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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.1-114 相手を飲み干す黒だからこそ
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―――勘、というものはどれほどあてになるものなのだろうか。
正直言って、勘だからこそ当たる時も当たらない時も振れ幅が大きく、そこまで信じ切る気は無いだろう。
だがしかし、今は違う。
「---!!」
モニターに映し出されていた光景を見ている中、ふと感じた何かの勘。
これは人としてか、それとも女神としてか、はたまたはその両方か。
ただ、こればかりは確実に当たってほしくないのに、当たるという警鐘が鳴り響く。
間違いない、奴は自爆のような真似をする。
それも、この星全てを巻き込むような、最悪の形で。
これまで数多くの騒動の中で見てきたからこそ、、あの目は、あの気迫は、間違いなくやらかす気のモノだと断言できる。
時間は無い。どうするのか。
瞬時に考えるも、その時間も惜しい。
ならばやれるのは…女神の力を全力で活かすことだけだ。
でも、それだけでは足りない。
ならば僕/私がやるには、より多くのエネルギーがいるだろう。
その宛ては…ああ、ここにあるじゃないか。
―――黒き女神、第…いや、『最終形態』。
身を転じ、人から女神へ、その先へ。
黒い衣を身に纏い、女神としての神性を他の形態とは桁違いに上げて、ほんのわずかな間だけ、本当の力を発揮する。
ほんのコンマ一秒にも満たない一瞬の切り替えをすると同時に、グレイ号の全エネルギー…後から再起動できるだけの補助バッテリー分は残し、その全てを瞬時に取り込む。
長時間、この形態を維持すると、死を待たずして人としての生を終えてしまう恐れもある。
使ったことはないが、本能的に理解しているからこそ、避けていた。
しかし、今はそんなことを気にしている場合ではない。
それでも多少は残したいので、そうならないための保険としてグレイ号のエネルギーを使用させてもらう。
ドォン!!っと音よりも早く海中へ飛び出す。
強烈な水圧もものともせず、時間との勝負に出て一気に浮上する。
まともな人間であれば確実に命を落としかねない行為ではあるが、こういう時ばかりは女神に慣れてよかったと喜ぶべきだろうか。
海上へ飛び出し、ここで直に見て残り時間を頭の中に浮かべる。
あと10秒、瞬時に作り上げた女神としての力で相手を手の内へ収め、その爆弾のような危険物を身に取り込む。
あと5秒、爆発寸前なコレを身に宿しながら、大気圏外へ出る。
大気を出るまでの摩擦で真っ赤に燃えるが、黒き靄が身を守るために損害はない。
あと3秒、どんどん加速し太陽の目の前に到達する。
このエネルギー量、流石に太陽が食らいきれるかは不安だが、ブラックホールも近くにないのであれば、全てを塵と化す場所で爆発前に消し飛ばさせるだけだ。
あと1秒、追加で女神の力でエネルギーをフルに使い、太陽の中へ直接突っ込む。
あとコンマ0.00000000000‥‥コアへ突っ込み、そこから瞬時に脱出を図り…
ジュウウウウウウウウ!!
「ーーーっ!!ふはぁ…ま、間に合った…」
流石に女神でも、身を焼かれるような太陽の炎はきつかった。
そのコアにちょっとばかり飲み込まれかけたが、太陽から飛び出して距離を取り、振り返って爆発が何とか収められたことに安堵の息を吐く。
いくら何でも無茶苦茶な恒星の中の超高温。
その中にまで突っ込めば、相手が爆発するよりも前に蒸発し、この世界から焼き尽くしながら追い出すことができたようである。
相手が逃げる可能性もあり、女神の力で押さえつけながら無理やり入れた形にはなるが…抵抗させることもなく、何とか焼き切ったようだ。
ビシィ…ビキッ…!!
