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座敷童さんと集会
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「それじゃあ出かけてくる」
「いってらっしゃい、座敷童さん」
金曜日の18時。座敷童さんは集会に行くとかでお出かけらしい。……座敷童って家にいるものっていうか家から出られないわけじゃないのかと質問してみれば、俺ほどになれば平気だぜ! と返ってきた。
それって座敷童というアイデンティティの崩壊につながるのではないと思うのは、あたしだけだろうか。不思議でならない。
そんなことを考えているなんて微塵も感じさせないように笑顔で、玄関にて座敷童さんを見送る。
引き戸に手をかけた座敷童さんの後ろ姿に違和感を覚えてよくよく見てみれば、のばされた襟足。その後ろ髪の一房が乱れていた。
「座敷童さん」
「なんだ……い」
「御髪が乱れてますよ。お出かけ前なのに、あわてんぼうさんですね」
さらり。乱れていた襟足を一房持ち上げて言えば、あたしの方を向かないながらも耳が赤くなったので、顔も赤いなんだろうなとあたしは察した。
最近の座敷童さんは赤面がデフォルトと化している気がする。男の人で赤面症ってあまり聞かないなと思いつつ、髪を整えて元に戻す。
反応がなかったので座敷童さんを見上げるとかちんと固まっていた。所詮154cmしかないあたしは58寸(176cm)という座敷童さんを見上げるしかないのだ。悔しい。
それよりも。
「座敷童さん?」
「あ……あぁ。その、行ってくるぜ」
「行ってらっしゃい」
赤い顔のまま引き戸を開けた座敷童さんに、見えていないだろうが笑顔で手を振る。それに見えていないだろうにひらひらと背中を向けたまま手を振り返してくれる座敷童さん。
その華奢な背中を最後に、引き戸はからからと閉まった。
「みたいなことがあってだなぁっ!」
「ほう、そうかい」
「まったく、俺の君はどこまで俺をおとせば気がすむのやら。良夫の鑑だぜ!」
「お前さんが嫁かい」
慈が呆れたような目で俺を見る。しかし、俺は俺の君の自慢話をやめない! と意気込めば面倒くさそうな顔をされた。解せない。
夜19時。集会場所として提供された慈の憑いている家でおれんじじゅーすを紙ぱっくからこっぷにもらいながら。俺は話しかけに来た慈に絡んでいた。
「大体、今回の集会はお前さんのために開いたんだけどね、飴呑」
「あぁ、家の主としてふさわしいかどうかだろう? 当然いいに決まってるだろ、俺の君だぜ!?」
「飴呑はいつから酒飲みになったんだい。オレンジジュースで酔ってんじゃないよ」
無理やり肩を組んだ慈がうんざりしたように肩を落とした。さらりと慈の艶やかな黒髪が古代紫の着物に落ちる。
それをうっとおしそうに払うその手は白魚のよう。顔はまぁ別嬪さんだった。
というか、顔の悪い座敷童など見たこともないが。
俺の家に急に家主が入ったということで急遽集まれたのは俺も含めてたった3人だった。急ぎにしても、稀少価値5の座敷童の緊急事態だぜ? もうちょっと揃わなかったのかと一人唸る。
「稀少価値」。人間たちが定めた、俺たち座敷童の出現率の稀有さだ。
同じ個体がどれだけの数いるかで決められているそれ。
ちなみに俺と同じ飴呑という個体はいままで3人しか見つかっておらず、稀少価値が5。つまり最高だということだ。ここにいる慈にも分霊体がいるかと思うと変な感じだが。まぁ、そういうことだ。
しかし他の分霊体には決して俺の君を会わせられない。いや、会ったこともないが。もしおとされてしまったら俺が相手をどうにかしちまいそうだぜ。
おれんじじゅーすをちびちびなめていると、座敷童の1人羽根が声をかけてくる。
「あらあら、飴呑様。新しい家主がお好きなのねぇ」
「俺の君だぜ!」
「あらあら、そうですの」
袖下で口を隠しながら優雅にころころと笑い、丁寧な口調の羽根に俺の君の自慢話をすれば。「のろけられてしまいましたわ」と言いながらにこにことどこから持ってきた瓶から酒をこっぷに注いで、呷っていた。
酒はあまり好きじゃないから絶対に自分からは飲まないが、こうもうまそうに飲まれると飲みたい気分になってくるから不思議だ。
ま、俺の君に帰って会うかもしれないので絶対に飲まないが。
後ろで「家主の大吟醸!」と慈が叫んでいたような気がするが、羽根も俺も構いはしなかった。隠しておかないのが悪いんだ。
のろけなんて照れるじゃないか! その通りなんだけれども。
照れ照れ料理が美味い、ほめ上手、おとすのが上手い、飴をくれた、おとし上手。とおとすあたりを2回繰り返して出かけのところ。
慈に話したのと同じ話をすれば、その垂れた緑色の目を見開いて、羽根は頬を染めた。なんだ?
