充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道

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第七章 王都編

第十二話 妹よ、俺は今アトルの街に居ます。

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 中央広場に差し掛かると何やら人だかりが出来ているので一旦停車、周りの喧騒に気付いた勇者パーティーの四人が馬車から飛び出す。

「ウィルさん、何かあったの?」

 集まっていたのはギルド所属の冒険者達。スタンピードの際一緒に戦って俺も顔なじみのA級冒険者達やトロンの盾だけでなく知らない冒険者も多数、後方にはギルド長とマーカスの姿もある。

「いいや、ただ外の空気を吸いに来ただけだ」

 嘘つけ!まったく、不器用だが憎めない奴らだ・・・

「みんなで一緒に?」

「そうだよ、文句あるのか!」

「いや、別に・・・」

「ところで、お前らこれからS級試験の為に王都へ行くんだろ。頑張れよ!」

「う、うん・・・ありがとう」

 状況をいまいち理解できていない勇者パーティー。だが、ウィルの「頑張れよ!」を皮切りに一斉に声をあげ始めた冒険者達を見て、なぜ彼等が中央広場に集まっていたのかを知る。


「負けるなよ!」
「お前達ならやれる!」
「トロン冒険者の魂、王都で見せつけてやれ!」
「帰ってきたらギルドにも顔を出せよ!」
「ルシア、坊主達のこと頼むぞ!」
「寂しくなったら、いつでも帰ってきていいからな!」


「みんな・・・」

 冒険者を志した者にとってS級冒険者になるのは夢、自分達の中からその挑戦権を得た者が現れた。しかも、ついこの間までヒヤヒヤしながら皆で見守っていた若者達。そんな仲間にエールを送る為、トロン支部所属の冒険者達は朝早くから集まっていた。
 若者の成功を妬むことなく応援できる、本当に気持ちのいい連中だ。一応俺も所属している身ではあるが、ギルド長を中心にマーカスやウィルのおかげでトロンの冒険者ギルドは素晴らしい組織になりつつある。彼等の下になら、今セラ学園で学んでいる冒険者希望の子供達を送り出しても安心だ。

 本来は個人主義の冒険者。共に組むパーティーだけが仲間であり、その他の連中はライバル、下手をすれば敵とみなされることも珍しくはない。だが、冒険者ギルドトロン支部ではその常識が覆されようとしている。マーカスが俺に語ってくれた目標、その第一歩は確実に歩み始めている。

 そのマーカスが冒険者達をかき分け勇者パーティーの前に姿を見せる。

「ノーラン、アルバ、キャロ、ルシア、今のお前達は既にS級だったトロンへ来る前の私より遥かに強い。S級試験など合格して当然だ。S級冒険者になるのはゴールではなくスタート、いつの日か成長したお前達がトロンの街に凱旋するのを楽しみにしているぞ」

「ばぁ・・ばぁい(はい)・・・いまばでほんどうでぃ(今まで本当に)・・おぜわになりばじた(お世話になりました)・・・」

「「おぜわになりばじた(お世話になりました)・・・」」

 涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら頭を下げるノーラン。うしろで一緒に頭を下げているアルバとキャロも涙腺が崩壊して言葉にならない。こういったところはまだまだ子供、感情を制御するにはもう少し時間が掛かりそうだ。一人笑顔で微笑むルシアさんの瞼も少し濡れている。だが、そこは豪快な冒険者達、別れの時とはいえ湿っぽいのは好きじゃない。


「おい、ノーラン!そんなんじゃ王都で泣き虫勇者って渾名を付けられちまうぞ!」
「そうだ、そうだ!トロンの冒険者が舐められちまうだろうが!」
「こういう時は豪快に笑って行くんだよ!」
「アルバ!でかい図体でめそめそ泣いてんじゃねえ!」
「キャロ!いつもの生意気な口調はどうした!」


 口は悪いがどこまでも優しい先輩冒険者達の声に袖で目頭を擦る三人。まだ涙が滲む中必死で笑顔を作ると、ノーランが叫ぶ。

「絶対にS級試験に合格して、いつか国一番の冒険者パーティーになってやる!そうしたら言ってやる!俺達はトロンの街出身の冒険者だ!冒険者組合トロン支部には、口は悪いがかっこいい先輩達が沢山居るって!見た目はおっかないけれど、優しい先輩達が沢山居るって・・・みんなが俺達を見守ってくれていたことは知っている・・・今日まで、本当に・・」