「っ‥‥!!でも流石に、ちょっと無茶しすぎたか」
グレイ号のエネルギーも使って、この女神の力を強制的に底上げして使ったが…生身の肉体がまだある状態で扱うのは、少しばかり早かったようだ。
少々、中で嫌な音がしているのだが…こればかりは、見積もりが甘かった自分に嘆くしかない。
女神としての力を最大限発揮できる形態は、そこまで長くは出していない。
それでも、ここに置いて扱うには大きな力ではあり…それだけの代償はあるだろう。
それでも、どうにか地味ながらも脅威を取り除けたことに安堵しつつ、溶け堕ちた部分の自己修復が終わるまでは身動きが取れないのであった…
正直言って、勘だからこそ当たる時も当たらない時も振れ幅が大きく、そこまで信じ切る気は無いだろう。
だがしかし、今は違う。
「---!!」
モニターに映し出されていた光景を見ている中、ふと感じた何かの勘。
これは人としてか、それとも女神としてか、はたまたはその両方か。
ただ、こればかりは確実に当たってほしくないのに、当たるという警鐘が鳴り響く。
間違いない、奴は自爆のような真似をする。
それも、この星全てを巻き込むような、最悪の形で。
これまで数多くの騒動の中で見てきたからこそ、、あの目は、あの気迫は、間違いなくやらかす気のモノだと断言できる。
時間は無い。どうするのか。
瞬時に考えるも、その時間も惜しい。
ならばやれるのは…女神の力を全力で活かすことだけだ。
でも、それだけでは足りない。
ならば僕/私がやるには、より多くのエネルギーがいるだろう。
その宛ては…ああ、ここにあるじゃないか。
―――黒き女神、第…いや、『最終形態』。
身を転じ、人から女神へ、その先へ。
黒い衣を身に纏い、女神としての神性を他の形態とは桁違いに上げて、ほんのわずかな間だけ、本当の力を発揮する。
ほんのコンマ一秒にも満たない一瞬の切り替えをすると同時に、グレイ号の全エネルギー…後から再起動できるだけの補助バッテリー分は残し、その全てを瞬時に取り込む。
長時間、この形態を維持すると、死を待たずして人としての生を終えてしまう恐れもある。
使ったことはないが、本能的に理解しているからこそ、避けていた。
しかし、今はそんなことを気にしている場合ではない。
それでも多少は残したいので、そうならないための保険としてグレイ号のエネルギーを使用させてもらう。
ドォン!!っと音よりも早く海中へ飛び出す。
強烈な水圧もものともせず、時間との勝負に出て一気に浮上する。
まともな人間であれば確実に命を落としかねない行為ではあるが、こういう時ばかりは女神に慣れてよかったと喜ぶべきだろうか。
海上へ飛び出し、ここで直に見て残り時間を頭の中に浮かべる。
あと10秒、瞬時に作り上げた女神としての力で相手を手の内へ収め、その爆弾のような危険物を身に取り込む。
あと5秒、爆発寸前なコレを身に宿しながら、大気圏外へ出る。
大気を出るまでの摩擦で真っ赤に燃えるが、黒き靄が身を守るために損害はない。
あと3秒、どんどん加速し太陽の目の前に到達する。
このエネルギー量、流石に太陽が食らいきれるかは不安だが、ブラックホールも近くにないのであれば、全てを塵と化す場所で爆発前に消し飛ばさせるだけだ。
あと1秒、追加で女神の力でエネルギーをフルに使い、太陽の中へ直接突っ込む。
あとコンマ0.00000000000‥‥コアへ突っ込み、そこから瞬時に脱出を図り…
ジュウウウウウウウウ!!
「ーーーっ!!ふはぁ…ま、間に合った…」
流石に女神でも、身を焼かれるような太陽の炎はきつかった。
そのコアにちょっとばかり飲み込まれかけたが、太陽から飛び出して距離を取り、振り返って爆発が何とか収められたことに安堵の息を吐く。
いくら何でも無茶苦茶な恒星の中の超高温。
その中にまで突っ込めば、相手が爆発するよりも前に蒸発し、この世界から焼き尽くしながら追い出すことができたようである。
相手が逃げる可能性もあり、女神の力で押さえつけながら無理やり入れた形にはなるが…抵抗させることもなく、何とか焼き切ったようだ。
ビシィ…ビキッ…!!
「っ‥‥!!でも流石に、ちょっと無茶しすぎたか」
グレイ号のエネルギーも使って、この女神の力を強制的に底上げして使ったが…生身の肉体がまだある状態で扱うのは、少しばかり早かったようだ。
少々、中で嫌な音がしているのだが…こればかりは、見積もりが甘かった自分に嘆くしかない。
女神としての力を最大限発揮できる形態は、そこまで長くは出していない。
それでも、ここに置いて扱うには大きな力ではあり…それだけの代償はあるだろう。
それでも、どうにか地味ながらも脅威を取り除けたことに安堵しつつ、溶け堕ちた部分の自己修復が終わるまでは身動きが取れないのであった…
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