「あらあら、まるで王子様みたいな人ねぇ」
「王子様?」
「王の子のことですわ。素敵な殿方に使うのよ」
「それなら知ってるぜ、でも違うな。俺の君は女人だぜ」
「「……え」」
慈と羽根の声が重なる。ぴたりと固まってしまった2人をよそに、俺はおれんじじゅーすを紙ぱっくからこっぷに移して飲む。
俺の君の話をすると喉が渇いて仕方ない。
というよりも、いつもは俺の君が適度に茶の時間を入れてくれるからそう思わないだけなんだが。
まったく、俺の君は本人がいないところでも俺の意識をさらってくれるぜ!
1人ちびちびとおれんじじゅーすを飲んでいれば、復活した2人が食い掛からんばかりの勢いで喋りかけてきた。おい、近いぞやめろ。
「あ、飴呑! 女人なのかい!?」
「本当に女性ですの? その方。なんとイケメンな」
「いけめんってなんだい?」
「男前、という意味ですの」
「へえ、そりゃあいい。俺の君はいけめんだぜ」
「私の質問に答えんか飴呑!」
「女人だよって言っているだろう」
「そ、そうか。とうとう飴呑にも春が来たんだな。いや、別に男だって構いはしないんだ、私たちに性別なんて大した問題じゃないし。にしても、はいはいしていたころが懐かしいよ」
何百年前の話をしているのかと慈を睨むが、自分の世界に入り切ってしまっているやつには通じなかった。無念だぜ。
また話が長くなるのかとため息をついて肩を落とせば、代わりに羽根が話しかけてきた。
「希少価値5の飴呑様がそこまで言うんですもの。その方、一度見てみたいわ」
「なんだ、やらんぞ」
「あらあら、飴呑様がこんなに夢中なんですもの。素敵な方なんでしょうね」
「当然だ!」
やっぱり羽根は話が分かる。次々と彼女が越してきてからの思い出話をしていけば、最終的にとろりと目を潤ませ、頬を紅潮させて俺を見た。
荒く吐かれる息が酒臭かった。もうだめだ、酒が回ってやがる。その酒臭さに身を引こうとすれば、がしりと肩を捕まえられる。おい、痛いぞ離せ!
「ふふ、一度お会いしたいわ。私の君」
「おい、俺の君だぞ!?」
「あの頃はね、戦後だったからまだ物資に乏しくて」
そうして23時。収集がつかなくなった俺たちは解散とあいなった。
「ただいま」
「おかえりなさい、座敷童さん。集会、どうでした?」
「散々だったぜ」
ちょうどお風呂から上がり部屋に戻ろうと階段のところにいたあたし。からからと引き戸を開ける音がしてし振り向くと、そこ、玄関には疲れた様子でぐったりと帰ってきた座敷童さんが。
そんな座敷童さんから漂ってきたお酒の香りに、あたしは鼻をひくつかせた。いや、別に動物じゃないけど。ポーズだ、ポーズ。
それにしても、足取りもしっかりしているし、その頬は相変わらず白い。酔ってはいないようだけれど少し飲んできたのだろうか。
「座敷童さん、お酒飲みました?」
「いや、酒飲みに絡まれたんだ。臭うかい?」
「それは災難でしたね。はい、ちょっとだけ。でも」
お正月なんかは親戚が集まって忘年会やら新年会やらと言ってはどんちゃん騒ぎをしていたので気持ちはよくわかる。絡み酒だったりなんかしたら面倒くささも一押しだろう。
コップになみなみと注がれた醤油なんて飲めません。なにが「俺の醤油が飲めねぇってのか」だ。飲めねぇよ。
あの酔っ払い独特の面倒くささを味わってきたのか、座敷童さん。本当、お疲れ様です。
でも一言、これは言っておかねば。
「あんまり夜遊びする悪い子は」
「き、君」
「こうして捕まえてしまいますよ」
きゅっとその折れそうに細い手首を捕まえて笑えば、面白いくらいに瞬時に真っ赤になる座敷童さん。っていうかこの人(?)本当に細いな。
骨と皮しかないんじゃないかと思う、この手首。力を籠めれば簡単に折れてしまいそうな手首に内心震えながらも、容易に真っ赤になる顔にやっぱり少し飲んできたんじゃないと疑えば、潤んだ桃色の瞳があたしを捉えた。
「ご」
「ご?」
「ごめんなさいいいい!!」
ぱっとあたしの手を振り払った座敷童さんは、だだだと廊下を走って自分の部屋へと立てこもってしまった。
「いってらっしゃい、座敷童さん」
金曜日の18時。座敷童さんは集会に行くとかでお出かけらしい。……座敷童って家にいるものっていうか家から出られないわけじゃないのかと質問してみれば、俺ほどになれば平気だぜ! と返ってきた。