 一呼吸置くと、ノーラン、アルバ、キャロの三人は一列に並び、三人で声を合わせる。

「「「ありがとうございました!!!」」」

 深々と頭を下げる三人。そんな三人にマーカスが声を掛ける。

「行ってこい!」

「「「はい!」」」

 マーカスに背中を叩かれたノーランに続きアルバとキャロ、そしてルシアさん。馬車に向かう背中に先輩冒険者から歓声が飛ぶが四人は振り返らない。振り返ればまた、泣いている姿を見られてしまうから。

 良いものを観させてもらった。やっぱり若者の旅立ちはこうでなきゃ!



 数分後、城壁の前。門番のマイヤーさんが目を真っ赤にしたまま冒険者カードを提示する三人には何も言わず、ただ乱暴に頭を撫でる。

「いってきます、マイヤーさん。三週間程で帰ってくる予定です」

「三週間?行くのは王都だろ?」

「ええ、何か問題でも?」

「いや、お前のやることに一々驚いても仕方ねえか・・・」


 ♢ ♢ ♢


 トロンの街を出て三十分程馬車を走らせたあと街道を外れる。馬車の中ではようやく元気を取り戻したノーラン達がミルとカルナに大泣きしていたことを突かれて必死に弁解中、街道を外れたことにも気付いていない。

「あれ、トキオ先生。ここ、森の中じゃないですか?」

 ようやく気付いたか・・・でもノーラン、護衛者としては失格だぞ。

「ああ、ここからアトルの街までは俺の転移魔法で一瞬だ。誰かに目撃されると何かと面倒だから人目のつかない場所に移動したんだ」

「なるほど、それで森の中に・・・えっ?」

 一瞬の静寂。次の瞬間、コタローとサンセラ以外が声をそろえる。

「「「「「「て、転移魔法!!!」」」」」」

 まあ、そうなるわな・・・ただ、折角人目につかないようにしているので大声は止めていただきたい。



 好奇心旺盛少女が目をキラキラさせているので、とりあえず軽く説明と口止め。属性的に将来転移魔法が使える可能性のあるノーランとルシアさんは御者台に、残りのメンバーは馬車の中で待機。

「トキオ先生、わたしも外で観たい!」

「危ないからダメ!もう少し大きくなってからね」

「えぇぇ・・・わたしはもうお姉さんなのに」

 お姉さんはそんな我儘言いません!

「サンセラ、ミルが飛び出さないようにしっかりと捕まえておけよ」

「心得ております」

 サンセラにガッチリとホールドされるミルとカルナ。ホールドされるまでもなく大人しくしているカルナに対してミルはまだ何かブツブツと文句を言っているが、どんなにブー垂れても駄目なものは駄目。

「ノーラン、ルシアさん、今は転移を経験するだけでいい。現状の二人では転移魔法を使うのに属性のレベルは勿論、魔力や知能のステータスも全然足りていないから時期尚早だ。だが、一度経験しておけば転移を使う敵と遭遇した時妨害できるかもしれない。経験に勝る学びはないからな」

「「はい!」」

「それじゃあ行くぞ」

 まだミルが文句を言っているが無視、無視。

「転移」


 ♢ ♢ ♢


 森から森への転移だったためあまり景色は変わらない。それでも転移を体感できたのが余程嬉しかったのかノーランとルシアさんは目をキラキラさせ興奮冷めあらぬといった感じで馬車に戻る。

 代わりに馬車から飛び出してきたのはミルとカルナ。

「大人しくしていたから今度はわたし達を御者台に乗せて」

「わかった、わかった」

 ご機嫌斜めのミル。対してカルナは御者台に乗せてもらえて嬉しそう。

 十五分程で森を抜け街道に出る。さらに十五分程馬車を走らせるとアトルの城壁が見える所まで。まだ修学旅行に行っていないカルナは他の街を観るのが初めてでテンション爆上がり。ご機嫌斜めだったミルもそんなカルナにつられて上機嫌であれこれ説明している。

