 

ゆっくり俺のそれを両手で包み込み、躊躇なく…口を開く……

紅い舌がチラと見えて…俺は、瑠衣の髪に触れる… もちろん、抵抗のつもりで…

「はっあっ 瑠衣… …駄目、だ…って…や、めっ …」
まだ、気持ちと反対のことを言ってしまう、俺… ああ… ほんと、馬鹿だ…。

柔らかな粘膜に…包まれる感覚…

熱くて…何とも表現できない感覚が俺を襲う…。

「ああっ、…  くっ…駄目、だって…あっ…やめ、…ろ… る、瑠衣っ…」ダメだ…駄目…

「んっ… やだ… やめない… … んっ …可愛い…拓海君の、ここ… 好き… 大好き…」

「ば、馬鹿っ…  は、あっ… 」

思わず、仰け反る俺…   感触がたまらない…  

そして… なんてことを、言うんだコイツは…  ああ…  これは…計算、なのか…? 

くちゅ…  くちゅと、
俺のそこは完全に、瑠衣に好きなように弄ばれ… もう、陥落寸前だ…。

瑠衣は、いつもこうだ… 
自分の本能に…欲望に、忠実で… 素直で…大胆で… 俺を… 

いや…きっと、俺以外の男にも…こうやって…激しい愛撫をして…いつも…男を翻弄しているんだろう…。

美貌と… そして、抜群のスタイルで…そして、明るく…軽快なトークで…

男を惑わせ… 最終的に、相手の男を、落とす…。

わかってる… 多分、俺の手に負えるような女じゃない…。

葉月とは180度、違うタイプの女なのだ… 
完全に真逆ともいえるタイプの女…危険な女なのは、なんとなくわかってる…のに… ああ… 

「あっ … や、… くっ …瑠衣 …も、駄目だ… はなれっ…」思わず、瑠衣の髪を掴む…。

「ん… むっ …やだ… 離れない… 拓海君…力、抜いて… ん、っ… 」

再び、深いところまで飲み込まれ、言葉を失う…。  

「ああっ !… ああ…  くっ!!… 」
あの、感覚……あろうことか、俺は…瑠衣の…口内に… 。

「は、あっ …はぁ… 」俺は、肩で息をする…。 

ああ… やってしまった…。

「…ん、可愛い…拓海君を前にすると…私、いつもすごい、Sになっちゃうんだよね…なんでだろう…ふふ…」

何事もなかったかのように…
そばにあったティッシュで口元をぬぐいながら、妖艶な眼で俺を見る瑠衣は満足げだ…。

「ばか…やめろって、言ったのに… あほ… はあ… ごめん… 間に合わなかった… 」

「… んーん…私がしたいから、しただけ… 」自身の唇を、ペロリと舐める瑠衣…。

わかっているのに… 俺はどうして… 

「も…駄目…ほんとに、我慢できない…拓海君…きて… 」

瑠衣が細い腕を大きく広げ、その豊満な胸の中に…俺の頭をぎゅうと、抱え込む…。

柔らかで弾力のある胸が、俺の頬に触れる… 
俺だって、駄目だ… 我慢出来っこない…。 

「…ああ…ここじゃ、痛いよな…ベッド、行こ…う 」

ベッドの上で瑠衣の横に手を突いて、見下ろす…。

「好き…もう、何も考えらんないくらい、滅茶苦茶にして…ほんとに、葉月って呼んで…いいよ…?」

「…馬鹿だな、瑠衣…ほんと、おまえって、馬鹿だ…呼ぶわけ、ないだろ…?」

「…馬鹿で、いいよ…もう、なんだっていい…抱いて…今すぐ…拓海君の…堅いの… 瑠衣に… 早く、いれて… 」

「… ん …」 

葉月が…
口が裂けても言わないような、卑猥な台詞が、耳に届く…

そして、やっぱり最低な俺は…
 
  ゆっくりと、瑠衣に覆いかぶさった…。
















しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...