それって座敷童というアイデンティティの崩壊につながるのではないと思うのは、あたしだけだろうか。不思議でならない。
そんなことを考えているなんて微塵も感じさせないように笑顔で、玄関にて座敷童さんを見送る。
引き戸に手をかけた座敷童さんの後ろ姿に違和感を覚えてよくよく見てみれば、のばされた襟足。その後ろ髪の一房が乱れていた。
「座敷童さん」
「なんだ……い」
「御髪が乱れてますよ。お出かけ前なのに、あわてんぼうさんですね」
さらり。乱れていた襟足を一房持ち上げて言えば、あたしの方を向かないながらも耳が赤くなったので、顔も赤いなんだろうなとあたしは察した。
最近の座敷童さんは赤面がデフォルトと化している気がする。男の人で赤面症ってあまり聞かないなと思いつつ、髪を整えて元に戻す。
反応がなかったので座敷童さんを見上げるとかちんと固まっていた。所詮154cmしかないあたしは58寸(176cm)という座敷童さんを見上げるしかないのだ。悔しい。
それよりも。
「座敷童さん?」
「あ……あぁ。その、行ってくるぜ」
「行ってらっしゃい」
赤い顔のまま引き戸を開けた座敷童さんに、見えていないだろうが笑顔で手を振る。それに見えていないだろうにひらひらと背中を向けたまま手を振り返してくれる座敷童さん。
その華奢な背中を最後に、引き戸はからからと閉まった。
「みたいなことがあってだなぁっ!」
「ほう、そうかい」
「まったく、俺の君はどこまで俺をおとせば気がすむのやら。良夫の鑑だぜ!」
「お前さんが嫁かい」
慈が呆れたような目で俺を見る。しかし、俺は俺の君の自慢話をやめない! と意気込めば面倒くさそうな顔をされた。解せない。
夜19時。集会場所として提供された慈の憑いている家でおれんじじゅーすを紙ぱっくからこっぷにもらいながら。俺は話しかけに来た慈に絡んでいた。
「大体、今回の集会はお前さんのために開いたんだけどね、飴呑」
「あぁ、家の主としてふさわしいかどうかだろう? 当然いいに決まってるだろ、俺の君だぜ!?」
「飴呑はいつから酒飲みになったんだい。オレンジジュースで酔ってんじゃないよ」
無理やり肩を組んだ慈がうんざりしたように肩を落とした。さらりと慈の艶やかな黒髪が古代紫の着物に落ちる。
それをうっとおしそうに払うその手は白魚のよう。顔はまぁ別嬪さんだった。
というか、顔の悪い座敷童など見たこともないが。
俺の家に急に家主が入ったということで急遽集まれたのは俺も含めてたった3人だった。急ぎにしても、稀少価値5の座敷童の緊急事態だぜ? もうちょっと揃わなかったのかと一人唸る。
「稀少価値」。人間たちが定めた、俺たち座敷童の出現率の稀有さだ。
同じ個体がどれだけの数いるかで決められているそれ。
ちなみに俺と同じ飴呑という個体はいままで3人しか見つかっておらず、稀少価値が5。つまり最高だということだ。ここにいる慈にも分霊体がいるかと思うと変な感じだが。まぁ、そういうことだ。
しかし他の分霊体には決して俺の君を会わせられない。いや、会ったこともないが。もしおとされてしまったら俺が相手をどうにかしちまいそうだぜ。
おれんじじゅーすをちびちびなめていると、座敷童の1人羽根が声をかけてくる。
「あらあら、飴呑様。新しい家主がお好きなのねぇ」
「俺の君だぜ!」
「あらあら、そうですの」
袖下で口を隠しながら優雅にころころと笑い、丁寧な口調の羽根に俺の君の自慢話をすれば。「のろけられてしまいましたわ」と言いながらにこにことどこから持ってきた瓶から酒をこっぷに注いで、呷っていた。
酒はあまり好きじゃないから絶対に自分からは飲まないが、こうもうまそうに飲まれると飲みたい気分になってくるから不思議だ。
ま、俺の君に帰って会うかもしれないので絶対に飲まないが。
後ろで「家主の大吟醸!」と慈が叫んでいたような気がするが、羽根も俺も構いはしなかった。隠しておかないのが悪いんだ。
のろけなんて照れるじゃないか! その通りなんだけれども。
照れ照れ料理が美味い、ほめ上手、おとすのが上手い、飴をくれた、おとし上手。とおとすあたりを2回繰り返して出かけのところ。
慈に話したのと同じ話をすれば、その垂れた緑色の目を見開いて、羽根は頬を染めた。なんだ?