 門が目視できる場所まで来ると、見知った大柄な二人が手を振っていた。

「ハルトマン男爵!タイラーさん!」

「こ、こら!危ないぞ!」

 二人に気付いたミルが大きな声をあげて立ち上がろうとしたので慌てて肩を押さえつける。まったく、移動中の馬車で立ち上がろうとするなんて、なにがお姉さんだ・・・

 門に到着すると当然のように御者台を飛び降りるミル。俺の手を借りて降りたカルナも後を追う。

「ミル、大きくなったな!」

「フフフッ、わたしはもうお姉さん」

 姪っ子を愛でる親戚の叔父さんみたいに目じりを下げながらミルの頭を撫でるハルトマン男爵。大きくなったミルを見てなぜか瞼を濡らすタイラー。二人共前回の旅で仲良くなったのはわかるけど、ミルのこと好き過ぎでしょ・・・

「論文読んだぞ!正直ワシでは書いてあることの一割も理解できなかったが、我が領地の学者達は皆口を揃えて奇跡の論文だと言っておった。ワシはそれが嬉しくて、嬉しくて・・」

「私も。発表当初は謎の学者ミルと言われていたが、父も私もすぐにミルだと気付いたぞ。トキオ師匠がミルはこの国を揺るがす学者になる可能性を秘めていると仰っていたが、まさかこんなにも早く才能を発揮するなんて、友として鼻が高い」

 嬉しそうに再開を喜び合う三人。身分なんて関係なくミルを友だと言うハルトマン男爵とタイラーも相変わらずだ。そこへようやくカルナが追いつく。

「ハァ、ハァ・・・待ってよ、ミル」

「ごめん、ごめん。ハルトマン男爵、タイラーさん、セラ教会の孤児院で一緒に生活している友達のカルナ」

「はじめまして、セラ学園年長組のカルナです。ミルと同じ十二歳です」

 丁寧に挨拶をするカルナ。以前は大人、ましてや貴族には若干の怯えがあったが今はまったくそんな様子はない。ちゃんと挨拶が出来てえらいぞー、自称お姉さんのミルにも少し見習ってもらいたい・・・

「カルナ、紹介するね。こっちがマーカスさんのお父さんでハルトマン男爵。こっちがお兄さんのタイラーさん。二人共ごついけれどやさしくて面白い人だよ」

 どんな紹介だよ!まあ、間違ってはいないが・・・

「よろしくカルナ。貴族だからと気を遣う必要は無いぞ。近所のおっさんと何も変わらん、話し方もいつも通りでよいからな。ミルの友達なら、ワシの友達も同然だ」

 そう言ってハルトマン男爵はカルナの頭を乱暴に撫でる。相変わらず良い意味で貴族らしくなくて好感の持てる人達だ。

「ミルの友達でトキオ師匠の教え子だということは、カルナも・・」

「タイラーさん、なかなか鋭い。カルナは近い将来、必ず国中に知られることになる。二人共今の内に顔を売っておいた方がいい。おっと、これ以上はまだ秘密」

「なっ、やはりそうか。凄いな、セラ学園は・・・」

「当然!だって、トキオ先生が作った学校だもん!」

 楽しい会話が続く中、折角わざわざ領主と跡取りが出迎えてくれたので全員一度馬車を降りる。勇者パーティーの三人は修学旅行で一度アトルの街には来ているがハルトマン男爵達と会うのは初めて。サンセラも面識はない。

「ハルトマン男爵、タイラー殿、お久しぶりです」

「「ようこそお越しくださいました、トキオ師匠!!」」

 だから、俺は二人の師匠ではありません。

「サンセラ」

「はい」

 俺に促され一歩前に出ると綺麗な礼をするサンセラ。人の姿をとっているだけのドラゴンなのにこういったところだけは妙に礼儀正しい。

「トキオ様の一番弟子、セラ学園で教師をしているサンセラと申します。ご子息のマーカスにはいつも力を貸してもらい感謝しております。どうぞ、お見知りおき下さい」

「これはご丁寧に。ハルトマン男爵家当主、カイル ハルトマンです。これは嫡男でマーカスの兄のタイラー ハルトマンです。サンセラ殿のことは息子より伺っております。息子の兄弟子は我々にとっても兄弟子当然のお方、何卒、畏まった話し方などなさらず我々には上位者としてお振舞下さい」