「あらあら、まるで王子様みたいな人ねぇ」
「王子様?」
「王の子のことですわ。素敵な殿方に使うのよ」
「それなら知ってるぜ、でも違うな。俺の君は女人だぜ」
「「……え」」
慈と羽根の声が重なる。ぴたりと固まってしまった2人をよそに、俺はおれんじじゅーすを紙ぱっくからこっぷに移して飲む。
俺の君の話をすると喉が渇いて仕方ない。
というよりも、いつもは俺の君が適度に茶の時間を入れてくれるからそう思わないだけなんだが。
まったく、俺の君は本人がいないところでも俺の意識をさらってくれるぜ!
1人ちびちびとおれんじじゅーすを飲んでいれば、復活した2人が食い掛からんばかりの勢いで喋りかけてきた。おい、近いぞやめろ。
「あ、飴呑! 女人なのかい!?」
「本当に女性ですの? その方。なんとイケメンな」
「いけめんってなんだい?」
「男前、という意味ですの」
「へえ、そりゃあいい。俺の君はいけめんだぜ」
「私の質問に答えんか飴呑!」
「女人だよって言っているだろう」
「そ、そうか。とうとう飴呑にも春が来たんだな。いや、別に男だって構いはしないんだ、私たちに性別なんて大した問題じゃないし。にしても、はいはいしていたころが懐かしいよ」
何百年前の話をしているのかと慈を睨むが、自分の世界に入り切ってしまっているやつには通じなかった。無念だぜ。
また話が長くなるのかとため息をついて肩を落とせば、代わりに羽根が話しかけてきた。
「希少価値5の飴呑様がそこまで言うんですもの。その方、一度見てみたいわ」
「なんだ、やらんぞ」
「あらあら、飴呑様がこんなに夢中なんですもの。素敵な方なんでしょうね」
「当然だ!」
やっぱり羽根は話が分かる。次々と彼女が越してきてからの思い出話をしていけば、最終的にとろりと目を潤ませ、頬を紅潮させて俺を見た。
荒く吐かれる息が酒臭かった。もうだめだ、酒が回ってやがる。その酒臭さに身を引こうとすれば、がしりと肩を捕まえられる。おい、痛いぞ離せ!
「ふふ、一度お会いしたいわ。私の君」
「おい、俺の君だぞ!?」
「あの頃はね、戦後だったからまだ物資に乏しくて」
そうして23時。収集がつかなくなった俺たちは解散とあいなった。
「ただいま」
「おかえりなさい、座敷童さん。集会、どうでした?」
「散々だったぜ」
ちょうどお風呂から上がり部屋に戻ろうと階段のところにいたあたし。からからと引き戸を開ける音がしてし振り向くと、そこ、玄関には疲れた様子でぐったりと帰ってきた座敷童さんが。
そんな座敷童さんから漂ってきたお酒の香りに、あたしは鼻をひくつかせた。いや、別に動物じゃないけど。ポーズだ、ポーズ。
それにしても、足取りもしっかりしているし、その頬は相変わらず白い。酔ってはいないようだけれど少し飲んできたのだろうか。
「座敷童さん、お酒飲みました?」
「いや、酒飲みに絡まれたんだ。臭うかい?」
「それは災難でしたね。はい、ちょっとだけ。でも」
お正月なんかは親戚が集まって忘年会やら新年会やらと言ってはどんちゃん騒ぎをしていたので気持ちはよくわかる。絡み酒だったりなんかしたら面倒くささも一押しだろう。
コップになみなみと注がれた醤油なんて飲めません。なにが「俺の醤油が飲めねぇってのか」だ。飲めねぇよ。
あの酔っ払い独特の面倒くささを味わってきたのか、座敷童さん。本当、お疲れ様です。
でも一言、これは言っておかねば。
「あんまり夜遊びする悪い子は」
「き、君」
「こうして捕まえてしまいますよ」
きゅっとその折れそうに細い手首を捕まえて笑えば、面白いくらいに瞬時に真っ赤になる座敷童さん。っていうかこの人(?)本当に細いな。
骨と皮しかないんじゃないかと思う、この手首。力を籠めれば簡単に折れてしまいそうな手首に内心震えながらも、容易に真っ赤になる顔にやっぱり少し飲んできたんじゃないと疑えば、潤んだ桃色の瞳があたしを捉えた。
「ご」
「ご?」
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