 上位者って…そういうのはサンセラが調子にのるので止めていただきたい。それと、息子が後輩だからって、お父さんやお兄さんまで後輩になる必要はありませんよ。

「あと、この四人は旅の護衛に雇った冒険者パーティーで、ルシアさんを除いたノーラン、アルバ、キャロの三人はセラ学園を卒業生した俺やマーカスの教え子です」

「ほう、彼等が勇者パーティーですか」

 領主ともなると「勇者」の話は耳に入っているか。まあ、ノーラン自身が納得して自分が「勇者」スキル保持者であることを公表したのだから俺が口を出すことじゃない。

 俺に紹介され、代表でノーランが挨拶する。

「はじめまして。マーカスさんにはセラ学園在学時だけでなく、冒険者になってからも大変お世話になりました。俺達にとってはトキオ先生と同じく、マーカスさんも師匠同然の方です。経験も実力もまだまだ足元にも及びませんが、指導していただいたマーカスさんの名を汚すことのないよう今後も精進します」

「うむ、良い心掛けだ。流石は「勇者」だな」

「スキルなど関係ありません。俺達が目標とする冒険者は「勇者」スキルなど持っていなくても最強の方です。最強でありながらどこまでも優しい方です。街を守る領主様からすれば「勇者」としては期待に添えかねるかもしれませんが、俺達は目標を変える気はありません」

「それでいい。君達が目指している御方は「勇者」より遥かに価値がある。君の言葉を聞けて、息子は良い指導をしていると知れたことに感謝する」

 褒め殺しは止めていただきたい・・・

「それではノーラン殿、挨拶も終わったことだし次は肉体言語で挨拶と参ろうか。のう、タイラー!」

「勇者パーティーと肉体言語で挨拶できる日がくるとは。滾りますなぁ、父上!」

「肉体言語?」

 始まったよ・・・これさえ無きゃ本当に良い人達なのだがなぁ・・

「ハルトマン男爵、この後リッカ教会に寄って今夜は宿に泊まりますのでハルトマン男爵邸には行けませんよ」

「「そんな、殺生な!」」

 いやいや、今日来ることを手紙で伝えたのは俺だが、まさか領主と嫡男が城壁の前で待っているなんて思わないでしょ。本来の予定ではサンセラとミルだけ連れて挨拶に伺うつもりだったが、その手間も省けたし。

「トキオ師匠、一日くらいなら・・」

「旅の予定はもう決まっているのでダメです」

「そんなぁ・・・」

 絶望した表情で固まるハルトマン男爵とタイラー。アトルの街では宿で一泊するだけだと手紙には書いておいたのに、これではまるで俺が悪者みたいじゃないか。

 ハルトマン男爵とタイラーを不憫に思ったのか、ミルが笑顔で話しかける。

「ハルトマン男爵、来年の夏休みには修学旅行でまた来るから」

「そ、そうか、来年は修学旅行の年だな!」

 あっ、二人共復活した。

「うん。セラ学園のみんなもアトルの街に行くのを楽しみにしている」

「そうか、そうか」

 前回の修学旅行は少人数だったのでリッカ教会の講堂で宿泊させてもらったが、生徒数が格段に増えた来年はそうもいかない。大人数での行動になるので施設の見学や宿の手配などハルトマン男爵家に力を貸してもらえないかと打診したところ二つ返事で協力を引き受けてくれた。

「春には俺がお伺いして詳細を詰めたいと思いますので、よろしくお願いしますね」

「はい、お待ちしております!」

 協力をお願いしているのはこちらなのに、ミルの言う通り本当に優しくて憎めない人達だ。



 ハルトマン男爵とタイラーとは城壁で別れ馬車で街の中へ。王都へ行くことを考えればアトルの街は素通りしてもよかったのだが、リッカ教会には修学旅行の際もお世話になったし、なにより目の前に師匠の教会があるのに挨拶もしていかないなんて不義理は弟子として許されない。と、いう訳で、昼食は立花亭で頂く予定。

 久しぶりにメリルとデールに会うのも楽しみだ。

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